- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478101742
感想・レビュー・書評
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【感想】
一体、どこが「シリコンバレー式」なんだ?
これで「頭がよくなる」と謳うのは、鼻で笑ってしまう。
要するに、頭をフル回転させるには精神論ではなく「ミトコンドリア」とやらが必要との事。
そしてそのミトコンドリアの退化を防ぐには、「食事」や「睡眠」などで予防することが可能らしい。
読んでいて、乱雑かつ予防法が多すぎるので、色々と試そうと考えるだけで頭の働きが悪くなるような気がしてしまった。
若さゆえ、自分がまだその局面にぶちあたっていないからだろうか?
「いや、こんなにも面倒くさいなら精神論でカバーした方が余程マシだよ!」
と読んでいて強く思ってしまった。笑
とりあえず、とても実践しきれる内容ではないし、今困っている内容でもないので、今はまだ手付かずでOKだと思う。
【内容まとめ】
1.「奮闘努力」「切れる頭」は確かに成功のカギ。
だが、もしそうでなくても良かったらどうだろう?もっと簡単に成功できるとしたら?
2.嫌になる事のほとんどは、脳の疲労から生じうる。心の欠陥ではなく、エネルギーの配達状況の問題だ。
3.ミトコンドリアの重要ポイント
・ミトコンドリアは脳・心臓・網膜の細胞に最も多くあり、エネルギーの需要が供給を上回ったとき、これらの細胞が真っ先に損害を被る。
・あなたのホルモン・血糖値・食事・ライフスタイルのすべてがミトコンドリアの機能に影響を及ぼす。
・平均的な人は30歳から70歳になるまでに、ミトコンドリアの効率が50%低下する。
4.脳のコントロールに関しては、食事を変える事が最も簡単で最もパワフルな方法。
【引用】
成功する為には超人的な賢さを持っているか、信じ難いほどの努力を傾ける事が必要だという信念が、僕らの文化には築かれている。
僕らは懸命の努力とか生まれ持った才能とかを崇拝する。
「奮闘努力」は成功のカギ。
「切れる頭」は成功のカギ。
だが、もしそうでなくても良かったらどうだろう?もっと簡単に成功できるとしたら?
p26
・脳は全身のエネルギーの20%を使う!
体のほぼ全細胞の中には、ミトコンドリアというバクテリアの微細な子孫が数百~数千はある。
自分で自分が嫌になる事のほとんどは、脳の疲労から生じうる。
それは心の欠陥ではなく、エネルギーの配達状況の問題だ。
p34
・強靭で回復力の高い脳を作る4つのステップ
1.「脳を弱めること」をやめる
個人的なハイリスク要因を探り当てて、生活から排除すること。
2.もっと多くのエネルギーを加える
ミトコンドリアがエネルギーを作るには、酸素・グルコース(ブドウ糖)・脂肪(アミノ酸)が必要となる。
3.エネルギーの「生成と分配の効率」を高める
毒素とハイリスク要因をワンステップで環境から取り除くこと、適切な食事の摂取やライフスタイルの改善。
4.ミトコンドリアを強化する。
ミトコンドリアに正しい量のストレスを与え、たくさんのエネルギーを生ませる!
p38
ミトコンドリアがエネルギーを作るには、酸素とエサが必要だ。
ミトコンドリアの機能が悪くなればなるほど、受け取れる酸素とエサが少なくなり、その結果ミトコンドリアは脳の要求に見合うエネルギーを生成できなくなり、脳が節電モードになり、それにしたがって脳のパフォーマンスは減退する。
だが、体内の循環と血圧を一旦正せば、脳のエネルギー生成は改善される。
p59
・「史上最強の70歳」になれる
ミトコンドリアをアップグレードする方法を学ぶ前に、ミトコンドリアが機能不全を起こす原因を調べていこう。
結局、パフォーマンスを高める何より簡単な方法は、それが低下するのを止める事だ。
70歳は30歳と比べて、ミトコンドリアが半減する。
イコール、エネルギーレベルが50%低下するのだ。
しかし、あなたが70歳になっても30歳の時と同等のミトコンドリアのパフォーマンスを維持できるとしたら?
地上最強の70歳になれる!
p80
・重要3ポイント
1.ミトコンドリアは脳・心臓・網膜の細胞に最も多くあり、エネルギーの需要が供給を上回ったとき、これらの細胞が真っ先に損害を被る。
2.あなたのホルモン・血糖値・食事・ライフスタイルのすべてがミトコンドリアの機能に影響を及ぼす。
3.平均的な人は30歳から70歳になるまでに、ミトコンドリアの効率が50%低下する。
p129
・脳と体の最凶の敵「炎症」
1.「慢性の炎症」を抱えている時、体の中で最初に悩まされる部分は脳である
2.「炎症を起こしたミトコンドリア」はエネルギー生成の効率が低下する。なぜなら電子が同じ場所に辿り着くにも、より長い距離を動かざるを得ないからだ。
3.今、エネルギー生成低下の原因となっているほぼ全ての事が、のちに発症する慢性病の土台にもなっている。
p134
脳のコントロールに関しては、食事を変える事が最も簡単で最もパワフルな方法。
・ポリフェノールがもたらす4つの効能
1.腸を守る
→腸管内の健康的な細菌量を増やし、悪玉菌の成長を抑制して、腸内細菌のバランスを変える事ができる。
2.神経発生率を高める
BDNFとNGFの濃度を高め、学習能力、記憶力、思考力が改善される。
3.細胞の存続を管理する
4.「炎症」との闘いの主力になる。
p137
・ポリフェノール×脂肪
ポリフェノールの大多数は、単体では人体に簡単に吸収されない。
ブロッコリー×マヨネーズ
新鮮な濃色野菜×低糖フルーツ
・高濃度で有益なポリフェノールを含むもの
1.コーヒー
ポリフェノールが豊富で、最大のポリフェノール源
コーヒーと脂肪分を組み合わせれば、ポリフェノールをたっぷり吸収できる。
ミルクは加えない方がいい
2.チョコレート
カカオ85%、ヨーロッパ産
3.ブルーベリー
ただし、ブルーベリーのみでポリフェノールをまかなおうとすると、糖も大量に摂取してしまうことになる。
4.ざくろ
p358
・寒冷熱発生を実践
毎朝、シャワーの最後の30秒を最も低温にセットすること。
とりわけ顔と胸!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者が変態すぎる(最大の賛辞)。食事が極端だ。でも、それは極めし者がたどりついた場所。能力を大して発揮できてない私がどうこう言う筋合いはないだろう。すごい。やっぱり変態ってすごい。カビ毒なんて考えもつかなかった。コーヒー豆は水洗式を選ぶ、というのは参考になった。というかコーヒー大好き人間はすこぶる安心した。笑
個人的には思っきしグルテンフリーな生活をしたい。しかし朝のパンの手軽さに負けている。あ、お米パンなるものがあったか! -
前著「最強の食事」でバターコーヒーを推奨した著者の書いた健康本第2弾のキーワードはミトコンドリア。脳に活力を与えるミトコンドリアをうまくコントロールするためのベストな食事や睡眠、運動について解説しています。例えば、太陽光の大切さ、呼吸法(5秒かけて鼻から息を吸い5秒止め、5秒かけて口から吐くを寝る前に4分)、寒冷療法(朝シャワーの最後の30秒を冷水にして頭と胸を中心に浴びる、また夜にやれば体温を下げて眠りやすくなる)、高強度インターバルトレーニング(400m最速ダッシュの後に90秒仰向けになるx2)などの運動メニューが挙げられています。食事についても細かな解説がありますが、強固な意志とある種の信仰心(瞑想もでてきます)がなければ続かないと思われる内容でした。
本書の「はじめに」を読んで手に取った読者の多くは、(読後レビューを見る限り)もう少し違う内容を期待していたのではと思われます・・少なくとも私は。 -
完全無欠コーヒーで有名な作者。
別の著書も読んでみたいということで読んでみました。
ミトコンドリアの話を中心に展開されていますが、シリコンバレー式最強の食事に重なる面が多いです。レシピも食材は同じ感じ。
あとはブルーライトやカビ、睡眠について書かれており、チャコールは試してみようかなと思いました。 -
題名は「頭がよくなる」だが頭と体がよくなる技術を紹介。
著者がいろいろ試して実践している中から選ばれた技術だというのがポイント高い。
技術というよりも「これこれを食え」「これは食うな」「運動はこれくらい」「照明はこの色」「風呂ではこれをやれ」とかそういうこと。やたらカネがかかりそうな手法も紹介されてはいるが、安くやろうと思えばできるものが多いのでポイント高い。 -
体内ミトコンドリアを増やす方法論がいくつか紹介。
完全無欠コーヒーは是非試したい☕️ -
人体のすべてのエネルギー源はミトコンドリアが生成するATPであり、炎症や糖質の過剰摂取によるインスリン抵抗性などでミトコンドリアの機能が低下することで様々な不全や老化が生じるのであって、これらを有効な手段で計画的に抑え込めば老化も防げるという。
そのためのプログラムが中々にすさまじく、コーヒー(豆はカビ毒を含まないものにこだわる!)とグラスフェッドバターでポリフェノールと良い脂肪を摂取し(他にはサケ、ブルーベリーなど)、揚げ物や焼いた肉や糖質やアルコールを回避するという食事面のほか、日光を浴び室内の照明にも赤色光を取り入れて、冷水シャワーを浴び、毎日の適度な運動と週1での激しい運動と筋トレを行い、瞑想し、呼吸法を駆使すべし というもの。
食物の制約に関しては、まあ無理だよね、という内容だったが、とにかくミトコンドリアの機能を上げることで健康もパフォーマンスも向上させられるということはよくわかった。