吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408558349

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物が少ないので犯人の目星は早い段階でついた。犯人はわかっても動機は医者じゃないとわからないところは流石。シリーズが長期化してややマンネリしてきてる感は否めない。

  • プロローグ/吸血鬼連続殺人事件/水晶の吸血鬼/
    血に溶けた罪/エピローグ

    この病院のトリオはずーっとこうなんだねぇ。事件が解決するなら良いかもしれないが……

  • 吸血鬼、ヴァンパイアってなると
    鷹央じゃなくてもワクワクするよなぁ、

    2024.5.5
    70

  • レーベルを新潮NEXから実業之日本社文庫に移しての天久鷹央の事件カルテシリーズ第1作目。
    ※ちなみに短編は推理カルテシリーズ。
    東久留米市の公園、荒川の河川敷、東京湾の沿岸で続々と遺体が見つかる。どの遺体の首筋にも残っていたのは2本の傷。それはまるで、吸血鬼が残したかのようなものだった……。
    診断医・天久鷹央とその部下小鳥遊優(物語の語り手)、研修医の鴻ノ池舞の掛け合いを楽しみながら、気がつけばあっという間に読み終えてしまった。
    ミステリーとして楽しめるのはもちろん、外国人技能実習生の問題にも切り込んだ社会派の一面も。
    そして、鷹央が犯人に対して一切の同情を寄せずに突き放したシーンは、読んでいて思わず身震いを覚えるほど。読み終えて余韻にたっぷり浸れる作者の表現力が相変わらずすごい。
    さて、今回の出版社移籍に伴い、新潮NEXで出したものを焼き直した完全版と新作合わせて7ヶ月連続16冊刊行を実施するとのこと。
    過去に出たものと比べながら読むのも面白そう。
    全部買います笑

  • <児>
    僕は知念実希人のファンである。なので目前にあったこの本を手に取った。そして恐れていたことは起こった。文庫ながら書下ろし初出の最新刊。ところが ”シリーズもの” なのであった。ネットで調べればシリーズの第何冊目かはすぐに分かるのだろうが ここはそうせずに読み通すことにした。

    本書はどう考えても少年向けである。ジュブナイルと呼ぶのだろうか。だから分かり易くてとても面白い。先に読んだ塩田武士の『存在のすべてを』とは大違いだ。僕はどっちかと云うとこの知念作品の様な分かり易い小説が好きだ。要するに幼稚なのである。な,なんだよモンクあっかよぉ!w!

    物語の中で鷹央らのやってることはそのまんま警察がやる行為。どうしてこれをこの医者らしき連中がやっているのかは 今の僕にはサッパリ分からない。たぶんこの鷹央シリーズの他の刊も僕は幾冊かは読んでいると思うのだけど何も思い出せない。なんでもすぐ忘れるのでまあそれは幸せな事だ。でも どうやらそういう行為を平気で行う事が本書の面白味なのだろうと思しい。

    【ネタバレ注意】件の南京錠で入り口門扉の閉ざされた元工場。モンダイの人物が鍵を病院の庭に咲く紫陽花の根元に埋めた件。そのモンダイの人物は南京錠の掛かった工場内に居た。ではどうやってその工場内に入った後 鍵を病院の庭に埋めたのだ。あるいは先にカギを埋めたのだとしたら どうやって南京錠を門扉の内側から閉めたのだ? 誰かこの疑問に答えて欲しい。

  • 複雑〜〜〜
    久遠の檻の巻から事件が二重になってるからわかりにくすぎる
    前回からタカタカペアのネタが洗練されつつあるのでより面白さが増えていた反面事件の内容が重い上に複雑になってるから微妙なところ
    新潮nextから実業之日本文庫になったんだ

  • 近々ベトナム旅行に行く予定の身としてはとてもタイムリーで考えさせられる内容だった。技能実習生たちのあまりにも酷い扱いに怒りがわいた。鷹央と小鳥遊と鴻ノ池の3人の掛け合いが、この救いのない事件の内容を明るく楽しく読ませてくれる。

  • 『天久鷹央の事件カルテ』シリーズの最新作.やはりこれはメチャクチャに面白い.成功の要因の一つは著者の分身とも言えるワトソン役の人柄と,かれの心理状態をちょっとしたジョークとともに記述する語り口だろう.医学知識がある人が読めば,一般人以上に楽しめること間違いなし.

  • 東京湾の沿岸で見つかった遺体の血液が、ほぼ抜かれていた。首筋に二つの傷跡があり、さながら「吸血鬼」が血を吸ったかの様で…

    今回は本当にやるせない気持ちでした。
    その罪が暴かれた時、それを知ったらどう思うかとかまで考えてなかったんでしょうね。何とも切ないラストでした。

    技能修習生のあり方も色々思う所がありました。

  • まるで吸血鬼に殺られたかのように血を抜かれて死ぬ連続殺人が起こり、捜査一課の桜井から相談を受ける鷹央。死体に共通するタトゥーから地道に細い糸を辿っていくと…。
    外国人技能実習生の闇から始まり、おお、まさかこんな結末(病気)にたどり着くとは!しかし、このあたりの病院、ヤバい。あと、鴻ノ池と鷹央がレストランでワイン飲んだら請求ヤバそう。
    いつも通り、テンポ良く読めました。中高生にもオススメ。この本は多少シリーズ読んでいれば飛ばして手を出しても大丈夫。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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