J. P. コッター ビジネス・リーダー論

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478005798

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  • リーダーシップ論を学ぶ上で、大家であるJ.P.コッターの1冊。

    HBSらしく、非常に理論的であり、有能なジェネラル・マネージャーがどんな気質を持っていて、どんなキャリアを歩んできていて。。。ということをレトロスペクティブに分析されてはいるのだが、「じゃあ、俺自身は、明日からどんな行動をとったらいいの?」という、自分の具体的行動としてのヒントを見出すのは、少々難しいのかも。

    リーダーを目指すマネージャーが、自分の一段、二段上位の仕事とは何なのか、を体系的、包括的に理解した上で、その視点で仕事を進めていこう、というより高い視点を持つには参考になるし、持つべき視点。


    もし自分が明日ゼネラル・マネジャーになったとしたら、という仮定に対して、本書の中で私にとって役立つフレーズはこのあたり。

    『ゼネラル・マネジャーの共通した特徴は、向上心、達成志向、権力志向、情緒的安定、楽観的、平均以上の知能と分分析力、強力な直観力、人柄の良さ、優れたコミュニケーション能力、様々な事業スペシャリストその交流などである。また、事業と組織に対する豊富な知識を有し、社内はもちろん業界内で様々な人々と良好な関係を築いていた』

    『有能なゼネラル・マネジャーは、事業に対する課題設定、および組織内のネットワークの創出に、自分の資質を活用』

    『ゼネラル・マネジャーは、就任後半年から1年は、アジェンダの設定に専念している。当初から明確な課題を頭に描けていたわけではない』

  • 現実に即して臨床的なのがいい。私が部長を見ていて感じていたことがほぼ同等に紹介されている。多様な案件が襲いかかり口頭を中心としたコミュニケーションで幅広いネットワークを活かしながら乗り切って行く。そんなマネジャーが描かれている。

    一方で重要な課題にまず取り掛かり、そのためにまとまとまった時間を作り出すことの重要性は言及されていなかった。ドラッカーが本件について語っていたが、状況に応じて二つの仕事の仕方を使い分けることが重要なのだろう。

    人について学ぶことが卓越したマネジャーになるために不可欠だ。

  • う〜ん、自分には難しすぎた感じ・・・流し読み。

  • ■概要
    15名のゼネラル・マネジャーを地道に調査し、そこから得た示唆をまとめた本。
    ここでゼネラル・マネジャーとは日本で言う「事業部長」レベルの役職の人を指す。
    (米国と日本とで微妙にポジションや呼び方が異なるので注意)

    ジェネラル・マネージャーの仕事は、

     1.アジェンダ(検討課題)を制定し、
     2.ネットワーク(人脈)を作り、
     3.アジェンダをネットワークを使って実行する

    こと。

    ネットワークを作る過程でアジェンダを定める。ゼネラル・マネジャーに任命されたら、まず現状分析。
    そのためにはいろいろな人と会話(とりとめもないものが多い)をしながら、情報を得つつ、自分の使える人的資源(ネットワーク)を充実化します。

    そして、人とのかかわりの中からやるべきこと(=アジェンダ)を見つけます。アジェンダを遂行するには、構築したネットワークをどうつかえばいいのか(つまり、誰に何をやらせればいいのか)を考えます。こうして、関係資本ともいうべきレバレッジをつかって、大きなアジェンダを達成する。

    ということ。
    (はっせー)

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