自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
- ダイヤモンド社 (2016年11月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478101551
感想・レビュー・書評
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生産性についてわかりやすく書いてある。
人生が有限であることを意識させてくれるので何度も読んでいて、その都度時間の使い方を見直してる。
万人におすすめできる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私は、ちきりんさんの本はめちゃくちゃ好きです。
「より短い時間で、より多くの仕事をする!」って考えるのは、とても大事なことですね。
現実的には、、、なかなか出来ないー(涙)というところもありましたが、とても参考になりました。
ぜひぜひ読んでみてください。 -
人気のブロガー、ちきりんさんによるタイムマネジメントの指南書。
面白いのは、タイムマネジメントの本でありながら、「限られた時間の有効活用」の一歩前に整理すべき、「そもそも何を手に入れたいの?」に触れているところ。自分のニーズを理解していないコトって意外と多いので、大事なポイントだと思います。
これからは「高生産性シフト」として、社会全体が生産性の高い方向に変化していく、というのもまったく同意。
これを読んで2点思いを馳せたのは、①著者は日本の様々な非効率さに触れる中で、選挙にも触れていましたが、ここの生産性がいつ上がるかが日本という国が変わっていけるかのリトマス試験紙になりそう…ということと、②解雇規制の厳しい日本では、欧米で言われる「生産性が低い会社が潰れ、高生産性の企業が新しく立ち上がる」営みを大企業が疑似的に代行しないといけないのでは?ということです。
世の中が進歩する中、我々の日々も変わり続けないといけないということをあらためて認識させられました。
あと、細かいトコロで2点。
本の作者は著作の中で神の立場になる訳ですが、本著では「著者、活躍しすぎ…」とツッコみたくなるくらいで、本編で各登場人物に「こうすべき!」とアドバイスをした上で、その後の各人物のエピソードに「お気に入りのブロガー」「(有能な)女性マネージャー」としても登場するという。。編集者のアドバイスだったんでしょうか…。
あと、本著内に書かれていた「グローバル企業が租税回避をする理由」は、個人的にはその上でもちょっとそれは詭弁だなぁ…という感想でした。
後輩の若手社員に是非読んでほしいなぁと思う1冊でした。 -
最重要ポイントは「全てをやるのではなく、重要な事だけをやる」と考えること
◼️重要な事だけやればいい
重要で価値の高い仕事はやれば終わる仕事では無い為、後回しにされがち。一方で優先順位の低い仕事はやれば終わる仕事なので、つい些細な仕事から初めてしまう。
これは仕事の段取りとしては最悪。本来は常に価値の高い重要な仕事を手がけ、それらに十分な時間をかけた後、残った時間で重要ではない仕事をするべき。
多くの人が頭でわかっていても実行できない事だからこそ、どうしてもやらないといけない事以外はやらないと決める事がポイント
◼️全て自分でやらない
仕事に限らず、多くの事をやっている様に見える人はみんなが当然の様にしている事をしていない。自分の時間を価値の高い事に集中して使う事で効率よく稼ぎ、それ以外の事を他者に任せられる経済的余裕が生まれる
◼️得意分野は率先してGIVEする
これを実現する為には、自分の得意分野で周囲の人への信頼貯金を作っておく事が大事。自分の得意領域については率先して動き、苦手なところはお願いする、の様にしていくと信頼関係を保ちながら重要な事に集中する時間を手に入れられる
◼️極める場所は厳選する
ラーニングカーブでは投入時間と成果が最大なのは最初。2:8でそれ以上の領域はマスターするのに非常に効率が下がる。学びの効率が最もいいのは初めと理解して色々学んでいくのが生産性が高い方法
◼️時間家計簿で見える化、ムダ取り
忙しい時でも無駄は多く存在しているもの。使途不明時間を棚卸しして改善を重ねていく事で時間を作っていく
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久しぶりのちきりん本。
ホント新自由主義の筆頭みたいな人だけど、できる奴はやりたいことやればいーじゃん、という考えはその通りだと思う。
なので、万人ウケする本ではないのは確か。ツイッターでたまに叩かれてるけど、本人全くノーダメージなんだろうな。
叩いてるヒマあったら、好きなことすればいいじゃん、時間の無駄だし程度にしか思ってないでしょうね。
というわけで、シリーズとしては三冊目の本書は、生産性について考えます。
仕事が忙しい、ヒマがない、やるべきことが進まない、こんな状況何とかならないの!
とお嘆きの皆さん、時間をどんどん投入してマンパワーを使い切っていません?
大事なのは、インプットを減らしてアウトプットを増やすこと。
つまり、生産性を上げることなんです。
全部を一人でやる必要はない、外注化もありだし、いっそ雑事はやらないという選択肢もある。
何が大事なのか、やらなくてはいいのは何なのか。
取捨選択して生産性を上げることで、自分が本当にやりたいことをやる時間を手に入れましょう。
というもの。
実にそうでありたい。 -
今の日本企業の体質、日本人の働き方についてこの本が見事に言語化してくれてとてもすっきりしました。
なぜ日本企業の働きすぎが改善されないのかは、
欧米のように家族との時間、自分の時間に重きを置く文化がないからだと思っていた。
長時間労働ではなく生産性の重要性があることがとても納得できる。
これはビジネスパーソンにはぜひ読んで欲しい本。
ただ、これを実際に職場で取り組もうとするとどうやったら定着させることができるのかがわからない。
直接部門の生産性向上は毎月チェックするにも関わらず、間接部門の生産性向上は触れらることがない。
コロナ化で業績が悪かった頃は残業ゼロを目指せと言われ、入社以来初めてどの仕事をなくすべきか、どう限られた時間でやりくりするかが議論され、実行に移すまでにいたったが、それも翌年には元の働き方に戻ってしまっていた。
ワーママになり自分ひとりが生産性をいかに上げるか考えていたが、全社で取り組み誰もが働きやすい会社にしない限り自分ひとりで取り組んでもやはり限界があるように思える。
この本を職場全員が読み、議論・実行に移せたらいいのになと思う。
◆覚えメモ
・ホワイトカラー部門には今日8時間かかった仕事を半分の4時間で終わらせるにはどうすればよいかを話し合ったり、実際に新しい方法を試してみる、という慣習自体が存在しない。→これまで全く競争にさらされてこなかったから→これからは請け負う企業がでてくる。
・無駄遣いを減らすのではなく価値ある支出を増やす
・頭が動く時、動かない時のTo do listを分ける
・手に入れたいものが違う人にとっては生産性の高い方法も異なる。自分の欲しいものを正確に理解をする。
・インプットを容易に増やせる状況においては誰も生産性を上げようと思わない→ギリギリ切羽詰まったワーママでもない限り、生産性を上げなければと真剣に考えるのはそうせざるをえなくなった人だけ
・女としても、妻としても、母としても頑張ってるという理想の女性像→男性にも仕事ができ、年をとってもお腹も出ず、かつイクメンが求められてる→家のことは全部自分でやれという社会、そうすることによって好感度が上がる社会では多忙な生活から抜け出せない。 -
生産性が高い生活を送る方法が書かれている。
お金や時間などの人生の希少資源を最大限有効に活用し、自分が欲しいものを手に入れる生活を送る。
特に時間は可視化されにくいので、把握することが大事。
1.1日の総労働時間を制限する
2.業務毎の投入時間を決める
3.忙しくなる前に休暇の予定を立てる
4.余裕時間の確保
5.仕事以外のこともスケジュールに書き込む
無駄な時間を減らすための具体的な方法
1.全てやる必要はないと自分に断言する
2.まずやめる
3.最後まで頑張る場所は厳選する
ある程伸びないとわかれば切りをつける
4.時間の家計簿をつける
①時間毎の詳細な行動の記録
フィンテック -
ちきりんさんがどんなことを書かれているのか興味あり、読んでみました。
…結果、書かれていたことは普段私も考えていることばかりで、正直に言えば特に目から鱗の内容はありませんでした。
ただ、日本全体がこういった考えで動いているか、動き始めているか?というと、残念ながら「まだまだ」と言わざるを得ないでしょう。
ちきりんさんがこの本で書かれていることにはほぼ全面的に賛成です。
ただ、個人の生産性を上げつつ、組織の競争力を落とさずに上げるためにはまた別のチャレンジも必要で、その点についてはこの本は(おそらく敢えて)触れていません。
でも、on the other hand, と言っていたらいつまでも変われませんので、まずはこちら(この本に書かれているようなこと)から実践する、ということで良いし、それが必要だろうと思います。 -
何度も読み返したくなる良書。
来年のキーワードは「生産性」にしようと決めた。 -
自分の時間を「取り戻す」(「つくる」ではない)ために「生産性をあげましょう」という本。ちきりんさんの主張にはいつも心から納得する。
本来人生は自分のやりたい事をやり、時間はそのために使うべきもの。仕事が「やりたい事」である場合は多々あるし、それが生きがいである事もよく分かる。しかしいくらそうだとしても、行き過ぎた仕事偏重の時間の使い方には、いずれ疑問符がつく。
そうなった時に「生産性をあげる」という考え方とその主張が非常に理にかなったものになる。「投入する時間を減らす」という手法は目から鱗だった。考えてみれば当たり前のことだが、それを意識的に行うことで、様々な小さな改革が自分の中で進み、自分の中での「生産性」を上げられると思った。
他のものも含め、ちきりんさんの著書からは「自分らしく、やりたい事を手に入れる、自分自身の人生を送ってほしい」というメッセージが伝わってくる。意味のない、形骸化した慣習を一蹴する、一見サッパリとし過ぎているようなその手法の中に、ちきりんさんの真の温かさを感じる。