- Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478068779
感想・レビュー・書評
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企業の価値の大きさは、成長率とroicの組み合わせで決まると言い切っている。その出発点から競争優位性などを絡めて詳細に説明している。本質的な議論に欠かせない素晴らしい一冊、ただし難しい。
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マッキンゼーが用いている企業価値評価の手法を、全体構成から税務、為替など、様々な各論における注意点まで詳しく解説している。
企業の価値とは何かというのは議論が分かれるところであるが、本書では、「価値創造の基本原則は、資本コストを上回る資本収益率で成長する企業が価値を創造すること」であるという一貫した考え方に貫かれている。
このため、企業価値の本質的なドライバーを成長率とROIC(Return on Invested Capital)に置き、それらをもとに企業の価値を算出する方法を取っている。
これは、時価総額といった考え方よりはもちろん正確であるだけでなく、様々なマルチプルを用いた企業価値の評価と比べても、安定的かつバランスの取れた企業の評価をできる手法であるということが、本書を読んでよく分かった。
上巻では、企業価値とは何かということを整理したうえで、DCF法とエコノミック・プロフィット法という2つの手法での分析を、ステップを追って説明している。
モデル企業や実際の企業の事例を使って数表を示しながら説明しているので、時間をかけて追っていけば、理解はすることができる。財務諸表を片手にこれらの数字を一つひとつ分解しながら企業価値の算出に辿り着けるため、一般的な概説書よりは格段に役に立つ本であると感じた。 -
次の版が出ているがこれでも十分。
内容は非常に難しく、そもそも一般的な会社員であれば不要。
M&Aやビジネスコンサルタント、会計士などは読んでも意味がある。
また、経営企画等は上巻だけでよい気がする。 -
株式市場に携わる者として、バリュエーションの考え方を整理し直すために読みました。
投資の手段として企業価値を算定する上で、ファンダメンタルズによる分析がいかに重要かがわかると思います。
内容は厚く、一度で理解するというよりは何度か読み返して理解する本だと思います。