- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422930862
作品紹介・あらすじ
本好きの人は、誰でもみんな「本のリスト」が好きである。本書では、本を愛してやまない5人の著者が、さまざまな時代、さまざま場所に存在した「本のリスト」を見つけて、歴史や雑学や個人的な体験と共に紹介する。本棚を見ればその持ち主の人となりが分かるというように、本書で紹介するリストは多様な物語を内包している。それぞれのリストを眺めて、タイトルの行間に物語を想像しながら読み、一冊の本が持つ意味の広がりとドラマ性を楽しんで下さい。
感想・レビュー・書評
-
登録番号:0142542、請求記号:019/N48
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
南陀楼綾繁さんの文章、初めて読んだが、程よいかたさでとても好み!
そして出身が島根とは嬉しい。もっと読みたいという良い出会いができた本だった。
何冊か読んでみたい!と思える本も出会ったが(「じょうずなワニのつかまえ方」など)なかなか古い本で手に入れにくいものが多いかも…
こういった本を探しに古本屋に潜るのも楽しいんだろうなぁ -
「本好きの人は、誰でもみんな「本のリスト」が好きである。本書では、本を愛してやまない5人の著者が、さまざまな時代、さまざま場所に存在した「本のリスト」を見つけて、歴史や雑学や個人的な体験と共に紹介する。本棚を見ればその持ち主の人となりが分かるというように、本書で紹介するリストは多様な物語を内包している。それぞれのリストを眺めて、タイトルの行間に物語を想像しながら読み、一冊の本が持つ意味の広がりとドラマ性を楽しんで下さい。」
「リストを眺めているだけで、選ばれた書名や並べ方に興味がわいてくる。ー例えば、ある受刑者が刑務所で読んだ本のリスト。1冊1冊は格別珍しい本ではないのですが、リストになることでその受刑者の感情や思考や夢や挫折が読み取れるような気さえするのです。p004はじめに」
1 所蔵された本たち
2 実在しなかった本たち
3 活用された本たち
4 設計された本たち
5 薦められた本たち
6 記録された本たち
7 出版された雑誌たち
8 探し求められた本たち
著者等紹介
南陀楼綾繁[ナンダロウアヤシゲ]
1967年、島根県出雲市生まれ。ライター・編集者。「不忍ブックストリート」の代表として各地のブックイベントに関わる。「石巻まちの本棚」の運営にも携わる
書物蔵[ショモツグラ]
1960年代生まれ。古本コレクター。若いころに警備員、図書館出納手を歴任
鈴木潤[スズキジュン]
1972年、三重県四日市生まれ。2007年より、子どもの本専門店「メリーゴーランド京都」店長を務める。雑誌、ラジオ、テレビなどでの絵本の紹介、執筆や講演など多方面で活躍
林哲夫[ハヤシテツオ]
1955年、香川県生まれ。画家。武蔵野美術大学卒業。書物雑誌『sumus』を編集
正木香子[マサキキョウコ]
1981年生まれ、福岡県出身。文筆家。「文字の食卓」主宰。早稲田大学第一文学部卒業。幼いころから活字や写植の書体に魅せられ、“滋味豊かな書体”をテーマに各紙誌エッセイを発表している -
↓貸出状況確認はこちら↓
https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00280462 -
本のリストとそれにまつわるエッセイ集でした。
読んだことある本も少しあったけど、ほぼ読んだことない本の題名が載ってて読みたくなりました。 -
【静大OPACへのリンクはこちら】
https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BC02151526 -
いやぁ〜非常にマニアックな本でした!
たくさんの本のタイトルが書いてあるのに、読んだことがあるのは「サザエさん/長谷川町子」だけ………。
もっとたくさん本を読まなきゃですねぇ! -
一冊の本のなかには〈本のリスト〉が隠れている。出版社の刊行リスト、著名な人びとの蔵書リスト、存在しない本のリスト……。そんな夢のあるリストに憑かれたマニアたちがとっておきの〈本のリスト〉をずらっと並べて教えてくれる読書案内エッセイ集。
最初にアッ!となったのは「マンガの中の本棚に書かれた本のリスト」。本文中で紹介されているマンガは未読だけど、私は池田理代子『オルフェウスの窓』で音楽学校の生徒たちがニーチェやショーペンハウアーなど、ドイツ哲学者の名前を出すのに憧れていた。昭和の漫画のペダンティズムは、あれはあれで良いものだと思う。
だが、なんといっても見ていてわくわくするのは「実在しなかった本たち」だ。坂本龍一が設立した出版社〈本本堂〉の『本本堂未刊行図書目録』は、夢のようなタイトルと著者の組み合わせを坂本が決め、菊池信義らに架空の装幀デザインをさせた企画だという。また、一人の編集者が勢い込んで予告を出したはいいものの、半数以上が未刊行に終わったという本たちのリストも、アカデミズム華やかなりし頃を忍ばせるラインナップだった。 -
正直言って、自分にはこの本の楽しみ方がよく分からなかった。もっともっと本好きの人でないと難しいかも。
-
内容は面白いんです。でも挫折!フォントが小さすぎて読むのがしんどいので、数ページ読んで諦めました。あえなく返却!キーッ!ああ悔しい。情報量たっぷり、リストの中身も興味津津。それなのに!ああそれなのに!見ずらいって致命的な……。いえいえ、メガネ新しいの作んないでいる私が悪いんですよ。感想書くのも、勿論本文読んでる間も、読書って最高なのに、何読もうか迷う時とか、これ面白そうって、気になる本の情報メモる時って、期待値ある分、更にワクワク最高じゃないですか?!その、最高の瞬間を、私独りで覗き見られるというのに。人生最大のイイところなのに!
うーーー。読むのきつくないって皆さんは、絶対読んでくださいね。美味しいに決まってるんですから、ね!?