心が雨漏りする日には

著者 :
  • 青春出版社
3.56
  • (21)
  • (18)
  • (59)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 250
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413021555

作品紹介・あらすじ

30歳でうつに襲われ、40歳であわや自殺未遂、42歳で躁に転じて大わらわ…。奇才・中島らもが波乱万丈・奇想天外の躁うつ人生を綴る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1回目2回目の鬱の時は割と早い段階で病気が良くなっていって、しかもユーモラスでおもしろかった。
    ただそれ以降の鬱と躁鬱は、身体的な症状や実生活への影響が強烈でしんどかった。
    前半の入院爆速鬱寛解までは星5の読み心地。
    面白い人。

  • あっという間に読み終わった。
    らもさん自身のアルコール依存症やうつ病の体験が綴られている。
    自分自身のことなのに、悲観的になりすぎず、時として笑わせてくれるところがすごい。
    作家が身を削って書いた本、と一言で言ってしまうには足りなすぎる。
    亡くなられたのが本当に惜しい。

  • かう

  • 最初から最後まで一気に読んでしまった。読ませる力がすごい作家さんだと思った。明るく書かれているけど、彼の病気はなかなかに重く大変な経験をされていると思った。

  • 2023年4月16日読了。図書館で借りた。

    なまじっか眼科医の友人がいたばかりに、専門外だから、合ってるかどうかわからない薬を処方され、10年飲むことになり、副作用の視力障害にも悩まされ…。
    ちゃんと専門の医師に診てもらうことが大事だとわかった。

  • うつ、躁、幻覚、昏倒、失禁…中島らもさんが経験した、病との日々のエッセイ。精神の病は再発しやすいこともあり、生々しく描かれていました。

    私はアルコールは…飲みたくないな、と思いを強めました…

  • 中島らもさん(1952.4.3~2004.7.26 享年52)の「心が雨漏りする日には」、2002.10発行、らもさん50歳の時のエッセイ(自伝?)です。歯科医のお父さんが躁病でご本人も30歳でうつ病、35歳でアルコール性肝炎、40歳で2度目のうつ病、42歳で躁転、失禁、転倒、幻覚・・・、大変な日々の中で執筆活動を続けてたんですね。中島らもさんと言えば、猫好き。生まれ変われたら、何の心配もなく無防備にうたたねできる飼い猫になりたいとの言葉、その気持ち、よくわかります。

  • アルコール中毒と鬱病そして躁病だった中島らもの壮絶な日々。特に躁病がどんな病気だということがよく分かる本だ。躁病に関係者がおられる方が読めば合点する箇所が多いはず。

  • うつ闘病記としては金字塔に近いと思う。

  • 若きホームレスに毛布と酒をやるらもさんの話は心が暖かくなりました。ほんまに優しい人やったんやなぁ。
    その時の「ありがとう」と、別の日に会った彼の「ありがとう」の含むものの違いを感じ取るらもさんは、さすがだなと思った。

全39件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中島らもの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
中島 らも
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×