- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478014844
作品紹介・あらすじ
仕事と遊びを分けない。人生はずっとONだ!Francfrancを展開するバルスを上場企業に育てた社長が語るホンネ仕事論。
感想・レビュー・書評
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2013年最初の読書
今年は遊ぶぞー!ってわけで選んだ訳ではないですが、タイトルに納得感を感じ手に取りました。
本の中から一番刺さったフレーズです。
「青春とは人生の一時期のことばではなく、心のあり方のことだ。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事日も休みの日も、常にONの感覚を持つこと。
真面目に遊ぶこと。
仕事に対するスタンスを磨くことが出来ました。
お洒落なアイテムを提供してくれる
Francfranc、その社長は遊びが大好き。
悪い意味ではなく、仕事の中で遊ぶこと
がとても大切だと感じました。
「トヨタの役員がトヨタ車以外に
ポルシェにも乗っているほうが信頼出来る」
という一説が深く心に残っています。 -
仕事ができる人ほどキャリアっぽくない。
相手に隙を見せない人ほど、デキる人を装っている。自分が一番下だ、と思えるか。
痛みや苦しみの谷があるから成長の山がある。
突き詰めていくと仕事は好きになる。
「franc franc」のことは誰にも負けない。なぜなら、我々が「francfranc」のことを最も愛し、大好きだから。
⇨仕事へ大義を見いだし、楽しい、と思うことは強さだし誇りだ。自分が楽しいと思っていることやは相手に伝わる。
⇨本当に相手のことを考えて考えての行動は相手に伝わる。
遊びを知らないと見えてこないものがある。
何をするにも健康第一。
⇨ライフサイクル考えねばなぁ。
常にそのときそのときのシーンに応じた最高のセンスの良さが大切。センスの良さは世の中に敏感ということであり、見られ方を意識していることである。センスの良さは信頼につながる。
外見へこだわり、外見を磨け。その心がけが内面をも磨く。
苦労やプロセスを語ってはいけない。
それは非常にかっこ悪い。全ては見た人がどう思うかであり、それは自分から伝えるものではない。
みんなに好かれなきゃ何も始まらない。始められない。求心力が大切。
邪神を持たず、純粋な想いを描き続ける。
言い訳や他責はものすごく離心を生む。
頑固にならず、いかに素直であるか。相手から気にかけてもらえる人はそういう人。
誰の前でもわからないことをわからないと言える人が一番強い。
コツをつかむコツ=固定概念を持たず、先入観を捨てること
人は成功すると満足しがち。まだまだ奥は深いはずだよ。 -
■マーケティング
①ビジネスは儲かるから始まるのではない。人が喜ぶから始まるのだ。
②結果だけを求めてもつまらない、プロセスの楽しさを味わおう。
④青春とは人生の一時期の事ではなく、心のありかたのことだ。
⑤コンセプトとはフワッとした概念や言葉遊びではない。いつ、誰が、誰に、何を、いくらで、どうやってつくるかを決めることである。
⑥物事はなるようになるのではない。成るようにするものである。そのゴールのイメージを強烈に意識出来なければ達する事はできない。
⑦センスとは、自分でみたりきいたりして、身につけるものである。
⑧センスを磨くということは、世の中に敏感になること。
⑨アイデアを出す力は才能ではない、どれだけ素晴らしい体験をするかだ。
⑩着ているもので、見える景色は違ってくる。
⑪商品にも見せる商品、驚かせる商品、脇役商品など、売れ行きと関係なく揃えなければいけないものである。売れなくても楽しさを演出できる商品が必要である。
⑫お客様は攻略すべき向こう側の人ではない。あなたの隣の大切は友達である。
⑬若い時はハードワークに勝るものはない。怒涛のような量の中に身を置いてこそ成長の機会が訪れる。 -
『遊ばない社員はいらない』・・・
こんな社長がいたら面白そうだなと思ったのが、本書を手にした理由である。
著者はインテリアショップ「Francfranc」の創業者で同社の社長を2021年まで約30年に渡り務めた。
このような経歴を見ると、確かにインテリアショップなどいわゆるアパレル系というやや特殊な業界では働く人は、「遊び」心がないとダメだよねと思ってしまったが、本書の内容はタイトルとは裏腹に結構まじめで、他の業界にも通じる一般的な会社員(または役員)としての心構えを説いた内容となっている。
本書で著者が繰返し説いていることで印象に残ったのは、「ビジネスというのは儲かるから始まるのでない。人々が喜ぶから始まるのだ」ということ。
そして、人が喜ぶことを知るためには、「遊び」が必要と言うこと。すなわち、遊ぶことから得られるもの、それが結局はお客様に喜んでもらうことにつながる。
きっと、これが、著者が伝えたいコトなんだと思う。 -
面白い
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心に響くフレーズ
① 商売の基本は気づきである。
② どんなにスキルを磨こうが、頭が良かろうが、人に好かれることがマネジメントのもっとも重要なことである。
③ 「どうしたらいいんですか」と聞くと、必ず「君はどうしたいと思うんだね」と切り返された。それが正しければ「じゃあ一度それでやってみなさい」、間違っていれば、「それも良いかもしれないが、こういう考え方はどうかね」と別なやり方を説明してくれた。それも、こちら側を真っ向否定せず。たったこれだけのことだが、できない人がほとんどだ。
④ キーワードは、開放感。 -
”Francfranc を展開するバルス社長の高島郁夫さん。
カンブリア宮殿をみて興味を持った、54歳のいけてる社長!
<目的>
会社に Creative なニオイを入れ込む方法を得たい
<トリガーワード>
人生はずっとONだ。自由。変化。喜ぶ。トレーニング。遊び。豊か。好き嫌い。快楽と快感。愉快犯的。Francfranc。好かれる。愉快犯的。フレキシブル。行動力。気配り。素直さ。謙虚さ。挨拶。
<質問>
・新製品/新サービスを次々と生みだすプロセスとはどんなもの?
・そのためのトレーニングとして、若手とマネジャー層は何をするとよい?
・顧客に聞かずに直感で世に出すときの決め手は何?
<キーフレーズ>
・どうせなら仕事も人生の大事な一部、いや一部ではなく、ごちゃ混ぜだ。これは仕事、これはプレイベートなどと、さもON、OFFで分けたりするからつまらない。人生はずっとONだ。(p2)
・挨拶、ゴミ、遅刻。幼稚園児に言っているみたいな内容だ。しかし、幼稚園児にも劣る社会人が圧倒的に多い。(p18)
・仕事もまったく同じだ。結果だけを求めるだけではつまらない。(p23)
★得手不得手は関係ない。どれだけ好きか。問われるのは、それだけだ。(p45)
・自分にとっての“遊ぶ”とは、知る、見る、聴く、話す、考える、食す、感じる、笑う、そして広義の情(友情、愛情)ではなかろうか。いつまでも“遊び人”と言われたい。(p50)
・つまり料理は、身近に楽しめるクリエイティブだと思う。(p55)
★コンセプトとはフワッとした概念や言葉遊びではない。いつ、誰が、誰に、何を、いくらで、どうやってつくるか(もしくは売るか)を決めることである。(p62)
・イタリア人の生き方が好きだ。「アモーレ、カンターレ、マンジャーレ!!」である。恋をして、歌って、美味しいものを食べて。もっとも人間らしい人生の楽しみ方なんじゃないかと思う。(p114)
・お客様は攻略すべき「向こう側」の人ではない。あなたの「隣」の大切な友だちである。(p127)
・世の中にマネジメントの本はたくさんあるが、そういうことが書いてある本は一冊もない。「どんなにスキルを磨こうが、頭がよかろうが悪かろうが、人に好かれることがマネジメントのもっとも重要なことである」と第一部第1節に書くべきである。(p140)
・若干不満があるとすれば大言壮語を言う人が少ないことである。小じっかりしていて目先は見えているのだろうが、もう少し先が欲しい。(p156)
・誰の前でも、わからないものを「わからない」と言える人が一番強い。(p165)
★よく理想の社員像はと聞かれるが、迷わず「愛と、こだわりと、志」と応答える。(p172)
・私は未来永劫、羽ばたいていくパルスを夢見ている。(p188)
・何となくではあるが、人にはにおいがある。いわゆる体臭ではなく、醸し出る良人、悪人のにおいであったり、徳のにおいである。(p196)
・本書では「快楽」という言葉を多く使っている。これには近い言葉で快感というものもある。
★まだまだ世の中をアッと言わせたいし、それも世界中の一流の街で驚きの声を聞きたい。そしてお客様が感激し、感動し、驚愕してくれることをしたい。結果として、世界中の人が愛してくれるブランドをつくり上げたいのだ。(p206)” -
筆者はインテリアショップ「Francfranc」を運営する、株式会社Francfrancの代表取締役社長でいらっしゃいます。
家具メーカーの営業マンを経て、34歳で起業されます。
本書には、「仕事そのものが楽しい」と語る高島氏の仕事に対するこだわりが、ありのままに綴られています。
高島氏は、新しい価値を生み出すことが会社の使命であると言います。
商品のコンセプトから会社の成長にいたるまで、新しい価値とは何か?を考えることが、最も大切な仕事なのだそうです。
考えながら仕事をすることの大切さを、次のように例えています。
『ある商店街で、10人でキャベツ売りをしたとしよう。
まったく同じキャベツで、同じ値段である。
そうすると同じものなのに必ず1位から10位まで順位がつく。
この差は何だろう。
つまり、売り人の言葉やしぐさで売れ行きが変わるということだ。
これはお客様が売り人の言葉やしぐさから価値の差を見出しているということだ。』
同じ商品やサービスを扱っていても、人によって結果が異なる。
特に、営業職の経験がある方ならイメージしやすいのではないでしょうか。
私も会社員のときは営業職でしたので、場数を踏みながらも、どうやって営業成績を伸ばそうかと考えを巡らせていました。
『工夫や改善を繰り返していくから仕事が楽しくなる。
それにつれて結果も伴ってくると、さらに好循環が生まれて、ますます仕事が楽しくなります。
仕事を単なる作業とみなすのか、どうやったら良くなるかと考えて創意工夫を凝らすのか。』
つくられる結果だけでなく、仕事に取り組んでいるときの感情も、その人の姿勢によって大きく変わるのですね。
高島氏はとても多趣味で、そのうちのひとつが15年以上続けているトライアスロンです。
出場を繰り返すうちにトライアスロン仲間が増え、またその多くが会社を経営している社長だったそうです。
そこから、トライアスロンの会社「アスロニア」を共同で設立することになったといいます。
遊びが仕事になり、仕事が遊びになる。
そんな生き方に憧れる方も多いのではないでしょうか。
自らを遊び人と称する高島氏は、仕事とプライベートをON・OFFで分けるような考え方をせず、ずっとONであるといいます。
そして、良いアイデアを思いつくのは、趣味を楽しんでいるときや、あるいは社内外の人たちと食事をしているときが多いのだそうです。
高島氏の「遊び」とは、何でも好き勝手やっていいということではなく、自分が顧客や消費者の立場になっていろいろなことを経験し、それを仕事に活かすということなのですね。
『私はチャレンジャーだと思う。そのぶん失敗も多い。
でも、何もしないで人の行動を評論家のように客観的に論ずる人より、失敗のリスクを負ってチャレンジする人のほうがはるかにマシだと思う。
仕事のノウハウは、誰かに教えてもらったわけではなく、さまざまな経験を通じて身につけたもの。』
だからこそ、あらゆる体験をすることが大切だといいます。
私は本書を読み、体験から学ぶことの大切さをあらためて感じました。
同時に、メンターから「次の3つの立場がある」と教わったことを思い出しました。
・ファン(行動する人を外から見る)
・レポーター(行動する人を評価する、批評する)
・プレイヤー(自らが行動する)
そして、自分を成長させて理想の結果を手に入れるためにも、私自身が常にプレイヤーとして挑戦しつづけています。
行動する、挑戦するということは、その結果を受け入れる責任を持つ、覚悟をすることとも言えます。
そのようなプレッシャーがかかった状態から逃げずにまっすぐ向き合ってきたから、分厚いメンタルを鍛えることができたと感じています。
壁にぶつかったり、失敗したこともたくさんありましたが、自らの行動によっていろいろな困難を乗り越えて、「私は目標を必ず達成する人間だ」という信念を強くしてきました。
チャレンジを重んじる高島氏の姿勢から、多くのことを学べる一冊でした。