フーガはユーガ (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 11114
感想 : 749
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556888

作品紹介・あらすじ

伊坂幸太郎史上
もっとも切なく、でも、あたたかい。



僕たちは双子で、僕たちは不運で、

だけど僕たちは、手強い


双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語



常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。

双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、

そして、彼ら兄弟だけの、

誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のこと――。

ふたりは大切な人々と出会い、

特別な能力を武器に、

邪悪な存在に立ち向かおうとするが……。

文庫版あとがき収録。

本屋大賞ノミネート作品!

解説/瀧井朝世



【目次】

フーガはユーガ

文庫版あとがき

解説 瀧井朝世

感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎先生に何となく苦手意識がある(^◇^;)
    読んだら面白いのに、この苦手意識は何だろう?
    読んでいても時々苦手だなぁ(^^;;と思ってしまう。
    だけど面白い( ̄▽ ̄)
    なんだこれ?
    やっぱり積極的に伊坂幸太郎先生を読もうとは思わないが、機会があれば読んでみたい(笑)
    そんな感じ(笑)


    優我と風我は双子の兄弟だ。2人の境遇は悲惨なものだった。ろくでもない父親と母親。父親には暴力を振るわれるが、2人で居るから助け合うことが出来ていた。
    2人には何故だか特殊な能力がある。
    誕生日に、2時間おきに2人が瞬間的にお互いが入れ替わる移動出来るのだ。

    はてさて、こんな移動が何の役に立つのだろう?と読み進めるも、最初は単なるイタズラ程度でしかない。
    そりゃそうだよなぁ。。。と。

    そんな2人の物語だが、最後には大きな敵と対峙する(笑)

    • おびのりさん
      ヴィランは悪役ですわ。
      ヴィランは悪役ですわ。
      2024/02/18
    • 土瓶さん
      いや、あの……。
      「葬送のフリーレン」っていうマンガ、アニメがありまして。
      主人公のフリーレンっていうエルフの魔法使いがよくミミックに頭...
      いや、あの……。
      「葬送のフリーレン」っていうマンガ、アニメがありまして。
      主人公のフリーレンっていうエルフの魔法使いがよくミミックに頭を突っ込んで食べられそうになって引っ張り出されて。
      う~ん。説明しづらい(;´д`)
      2024/02/18
    • bmakiさん
      土瓶さん

      葬送のフリーレンってアニメがあるのは知っていたのですが、見たこともなく。
      まさかそこにミミックがでてるとは!!

      ミミ...
      土瓶さん

      葬送のフリーレンってアニメがあるのは知っていたのですが、見たこともなく。
      まさかそこにミミックがでてるとは!!

      ミミックはドラクエの中だけの生き物だと思っていたので(^◇^;)

      そのうち時間が出来たら葬送のフリーレンもアマプラで見てみるかなぁ。。。

      あー、やらなければいけないことが多すぎて、会社行ってる暇がない。。。
      早く退社せねば!
      2024/02/18
  • 使い所が分からなく、羨むこともない双子の特殊能力
    信頼できない語り手を最初に宣言し語りだす
    何回か惰性が続き積読がよぎったが、残り100頁から怒涛の伏線回収!参りました

    子供虐待描写が多く胸糞悪いが、それにより2人の正義感に共感が湧いてくる

    「フーガはユーガ」であって、決して「ユーガはフーガ」ではない、うーむお洒落

    琴線メモ

    ■言っておきますけど、僕が喋ることには嘘や省略がたくさんあります

    ■使えるのかどうか分からないへんてこりんな能力。だからこそ、彼らに親しみが持てるし、力をどう活用していくのかという興味をわかせる

    ■「優しい」とは「人に親切にする」というイメージじゃなく、にんべんに「憂」と書くから、人の嫌な気持ちを分かってあげるのが本当の優しさなんだ

  • 「僕の喋る話には記憶違いや脚色だけじゃなくて、わざと嘘をついている部分もあるので、真に受けないほうがいいですよ」
    伊坂幸太郎はエンタメ作家である。
    ちょっとトボけて、ちょっと優しく、それでいて不思議な主人公が出てくるのが特徴である。
    リアルな現実を描きこみながら、一つの嘘を紛らわすことでしか、真実を描けないことがある。
    歴史家には出来ない。小説家にしか出来ない。
    それがエンタメの役割だろう。

    いっときはブンガク者になろうとした時期があったような気がする。伏線回収を行わず、ディストピア作家になろうとした時期があったような気がする。でも最近は吹っ切れて、読者が望む小説家になろうとしてるかのようだ。
    曰く。魅力的なキャラ。伏線回収。アクション。勧善懲悪。笑って泣ける小説。でも寅さんじゃないけど、笑って泣ける話ほど難しいものはない。

    「嘘をついているー」もそうだけど、前半から新幹線にしろ、ボウリングにしろ、ワタボコリにしろ、そして章立てに使われた熊のぬいぐるみにしろ、伏線アリアリ。お陰で半分予想がついた、と同時に1/4はビックリした。そして1/4は途轍もなく寂しくなった。

    閑話休題。
    フーガとユーガは双子の兄弟。同時にひとつだけ「現実離れした能力」を持つ、そして「辛い現実」を生き抜いてきたバディである。そんな2人の2010年代の物語。一気読みでした。

  • 風我と優我の双子の物語

    本作は読みやすかった。
    伊坂ワールドと称される世界はあまり好きじゃないものが多いのですが、本作はよかったです。

    語り手は優我。
    仙台市内のファミレスで、双子の弟の風我や子供時代のこと、DVの父親、誕生日に起こる兄弟の秘密など、二人の半生を語り続けます。
    二人の父親のくずっぷり、DVプリは嫌悪しかありません。
    さらに、小玉の父親からのDV、この描写もつらい。
    一方で、岩窟おばさんはよい味出しています。
    そんな二人の育ってきた環境、状況のエピソードと当時発生していた事件などを語るその目的は?

    ストーリの先が見えないなぁって思っていたら、後半に突然の展開!
    そういうことですか!

    そして、エンディングは何とも優しい感じ。
    こんな終わり方もよいかと思いました。

    「無理だ。ただ、見ることはできた」

    優しい物語でした。
    お勧めです。

  • 伊坂幸太郎さんっぽい展開と設定、物語の結末ではありますが、そこに辿り着くまでの過程が重くて、面白さの中に、どこか憂いを含んだ作品であったように感じました。

    色々なサイトを閲覧して、あらすじを探そうとしましたが、伏せられているサイトもございましたので、簡潔に書きます。主人公は双子の優我と風我。物語はその双子の1人である優我が、ファミレスである男に自身の境遇を打ち明ける場面から始まります。その辛く厳しい境遇の裏には、2人の絆とほんの少しばかりの秘密が隠れていて…というお話。

    最近、自分の身の回りで「ヤングケアラー」について聞いたこともあって、子どもたちが辛い境遇で生活するシーンを読んでいる時は、心苦しいところがありました。
    しかし、そこは伊坂幸太郎さんの小説らしく奇想天外な方法かつ自分達の力で懸命に克服しようとするところが見れて、少し心の安らぎになったのかなと思います。

    全体的に暗い雰囲気がある上、嫌な描写も多いので、読む人によっては好き嫌いがあるとは思いますが、個人的には好きな部類のお話でした。

  • やっぱ伊坂幸太郎さんの本は読みやすい

    けど、事件系の話でも
    基本犯人や、登場人物で ロクデナシ系がやたらと登場すると自分はストーリーに集中出来ないんですよね…
    嫌悪感というか…イライラしちゃってΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

  • 何度も読むのを止めた。でもつい手に取って読み進める、止める、の繰り返し。後半以降一気読み。

    辛いね。苦しいね。怖いね。
    やっとあったかい感じになったかと思ったら、また辛いね。という気持ちで読んでいたので、ページを捲る自分の手が落ち着かんかったなあ...。
    そして話の最後に向かって、伏線?回収していく様がお見事!!としか言いようがない!
    ....うん、きっと何言ってるのか分かんないね。
    それぐらい感情が揺さぶられた。

    実はこの初伊坂作品が、私の今年の記念すべき200冊目だったのだ。そこは間違いなかったね!
    いや〜恐るべし、伊坂作品。

  • 読み始めは、誕生日になると2時間ごとに入れ替わる不思議な双子の話で、ちょっと読むのが退屈だった。
    でも終盤は怒涛の展開で、近所の小学生の轢き逃げ事件、風我の恋人小玉の事件、小学生の誘拐殺人事件。それまで単なるエピソードでしかなかったその全てが一つに繋がっていたと気づいた時、ゾワゾワと寒気がした。さすがです。

    最後はワタボコリ大活躍!彼も学生時代のいじめられっ子としての役割ではなくて、ここで出てきて活躍するんだ。とちょっと嬉しくなった。
    ただ、優我にもちゃんと幸せになって欲しかった。
    彼の人生を思うと切ない気持ちになった。

  • 伊坂幸太郎 著

    伊坂幸太郎さんの本は、いつ読んでも
    何を読んでも、面白いから焦る事なく…
    いつ何時でも読めるという安定感と信頼度が高い作家さんであり作品だと思う。

    期待感を抑えながら読み始める、私にとっての新たなるこの物語り…
    フーガはユーガ?逆さ読みではない(*'ω'*)
    “風我と優我”の兄弟の物語だ!
    しかし、読み出した途端、暴力的なシーンから始まるわりにすこしとぼけた一人称の語りで物語は展開されてゆく(´⊙ω⊙`)
    何だか不幸な家庭環境の辛いシーンから語られるので、もしや、多重人格の男の子の話?と訝しむ気持ちになったところで、サラダ油の話しから、いきなり話してる相手が咄嗟に代わっていて…何なんだ!コレは…⁉︎と思いつつも俄然興味が湧いて食いついてしまった(・・;)誰に話してるんだ〜?と思いつつ、聞く体勢(読む体勢か…)に入り込んだ。

    閑話休題。
    読み出した本からパラリと挟まってた栞が落ちた。私はこの文庫本をネットの中古本で購入したのだけれど、前に持っていた人は、多分まだ一度くらいしか読んだことないんだろう、新品のように綺麗でシミひとつなく(関係ないが、どおりで中古本でも高値だった)
    本から落ちた栞にはサインペンの字で
    「現実離れした兄弟の本当の物語を
     書きました。楽しんでもらえれば
     嬉しいです。」と書かれてあった
    一瞬、前に読んだ人が走り書きしたのだろうか?「こんなのはじめて!」と思って面白がって、マジマジと栞を手に取ってみたσ^_^;よく見るとサインペンの走り書きは
    コピーでその下に小さなクマ(ᵔᴥᵔ)の絵と
    伊坂幸太郎さんのサインがあった(*_*)
    何だビックリ!嬉しくなってニヤニヤしてしまった。少しよれた栞、でも得した気分(^.^)
    どうやら…これは本当に兄弟の物語なんだと思いつつ、読み進めていきました。

    小さな子ども時代のある場面、伏線かと思ったら、伏線回収というより始まりから話しを辿ってゆく…行き着く先へと。
    奇想天外な…それでいて地味な能力を持ちあわせた兄弟(双子)の行動が何かを変えるんだろうか?
    行動が機敏で人間業と思えないと期待したいところだけど、甘くはない事件に立ち向かえるだろうか?
    途中…目くらましか?と思えるほど、事態そのものの場面が掴めないところもあり、展開が予想出来ずに、中弛みになるかと思えば、
    そうはならずに、やはり期待を裏切らない面白さだった╰(*´︶`*)╯♡
    内容は複雑で説明出来ないし、それと同じく、読まなきゃ面白さは伝わらない(๑>◡<๑)

    寂しい感覚と爽快感が交差して胸の中を駆け抜けてゆく。
    伊坂さんの物語りはいつもそうだ。
    現実はそんなに甘くないのか…って暗い事件や辛い現状のキツい人生をあり得ないようなファンタジーの中に描く。苦しく辛いのは本当だけど、希望の光を射してくれる貴重な作家さんだと思う。

    解説の中で、著者には小学生時代、恩師の磯崎先生から教わった忘れられない言葉があるという。
    「にんべんに「憂」と書くから、人の嫌な気  
     持ちを分かってあげるのが本当の優しさな
     んだ、」って。

    “別に親切なことをしなくても、人の嫌なこと、つらいことを分かってあげるのが優しさだというのがちょっとしたカルチャーショックだったので、初期の「ラッシュライフ」でパクって泥棒に言わせているんです…”

    恩師の先生、いいこと言うね〜。゚(゚´ω`゚)゚。
    だけど、それを受け止める伊坂さんは本当に伊坂さんらしくて伊坂さんの人間性を象徴している。
    だからこそ、伊坂さんの作品はこちらにも響くんだなぁと思った。
    伊坂さんの作品を読んだ後、毎回、満足して
    「流石だなぁ!」と感心して陳腐な言葉を繰り返し表現してしまうのだけど…(⌒-⌒; )
    今回はそんな言葉だけで締めないぞ!
    と思いながら…
    やっぱり伊坂幸太郎さん最高(*^▽^*)
    流石!と呟いてしまうんだよね(#^.^#)

    • hiromida2さん
      まっちゃん、おはよ〜(^O^☆♪
      そっかぁ〜まっちゃんも同じ気持ちで嬉しい♪
      伊坂さんのどの本読んでも、いつも心にヒットする(。◠‿◠。)...
      まっちゃん、おはよ〜(^O^☆♪
      そっかぁ〜まっちゃんも同じ気持ちで嬉しい♪
      伊坂さんのどの本読んでも、いつも心にヒットする(。◠‿◠。)♡
      そうそう、伊坂さんの人柄が伝わってきて
      癒されるよね〜
      殺し屋の中にも、義理人情熱い惹かれる人いるもんね 今回は…なイヤな奴登場に人生狂わされちゃうけど、いつもどおり巧い喩えで納得させちゃう、素敵だよね〜
      協調し合えて…私も朝から嬉しい気分
      ありがとう٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱ 
      2022/08/20
    • hiromida2さん
      また自分の誤字見っ〜け(・_・; なイヤってなんだ〜?
      ごめんm(__)m
      また自分の誤字見っ〜け(・_・; なイヤってなんだ〜?
      ごめんm(__)m
      2022/08/20
    • 松子さん
      ふふ、ひろみ、伝わるから大丈夫だよぉ(^^)
      ふふ、ひろみ、伝わるから大丈夫だよぉ(^^)
      2022/08/20
  • 地元民に愛される伊坂幸太郎、主人公たちが地元で躍動する。仙山線・愛子、地下鉄南北線・北四番丁、勾当台公園、さらに48号線沿い。今回主人公の双子(フーガとユーガ)。ぱっとしない中学生活だが、その訳は父親からのDV、母親は父親を無視して蒸発。双子は誕生日にテレポートができる点が新しい。フーガの恋人・小玉が父親から壮絶なDVを受ける(吐き気が出る程の描写)。これを双子が阻止。さらに悪いやつが現れる。最後、死を直前にしたユーガ。しかし「俺の弟は、俺よりも結構、元気だよ」!!でフーガの●●~ここが見ものでした。⑤

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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