三流の維新 一流の江戸――「官賊」薩長も知らなかった驚きの「江戸システム」
- ダイヤモンド社 (2016年12月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478100325
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『明治維新という過ち』著者が「人口と経済」から初めて江戸と維新を斬る! 一本の長い時間軸を引き、正直な史実をフラットに、政治的な感情を込めずに検証。維新政府に全否定され、土深く埋まったままの江戸を掘りおこし、引き継ぐべきDNAを時代の空気と共に解明。あなたが習ってきた歴史が一気に覆る!
感想・レビュー・書評
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三流の維新一流の江戸 原田伊織 ダイアモンド社
特に前半に無理があると思った
確かに奥深い家康も江戸の官僚の底力も
250年間に及ぶ太平な政治を取り仕切って来た
視野の広い着物座った精神構造も
ずば抜けていると想うが
徳川慶喜は勝てる相手から
何度も逃げ出してしまったのだから
頭の回転はともかく
自分勝手でお粗末としか言いようがないにも関わらず
原田さんの評価は贔屓の引き倒しとしか思えない
確かに
世間知らずで視野の狭い田舎侍でしかなかった
薩長土肥と公家の下っ端どもの愚かさには
ウンザリさせられる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「明治維新という過ち」の繰り返しと思えるような部分が多く、新味がなく残念。
タイトルに沿って、江戸期の庶民生活などをもっと分析していればよかったが、そこに触れた部分は少なく、気楽な歴史エッセイのような読み物。 -
藤原作品は 目から鱗の 連続
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「維新三部作」に続く薩長史観に対する問題提起。
長州閥の体たらくなど、本書を読むといわゆる司馬史観は何だったのだろうかと思わさせる。
江戸時代をあまり理想視するのもどうかとは思うが、戦乱のない時代が250年続いたことは確かであるし、著者が紹介する歴史人口学などにより、当時の市井の生活がより明らかにされるのは良い。
地球が人類にとって手狭になり、長い目で見れば、江戸時代のような循環社会とならざるを得ないのだろう。 -
図書館で借りた。ちょっと残念
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2017/05/26:読了
戦国時代の末期には、日本人が東南アジアに進出して、日本人町を作ったことと、キリスト教徒が、日本人を奴隷として東南アジアに売っていたこと、これを止めるのが、秀吉や家康の1つの目的だったこと。
なぜ奴隷商売をするんだという秀吉の問いに、「日本人が売るから」。
なめられちゃダメだなぁ -
「王政復古の大号令」は失敗。即ち明治維新も失敗。よって赤報隊でテロ行為を行い、戦争に持ち込んだ。で、錦旗・勅許捏造という流れ。解釈としてはアリかな。
問題は小御所会議の顛末とその後の幕府・朝廷の合意事項の史料有無および信憑性だが。西郷による戊辰戦争敗退時明治天皇女装避難計画ってのは本当なんだろうか?
イエズス会が世界征服を企んでいた所はあったと思うが、他方日本人10万人の奴隷売買に関与していたというのはどうやや本当らしい。当時の感覚では禁教令はやむを得ないか。
薩長史観や官軍史観がそんなに蔓延っているとも思わないし、江戸時代が否定されているとも思わないが、250年間平和な時代が続いた事に関しては調査研究が進み、学ぶべき点があってもいいようには思う。 -
鎖国、イエズス会、アジアや中南米、植民地化の歴史、