精神のエネルギー (レグルス文庫 199)

  • 第三文明社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784476011999

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  • ベルクソンの講演集。主に精神について論じている。「意識と生命」は『創造的進化』をコンパクトにした内容、「魂と身体」では心身二元論を批判している『物質と記憶』のコンパクト版、「生者の幻と心霊研究」では、科学が排除した心霊研究について語り、「夢」、「現在の記憶内容と誤った再認」では、それぞれ「生への注意」をキーコンセプトに、夢とデジャビューが語られる。「知的な努力」では、学習や創造をする精神の特性について論じ、イマージュと図式の間で精神が往復することを論じる。「脳と思考」では再び心身二元論、觀念論と実在論、および平行論を批判している。

  • [ 内容 ]
    ベルクソンの哲学を最もよく理解する方法は、ベルクソンの哲学の方法をそのまま実践して、ただちに「出発して歩くこと」である。
    そしてベルクソンの思想に直接入っていくことである。
    「意識と生命」「魂と身体」「夢」などをめぐる、講演・論文集。

    [ 目次 ]
    1 意識と生命
    2 心と体
    3 「生きている人のまぼろし」と「心霊研究」
    4 夢
    5 現在の回想と誤った認知
    6 知的な努力
    7 脳と思考、哲学的な錯覚

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ベルクソンの小論集。ベルクソン哲学の一貫したテーマといえる「純粋持続」への理解を深めるためにもぜひ読んでおきたい。

  • ベルクソンが心霊現象、死後の魂について語る。

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著者プロフィール

1859-1941。パリ生まれ。フランスの哲学者。コラージュ・ド・フランス教授(1900)。アカデミー・フランセーズ会員(1914)。ノーベル文学賞(1927)。主著に『意識に直接与えられたものについての試論』(1889)、『物質と記憶』(1896)、『創造的進化』(1907)、『道徳と宗教の二源泉』(1932)など。

「2012年 『ベルクソン書簡集 Ⅰ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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