老後ぐらい好きにさせてよ

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413230353

作品紹介・あらすじ

下流老人、老後破産…不安ばかりが取り上げられる、これからの老後ですが、本当にそうでしょうか? 人は生きている間だけが花。どうせ生きているのなら、不安を抱えながらではなくて、健康で人生を面白がらなきゃソンってものです。チンペイ流:老後を愉快に笑って生きるヒント。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが秀逸。
    そうね。そうね。
    生活のため、家族のため、毎日身を粉にして働いてきたんだもの。
    老後ぐらい好きにさせてよ。

    とはいえ、そのために必要なのは「健康、経済、交友交遊」の3K。
    健康、経済は言わずもがな。
    ただ、現役老人である陳平さんのおっしゃるには、歳をとるとそれほどお金は使わない。
    経済評論家やマスコミに踊らされて、悲観的になる必要はない。
    所詮経済評論家が言うことは、老人になったこともない若者の机上の空論である、と。
    または、金融商品を売らんかなの弁である、と。

    だからと言って、楽観にすぎるのも怖いけどね。

    そして、妻と食事をしても話すこともなくつまらないだけなので、食事を共にする友だちを持て、と。
    食事を共にする友だちはいいとして、妻と食事をするのはつまらんというのは男性の共通認識なんでしょうか?

    借金は退職までに返しておけ。
    自分が心からリラックスできる居場所を持て。
    歳をとったらお金に対する欲を捨てよ。(歳をとってから財テクに失敗すると、取り返す時間がないから悲惨である)

    陳平さんが理想とするのは永井荷風の老後。
    毎日市川から浅草に通い、劇場で踊り子さんたちと過ごし、舞台の芝居を書き、たまにはお茶目に出演し、女優さんたちと食事などして市川に帰る。
    仕事があり、居場所があり、食事を共にする人がいる。

    うん。
    確かに理想だね。

  • 一世代上の老人論。
    団塊世代に対しての憐れみと優しさが垣間見える。
    健康・お金・交友交遊の3Kがポイントという。
    具体的には、

    めし友を持たない老後はさびしい
    若い人たちとうまくつきあう方法
    老後の家賃と住宅ローンはきつい
    妻よりも家族よりも重要な男のヘソクリ
    老後はお金の欲を封印せよ

    あたりが納得の評論か。

  • 半分はちょっと世界が遠いです
    交友関係も 年配になったからの仕事も
    さすがに著名人だと
    華やかだし 
    もってるお金も違うし
    しかし 半分は
    そんなにお金にしがみつかないでも
    なんとかなるよー
    と 気楽に考えられる話や
    現役のときに
    いくらもてても 老後はしんどいだけ
    とか 笑える話もあります

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著者プロフィール

昭和7年静岡県生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科を成績優秀にて卒業。24年間の参議院議員生活ののち、大正大学教授などを務める。2002年には勲二等旭日重光章受章。往年のベストセラー『姓名判断』『ヘンな本』『頭のいい銀行利用法』『頭のいい税金の本』など輝かしい過去をもつが、現在はお気楽な独り暮らしの隠居老人。

「2018年 『あの世に持っていくにはもったいない 陳平 ここだけの話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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