- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478022924
作品紹介・あらすじ
もはや病気ではない。最強最悪のビジネスモデルである。iPhone、フラペチーノ、危険ドラッグ、お酒、フェイスブック、アングリーバード、オンラインポルノ…私たちは、なぜこうも簡単に「病みつき」になるのか?元アルコール依存症のライターが、人間の意志の弱さにつけ込むテクノロジーとビジネスの共犯関係に迫る!
感想・レビュー・書評
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この本を読んでいて、自分が好きな作品の関連商品まで欲しくなるのも依存症的なものなのかな?と引っかかった。
例えば私はソードアートオンラインが電撃文庫で最新話5巻の時ぐらいから読んでいて、好きだった。
まだアニメ化される前は2019年の11月現在のような広まり方はしていなかった作品だった。
1巻から5巻までを買って読んでいたからこそ、6巻を買おう、外伝が出たら外伝も読みたいって、自然に最新作に手が伸びる。
雪だるまみたいに、ある程度コロコロ転がせる大きさになるとあっという間に大きくなる。
そういうもんなのかな。
ミハイ・チクセントミハイ博士がいうフロー状態って、そういう積み重ねと少し難しいチャレンジの時に起こるって言ってたけど、そういうことなのかな。
全く別の話。
この本を読んでいて、本を読んでいると分からない本ほど内容に飲まれる感じがする。
全く別の場所に来てしまった感じ、方向や地理感覚を失いつつも未知にワクワクしてる感じが楽しい。 -
自分自身のアルコール依存症を何とかしようと思って、依存症に関する本を何冊か読んでいる。この本はアルコール、薬物(非合法、合法、処方薬とも)はもちろん、フラペチーノからアングリー・バード、ポルノに至るまで様々な「依存症」についての危機感を煽る本。一部は脳科学の成果を取り込んだ記述になっているし、iPhone をはじめとする様々なデバイスやアプリケーションが人々を依存させる仕組に科学的に取り組んでいるのも事実だ(それは業界では UI/UX デザインと呼ばれていて、株主利益を最大化するために求められる当たり前の行為だ)が、ポルノあたりの記述はかなりあやしい。本書の記述(及び自分自身の経験)だけから判断すると、多くの人はポルノに依存しているのではなく、切手やコインと同じ収集癖に依存しているだけだ。糖分の危険性に対する警鐘も一読の価値はあるが、その依存性がコカインやアンフェタミンと同じだという研究結果は直観にそぐわないところがある。全体としての評価は、まあ普通。面白くはあるが、役には立たない。
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なにしろ読みづらい。訳がおかしいのか?麻薬、スイーツ、アルコール、処方箋薬、ソーシャルゲーム、インターネットポルノの事例を交えて「すぐに気分を良くしてくれるもの=Fix」を容易に手に入れることができる現代の環境、依存症になり易い社会についての記述。「HALT」と呼ばれる、空腹、怒り、孤独、疲労が2つ以上組み合わさると"Fix"に手を出しやすい状況になる。マーケティングはそのニーズ=欲望に答えることであり、それは返せば依存させるためのものとも考えられる。ネット依存が社会問題になる昨今では当然にうなずける。
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作者のデイミアン・トンプソンは本書の中で一貫して「依存症は病気ではない」というスタンスを貫いている。
確かに、依存症はきっかけさえあれば誰でも陥る可能性があるものです。更に依存症の人の脳と恋に夢中になっている人の脳のあいだで脳内物質の違いが見られないなど、依存症を「病気」と定義するのは無理がある、というのが筆者の主張だ。
この前提にもとづき、本書ではスマホ依存や砂糖依存などわたしたちの身近に潜む依存の罠からヘロインやMDMAなど違法薬物に対する依存まで、幅広く解説されている。 -
薬、お酒、買い物、スマホ、砂糖依存とあらゆる依存症はビジネスになり、依存克服と称してまた依存者から吸い上げる…あらゆる依存には強い意志、自分が鴨にならないよう律することしかもはやできる術はない…
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依存症が起こってしまう原因は物理的、心理的、精神的、社会的な入手のしやすさがポイント。好き、という感情より「欲しい」という欲求の方が強烈に作用する。物理的にその対象を遠ざけることが大きな回避となる。 ex ベトナム戦争時の米兵のヘロイン大流行
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著者なりの解決方法や問題意識の提示は何もなく、ただひたすらに淡々とさまざまな種類の依存性を紹介している、ちょっとネット記事ちっくな本でした。
読後感は、「で、だから何?」。。。
フラペチーノ依存性って。いいじゃんそんなの別に、とも思いました。この著者に「私は読書や絵を描くのが好き」と伝えたら、「キミは読書依存性と絵を描くことで妄想する依存性になってるぞ!」と言われるんだろうな~。
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『ボクらはもうモノを買わずに依存を買う』
この手の本はかなり増えた。洋書らしく若干の読みにくさはある。まどろっこしく感じる文脈も少なくはない。だけどそれでも、わりと楽しく読み進められた。
様々な事例から、あれやこれやとそのモノや行動の依存性を解説している。読めばわかるが、もはやボクらは自由ではない。ほぼすべての行動が、ドーパミンやエンドルフィンなどの脳内伝達物質にコントロールされている。自分で選んでいるつもりでいるがそうではない。何も意識しなければ、人生を奪われているのと同じようにすら感じられた。
これからの未来、よりこんな世界が広がると予測すればもう自我もクソもあったもんじゃない。だから、今のうちから学んでおく必要があると思う。
ただ、正直に言えば依存症の危うさについてはこの本以外におすすめの本も多いので、そちらを読んでもらいたい。
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"アルコール、薬物、糖分、ネットゲーム、オンラインポルノなどわれわれが夢中になりすぎて、社会生活を送れなくなるほどに依存してしまうものをつぶさに紹介している。
テクノロジーの進化とともに生まれた弊害の一つともいえる。
化学の進化がより純度の高い薬物や、脳内に幸福感をもたらすものを薬として販売していたり、
インターネットの進化がいつでもどこでもオンラインでゲームができる環境を作っている。
簡単に手に入る環境があれば、たやすく依存症へとなってしまう恐ろしさが日常に潜んでいることを認識しておかなければいけない。"
こんばんは
いいね!コメント!ありがとうございます。
やま
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やま