- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413096690
感想・レビュー・書評
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正直、「自分の中に毒を持て」の二番煎じ、岡本太郎ファンを釣る作品くらいの気持ちだった。
だから、買わないつもりでいたが、なんとなく気持ちも、弱っていたし買ってみた。
上のように書いたが、とはいえ、やっぱり岡本太郎の文章である。
ただ読んでいるだけで、本当にパワーが湧いてくる。
最後の巻末の言葉
構成社者の平野暁臣さん
「"キミはキミのままでいい。弱いなら弱いまま、誇らかに生きてみろよ"そう言っているだけです。
そうやって生きたのが岡本太郎なのです。」
最後にこの文章を読むと、岡本太郎が、「弱くても、弱い事を分かって我を貫く、そこにパワーがある」という事を言っていた事が思い起こされてより、味わいがじわっと出て、とてもいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
部署異動で孤独感を味わった帰りに買いに走り、次の日から精神的に武装して出勤できました!笑
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文化の基盤になるのは、けっきょくは自分自身だ。
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太郎読んでると、自分がどんどん無駄に大人になってきたのかもしれないと思ってかなしい。
でも太郎を読んでいない時は大人になりたい、いつも冷静さを持っていたいと思っている自分がいる。
社会人になったらもっとこんな風に思ってしまうんやろうか。絶対一生定期的に読み返す、心臓にパンチ入れてください。
「不器用な祖先は地上にとり残された」のところだいすき。 -
太陽の塔を見に行った時、感化されて買ったこの本。私から見る岡本太郎の印象は"尖っている"。でも岡本太郎は尖っているとゆうよりかは"燃えている"という表現の方が近いかもしれない。読み終えてから、全部かかってこいとゆう強い気持ちと、勇気をもらえた。どんな自分も受けいれて朗らかに生きようと思う。自分と思い切りぶつかって向き合い、ど根性で馬鹿みたいに生きてやると思った。岡本太郎は言葉にできないようなうちに秘めた憤りを言葉にするのがすごく上手で、私はものすごく大好きです。
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1950年代後半から70年代に書かれた本などから集められた文章だけれど、古い考えと思えない事が多い。
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「謙虚」という言葉は自分を低く見せる、という意味ではなく、自分自身を貫き通すことだ。という言葉が深く刺さった。人生の岐路において、何かの選択を迫られた時、自分自身を信じてあえて危険な道に挑んでいく。そういった姿勢を持つことが大切であると学んだ。
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半世紀以上前に語られた岡本太郎の「怒り」の数々
その言葉一つ一つが色褪せることなく
現代を生きる我々の指針になり得ると感じました -
岡本太郎の本は、一つのことだけを様々な言葉で語ってるだけなんだが、経験談やアプローチが唯一無二で、読んでしまう。
元気も出る。葉隠とも共通してる所があり、面白い。別の自分が後ろから自分を操作するイメージ。心が軽くなるし、「あるべき」を追及できる。
・人は老いるべきではない。老いた以上は死ぬべきだ。
生命の循環こそが高貴さ。老いは社会的、心理的な現象。
・絵は受け身で鑑賞しても満たされない。描けたらいいね、と思ったら、描いてみるべき。
芸術はうまくあってはいけない、きれいであってはいけない、ここちよくあってはならない。
創造することは人間の根源的な情熱だ。