雪煙チェイス (実業之日本社文庫 ひ 1-3)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553238

感想・レビュー・書評

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  • 推理やミステリーというよりは、ストーリー性に重きを置かれている感。ハッピーエンドなのも然り。
    でもたまにはこういうのもいいと思う。暗くて重い話ばっかり書いてては東野さんも疲れるでしょう(笑)
    端々で雪山に対するライダーたちのワクワク感が伝わってきて、スノボに行きたくなる。

  • 一気読みです。
    スノボにでかけたくなります。
    N沢温泉スキー場に行くとなったときにはワクワクがとまりませんでした。

  • これはゲレンデ3部作(と言われているか知らないが)
    の掉尾を飾るにふさわしい作品です。

    スキー場のスピード感ある動きはやや少ないが、
    最後の最後まで予想を裏切る展開、そして全てが
    納得する大団円、と続いて素晴らしいカタルシスを
    与えてくれます。

    登場人物達も魅力的で、3部作とは言わず続編を
    期待してしまう一冊です。

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出。

    昨年、映画館鑑賞した

    『映画:祈りの幕が降りる時』映画化の原作本として既読して以来…かなり、ご無沙汰でした(笑)

    〈映画館鑑賞済:疾風ロンド(阿部寛さん主演)=東野圭吾さん原作〉

    *疾風ロンド・既読レビュー

    https://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4408551481

    疾風ロンドで登場した

    スキー場に携わる一部のスタッフの人物が絡み、しばらく時が経った後の物語。

    スタッフの中のある人物が登場して以降、一層、物語もテンポよく進んでいくかのような様相が伝わってきた。

    土地勘も抜群に綿密に把握し、冷静に役割を、ひとつ、ひとつ、対処していく。

    彼等のモチベーションの雰囲気が、より明瞭に感じられた。この場所を、心底から好きな証であること。

    そこに加わる

    大学生、女性スノボーダー、刑事、旅館の女将さん…

    老若男女、分け隔てのない

    〈人間味を存分に含んだ、スキー場での駆け引きが繰り広げられるミステリー〉

    一つには到底絞れない

    『いろんな着眼点から捉えていた「テーマの数々」』

    それぞれで頷けるところが多々感じられた。

    *共通の趣味

    *雪山の光景の壮大さ

    *スノボーダーのウェア(デザイン)並びに

    →彼等の『絶妙かつ、巧みな連続技の鮮やかさ」』

    *スキーを滑る際の心理描写

    *コース外の独特の雰囲気

    *ある人物が練っていた、スキー場でより楽しむための様々な構想

    その中で、一番、印象に残ったのは

    [女将さんの『情緒を秘めた人間味ある人柄』]

    同性の立場の目線においても

    〈ズバリ、カッコいい!の一言で言い切れるぐらいの『静と動』の『モチベーションを持ちあわせた「バランスの程良さ」』〉

    大人の女性の品格を持ち合わせている雰囲気…

    こういった女性が好きだなと、そう思えた要素もありました。

    東野さんワールド:どんなに間隔をおいて既読しても

    こうして、病みつきになるぐらいに大好きであることも今一度、実感した…

  • まさに雪山を滑降するように一気に読んだ。
    他の作者の作品を読んでいて思うが、これほど滑らかに読み進められる才能は本当に素晴らしい。

    緊張感と臨場感が楽しめる作品でした。
    登場人物も味があって良い。

  • スノボはやったことないけど、久々雪も楽しそうと思った。

  • 雪山での被疑者と警察の鬼ごっこ。
    流れるようなストーリー構成と一筋縄ではいかない女神探しと日本の警察組織の闇。
    率直に言って、読者がすっと物語に入っていけれる文章を書ける羨ましさが最後で募ってきたのが最初の一言。

  • 映画になった作品かと思って読み始めたのですが、映画にされたのは疾風ロンドという作品の方のようですね
    阿部寛さんでね

    その印象があって、なんというかこう、、、軽いラブコメみたいな感じなのかなと思っていたので回避していたのですが超面白かった
    このシリーズ全部読まねばですね

    大学生がスキー場で
    入っちゃいけないところに入ってスゲー綺麗(タイプ)&技術のボーダーに会うがぶっちぎられる

    諦めて東京に帰ってきたが、ひょんな事から殺人事件の容疑者扱い
    警察に捕まる前に容疑者になっている事を知ってしまう

    殺害時間のアリバイは、、、そうだあのぶっちぎられた彼女に会っていた時間じゃないか
    ここで警察に説明すれば良さそうなものだが、司法の卵の友人いわく「警察がそんな話信じる訳ないだろ」
    自力でその彼女を探し出してアリバイを証明してもらうしかない

    ほんとに現実世界でこのような流れがあるのか少し疑問だがこの展開が無いと小説にならない

    あの女性と会話した時、ホームグラウンドは、、、という話を聞いていたのでそこのスキー場で捜索開始
    そこでまぁすったもんだありぃの
    警察側も色々手をつくしてようやくこのスキー場にいるという事が分かりぃの

    一旦捕まってしまうのだが、話の分かる所轄の警察官
    どうも犯人はこの大学生じゃないなと判断して、そこで男を見せる
    警察というのは上からの指示は絶対という事らしいのですが、反旗を翻して「コイツは犯人じゃないから真犯人がいるはず、そちらを捕まえにいく」と

    所轄はそうなったが、本部にも大学生の居場所が分かり本部の警官がスキー場に集結
    なんとか警察に捕まる前に女性に会えそうという時に、、、やっぱり捕まってしまう。。。が、何とか逃げて会えた。。。

    最後は爽やかな感じで非常に楽しく読めました
    ( ・∀・)イイ!!

  • 最初から最後まで隅々楽しめた!!
    さすがです♪
    刑事さん、かっこいいねぇ。

    主人公と「女神」さんが恋に落ちる、なんてベッタベタな展開にもっていかないのも良し!!笑

  • 読んでるとスノボ行きたくなります
    このシリーズは読みやすい軽い感じのミステリーで
    少々恋愛も入ったりして、この時期読むのにとってもいいです。
    白銀ジャックに疾風ロンド、恋のゴンドラと続いていますが
    このシリーズ好きなので続いて欲しいな♪

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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