主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる!

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017425

感想・レビュー・書評

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  • 食事療法は長く続ける事が大事なのは分かっているけど、
    なかなか続かない、のが定説ですが、
    これは簡単に続けられますね。
    肉も魚も制限は特にないし、とにかく糖類だけ控えればいいだけで
    面倒なカロリー計算などもありませんから。
    ただ、
    ご飯や麺類や粉モノが好きな人には辛いかもしれません。
    それからお菓子好きな人も。
    ここを我慢できればすぐに効果が現れるという所も魅力的な方法です。
    糖尿病以外にも生活習慣病にも効果があるという所もすごくいいです。
    でも完全に万能という訳でもないところもちゃんと説明されている所が説得力があります。
    糖質制限食って?って思った時に最初に手に取るにふさわしい本だと思います。

  • この本のおかげで、糖質制限ダイエットを知り、17キロの減量に成功した。

  • 糖質制限ダイエットの理論的支柱。炭水化物を摂取しないと、健康になる本。肉食いくらでもOKとしているのが売りか。マクガバン報告には触れていないのが残念。ノンカロリー甘味料がOKというのにもずっこけた。糖尿病対策には良さそうだが、健康になれるのかどうかは疑問が残った。糖質制限で健康を害したという話しもあるようだが、なにが問題だったのか、是非 解説して欲しいところ。

    本書の主張は、「精製炭水化物の摂りすぎによる食後血糖値の上昇とインスリンの過剰分泌が生活習慣病の元凶になっている」ということだそうだ。主食NGは少々飛びすぎな感あり。わかりやすいという意味では良いのかもしれない。ただ、根菜類がNGという理由がよく分からなかった。未精製なのだから、問題ないのではとも思う。

    糖質制限と健康との関連づけに不満が残った。関連ありそうな研究があることは分かったが、その機序がよく分からない。

    本書の主張を意訳してまとめると、「糖質制限をすることで、ブドウ糖ミニスパイクを防ぎ、インシュリンの分泌を減らす。インシュリン抵抗性があったとしても、インシュリンそのものが出ないので、膵臓の疲れを軽減することができる。」ということだろう。であれば、糖質制限が本質ではなく、ブドウミニスパイクを防ぐことが本質であろう。もっと言えば、インシュリン抵抗性を解消できれば、ブドウ糖のミニスパイクの影響も無視できるようになるのかもしれない。


    以下注目点
    ・肥満ホルモンのインスリン。血糖値があがると、インシュリンが大量に分泌される。
    ・狩猟700万年前、農耕1万年前。穀物主食は700分の一の期間。
    ・糖質制限食が人類本来の食事。
    ・アステルパーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリン、ネオテームの5種類はゼロカロリーで血糖値も上昇させないので、OK。ダイエットコーラも350mlを一日2缶までならOK。
    ・英国のヒューマン・ニュートリション中の精製炭水化物とただの炭水化物と混同しているように見える。精製炭水化物とは、ヒューマン・ニュートリションでも特に注意しているように、加工食品のことと思われる。
    ・問題としているのは、精製炭水化物による血糖値のミニスパイクのみ。白いご飯、白い砂糖、白いパンなど精製された穀物を使った食事が問題と捉えている。未精製の穀物はなんら問題のないように思える。
    ・ブドウ糖ミニスパイクによる高血糖で、酸化ストレスで、血管が傷つけられる。
    ・精製されていない玄米などなら、一人前食べても正常人で40位しか血糖値をあげないので、ミニスパイクは生じないので問題ない。ただし、糖尿病のひとだと、150以上スパイクしてしまう。
    ・肥満や糖尿病の原因は、脂質ではなく、糖質の取りすぎ。
    ・清涼飲料水に使われているのは砂糖ではなく、果糖ブドウ糖液糖なのだが、その点には議論は及んでいない模様。ブドウ糖ミニスパイク効果は果糖ブドウ糖液糖のほうが強烈なので、その点では議論の大筋ははずしてはいない。
    ・脂肪酸ーケトン体システム 日常のエネルギー
    ・ブドウ糖ーグリコーゲンシステム 非常用のエネルギー
    ・糖質制限の初期は、ケトン体が基準値の30〜40倍になる。人間は昔狩猟していたのだから、血管を傷づけないはず。
    ・糖質制限により、インスリンを出さないようにすることがポイント。膵臓は休まるので、糖尿病の治療には良いかも。
    ・インクレチン。インスリン分泌促進。2分で効果半減。
    ・インスリンにはバックアップシステムがない。血糖をあげる働きはいろいろある。
    ・糖質は中性脂肪蓄積のため。中性脂肪蓄積は、狩猟時代の日常的な飢餓のセイフティーネット。
    ・人類の主食は骨。ハイエナの残した骨を食べていた。
    ・植物性食品では、脳の発達は覚束ないでしょう。
    ・人類70億を考えると全員に糖質制限はできない。
    ・糖新生で、低血糖にならないというが、インスリン注射をしている人が低血糖になってしまうのはなぜか?

  • ・アミノ酸の中でもロイシン、アルギニン、リジンは多少インスリン分泌をさせる。

    ・基礎代謝は人それぞれでバラバラ。
    その中でもカロリー的に600〜2400kcalと、かなりのバラつきがある。
    基礎代謝が低い人の遺伝子のことを「倹約遺伝子」と言う。

    ・糖質制限でOKなアルコール類は、
    焼酎、ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、辛口ワイン。

    ・高タンパク質食で腎機能が低下したという報告はない。

  • 糖質制限食のメリットについて、わかりやすく書かれています。どうして糖質の摂り過ぎがよくないのか、簡単なデータや引用を用いて説明されているので納得できます。巻末に糖質一覧表と糖質制限食のメニューがついているのは嬉しいです。

  •  糖質制限のメリットはわかったが、デメリットについて
    あまり触れられていなかった。著者も糖尿病になったと
    いうところでも、違和感を少し感じた。
     糖質制限は、良い側面もあると思う。しかし、まったく
    糖質のない食品だけを選び食べることは、他の栄養素や
    食物繊維がとりづらくなったりするのではないかと感じた。
    例えば、カボチャやレンコンなどは糖質もあるが、それ以外の食物繊維やビタミン類を補うものを毎日の生活の中で、
    選択していくのは、難しいと感じた。
     バランスのとれた、ほどほど中道がよいのではないのかなと感じた。

  • 現役の病院理事長が書いているので、当然ひたすらそこが実践している「糖質制限食」の正しさが書かれている。とはいえ、多角的に様々な論文、実証データを引用しているので信ぴょう性は高い。
    ただ、気軽に糖質制限やカーボン・ダイエットを始めようと思った場合には内容が多岐にわたり、かつ医学用語が多いので少しわかりにくいかもしれない。
    今まで読んできた初心者向けの本の内容を少し深堀したような感じだった。

  • 目から鱗の一冊。50歳を過ぎて、以前のダイエット方法が通用しなくなって困っていた時に、この糖質制限食に出会った。『炭水化物が人類を滅ぼす』との合わせ読みが良い。

  • 脂肪摂取を減らしても、肥満率は倍増
    エネルギー源 1脂肪酸ーケトン体システム 2ブドウ糖ーグリコーゲンシステム ガゾリンが脂質 緊急時のターボが糖質
    赤血球はブドウ糖が唯一のエネルギー源、脳はブドウ糖とケトン体がエネネルギー源、赤血球と脳以外のすべての細胞は、ブドウ糖、ケトン体、脂肪酸がエネルギー源、肝細胞はミトコンドリア内でケトン体を生成するが、自分は利用せずに他に供給する
    総コレステロール高値と心筋梗塞は無関係
    コレステロール 動脈硬化のリスク要因として問題となるのはHDLコレステロールが低い人と、LDLコレステロールが高い人
    LDLコレステロールで本当に問題となるのは、小粒子コレステロールと酸化LDLコレステロール

  • 最近、食後に怠く感じる事が多いので、血糖値のコントロールをしたいと。
    いい勉強になりました。

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著者プロフィール

医師、一般財団法人高雄病院理事長、一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。京都大学医学部卒業、京都大学胸部疾患研究所を経て、高雄病院に医局長として勤務、2000年理事長就任。

「2021年 『体が変わる!最強の糖質制限食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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