- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478106112
感想・レビュー・書評
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【感想】
仕事に没頭するあまり、「自分はどんな仕事をしたのか?」を多くの人が後で思い出せないくらい時間を浪費してしまっているのは事実だと思う。
そして日々の忙しさのせいで、自分が本当に優先すべき課題に対して時間を仕えていないのでは?というのが本書のテーマ。
本書の「メイクタイム」は、PDCA思考法と似ている。
1日の中でも特に1つだけ日々の達成目標(本書では「ハイライト」と表記)を選び、それに対して一意専心して「レーザー」でDoしまくる。
そして「チャージ」で体を回復しつつ「レーザー」を続け、「チューニング」によって今日1日の自身の行動を振り返る、というのがメイクタイムの一連の流れ。
確かに何かに集中して取り組むと効率が良くなるしスピード感も増すが、「何に注目するのか」、いわゆる「ハイライトの設定」が中々難しいんだろうなと思った。
また、ビジネスマンの1日のサイクルにおいて、1つの「ハイライト」だけに絞ってレーザーしてしまう事にリスクを感じた。
ハイライトを何でくくるかにもよるが、1日で何か1つだけに絞って仕事をするなんて、普通の企業じゃ些か現実的じゃないだろう。
それだけに集中しようにも、必ず何かの邪魔が入るのは避けられない。
結局は、「ハイライト」の設定とDoしつつも、同時進行で何らかの仕事をするという妥協は、致し方がないことなんじゃないかと読んでいて思った。
だだ同時に思ったのは、「メイクタイム」の為に無駄な時間を削除したり、優先順位をつけまた強弱をつけながら仕事に取り掛かるのはイイ方法だと思う。
「一意専心」は出来ないまでも、1日に何個かの標的に向かって「レーザー」を発するために、「選択と集中」を考えて日々仕事をしようと思う。
本書のテーマとはやや外れるが・・・
個人的にはあまり当てはまっていなかったが、「プライベートにおいて、スマホやTV番組で時間を浪費してしまう」といった内容の項目が印象に残った。
確かにスマホやTVは本当に時間食い虫だと思う。
ただ、翻って考えてみると、自分は1日の中で3~4時間読書に時間を取られているわけで、それについてはどうなんだろうか?
読書も娯楽と言えば娯楽だし、ツールが違うだけで時間食い虫である点は変わらないし・・・・
スマホやTV番組を垂れ流しで聞いているのと読書をするのでは、結局あまり変わらないのではないのか?
「スマホやTVがダメで、読書をしている人は素晴らしい!」という世間の流れ自体が、ちょっぴり旧態依然としているなぁとも思う・・・・・
【内容まとめ】
1.1日を振り返って、「今日は一体何をしたのか?」と思うことはないだろうか?
永遠に来ない「いつか」やろうとしている計画や活動のことを考えて、白昼夢にふけることはないだろうか?
「時間術大全」は、クレイジーなまでの忙しさをペースダウンする方法、そして大事なことのために「メイクタイム」するための方法に関する。
2.メイクタイムの4ステップ
・ハイライト・・・毎日「最重要事項」を選ぶ。何のために時間を作る?
・レーザー・・・「気を散らすもの」を撃退する。テクノロジーやデバイスにとらわれ過ぎないよう、使い方をデザインし直す。
・チャージ・・・体を使って「脳を充電」する。運動、食事、睡眠、静寂、親密な時間などで自身のバッテリーをチャージする。
・チューニング・・・寝る前に「1日の振り返り」と「今後の改善」などのメモを取る。どの戦術を続けたいか、改善したいか、やめたいか、その日のエネルギーレベルがどうだったか、何に喜びを感じたか。
3.ハイライト(何が一番大事か)の他に、やるかもしれないリストを作る。そして、その中からハイライトを選ぶのもいい。
ハイライトは、単発ではなく、色んなものをまとめてもOK。(たとえば、「電話を全部かえす」「メールを全部かえすなど)
ハイライトは達成することに意味がある。
4.レーザーモード=ゾーン状態
レーザー光線が標的に照射されるように、今この瞬間に注意が向いている。フロー状態に入り、完全に集中し、没頭する。
レーザー光線のようにハイライトに一点集中しているときの気分は最高だ。
5.チューニング
一日を振り返り、評価・測定し、自分自身に対して賞賛を送る。
①何が起こっているかを「観察」する
②何故それが起こっているのかを「推測」する
③仮説をテストするための「実験」を行う
④結果を「測定」して仮説が正しいかどうかを判定する。
【引用】
1日を振り返って、「今日は一体何をしたのか?」と思うことはないだろうか?
永遠に来ない「いつか」やろうとしている計画や活動のことを考えて、白昼夢にふけることはないだろうか?
時間術大全は、クレイジーなまでの忙しさをペースダウンする方法、そして大事なことのために「メイクタイム」するための方法に関する本だ。
p18
・グーグル式最速仕事術「スプリント」
最初に決めた活動のチェックリストに沿って、毎日たった1つの問題に集中して取り組むこと。
p34
・メイクタイムの4ステップ
ハイライト
レーザー
チャージ
チューニング
p35
・ハイライト
→毎日、その日の優先事項としてスケジュールを確保する活動。
毎日「最重要事項」を選ぶ。何のために時間を作る?
p37
・レーザー
→「気を散らすもの」を撃退する。
テクノロジーやデバイスにとらわれ過ぎないよう、使い方をデザインし直す。
p38
・チャージ
→体を使って「脳を充電」する。
運動、食事、睡眠、静寂、親密な時間などで自身のバッテリーをチャージする。
p39
・チューニング
→寝る前に「1日の振り返り」と「今後の改善」などのメモを取る。
どの戦術を続けたいか、改善したいか、やめたいか、その日のエネルギーレベルがどうだったか、何に喜びを感じたか。
p69
・やるかもしれないリスト
ハイライト(何が一番大事か)の他に、やるかもしれないリストを作る。そして、その中からハイライトを選ぶのもいい。
ハイライトは、単発ではなく、色んなものをまとめてもOK
(たとえば、「電話を全部かえす」「メールを全部かえすなど)
ハイライトは達成することに意味がある。
p105
・レーザーモード
=ゾーン状態?
まるでレーザー光線が標的に照射されるように、今この瞬間に注意が向いている。フロー状態に入り、完全に集中し、没頭する。
レーザー光線のようにハイライトに一点集中しているときの気分は最高だ。
注意散漫はレーザーモードの大敵だ。
p167
・メールの返信は遅く
「できる限り早く」から「許される限り遅く」への方向転換が何より必要だ。
彼らは、あなたのではなく自分の都合のいい時間に、自分の優先事項について尋ねてくる。
即レスこそが現代のデフォルト行動だが、それは多忙中毒を支える柱なのだ。
ハイライトとレーザーモードを優先するには、メールの返信は何かを中断して即レスではなく、一日のどこかでまとめて行うべきである。
p203
・「一意専心」する。
休息も大切だが、疲労を癒すのは休息とは限らない。
一意専心とは、すべてを捧げ、全力を尽くすことだ。「今この瞬間」に情熱と誠意と戦略を持って全力で飛び込むのだ。
レーザーモードとは、一意専心の根幹をなしている。
p287
・チューニング
一日を振り返り、評価・測定し、自分自身に対して賞賛を送る。
1.何が起こっているかを「観察」する
2.何故それが起こっているのかを「推測」する
3.仮説をテストするための「実験」を行う
4.結果を「測定」して仮説が正しいかどうかを判定する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すでにやってることもあったし、取り入れたいこともあった。ついスマホであれこれ見てしまうが、時間を作るために、夜8時半以降は楽しみだった色々なブログは読まないことにした。次は早く寝れるよう時間の使い方を実験中。
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そんなスマホ見てないからな
うわ!今見てる! -
アプリ消す、ハイライト時間を設ける。一日でこれだけはやらないといけないタスクがハイライト。朝一はメールに触れない。ニュース読まない
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ざっくり言うと、その日その日で手中すべきことを定めてそこにエネルギーを投入すると言うこと。類書でも当たり前のように言われることであるが、なかなか習慣にならないのでその復習をすると言う意味では読んで良かった。
その他にも小技的なものはあるが、新鮮味はそれほどないかと。 -
スプリント=一週間単位で一つの問題に集中して取り組む。
やるべきことが毎日明確になっている。
毎日、ハイライトをつくる。90分程度で終わる優先して取り組む事柄。毎日、ちょうどいい目標を置くこと。
緊急なことか、満足いくことか、喜びがあることか、のどれかを毎日選ぶ。
雑事も、ハイライトにする日があれば、雑事が溜まっていくことにおびえなくて済む。
優先順位のリストを作っておいて、それを参考に、毎日のハイライトを決める。
やることリストではなく、やるかもしれないリスト、とする。やらなくても罪悪感はない。その中からハイライトを選ぶ。
毎日30分単位で計画を組み立てる。ハイライトをどこかに入れる。それを達成すれば毎日充足感が得られる。
締め切り時間を設ける。
スマホはちょっとだけ不便にする。
ソーシャル系アプリを削除する。メールアカウント、ゲーム、ニュースアプリを削除する。ウェブブラウザを無効にする。
マップや音楽、天気予報、カレンダーなどツールは残す。
通知をオフにする。
ホーム画面を空っぽにしてひと手間増やす。
時間クレーターに注意。ひとつ始めると次々とやり続けることになる。
ニュースは見ない=不安をかきたてるだけの番組。
目立つタイマーをセットする。時間をみえるようにする。
原始人の生活=動き続ける、リアルフードを食べる、カフェインをうまく使う、喧噪を離れる、洞窟で眠る。
歩き回ることは施策の時間。軽い運動だから続けられる。
時短ワークアウト=7分間、全力で運動する。
食事はセントラルパーク盛り=中央に野菜、周りにほかのものを配置する。
断食=一日おきに16時間食べない時間をつくる。
ダークチョコレート主義=甘いものはダークチョコだけ。
毎朝最優先目標を決めると魔法がおきる。
緊急性、満足感、喜び、のあるものを選ぶ。どれに重点を置くかは直観で選ぶ。
書く=計画を書き出す。大事なことを書いて、その日のハイライトに丸印をつける。
やるかもしれないリスト、をつくる。時々見直してハイライトに入るか確認する。
一人スプリント=一週間、課題に集中する。
毎日、自分の仕事のための時間を確保する。
一日の予定を完全に決めれば、今この瞬間、に集中できる。
一日の締め切りを作る。
ソーシャルアプリを削除する。メールアカウントを無効にする。
ホーム画面をからっぽにする。なにもないホーム画面にするとアプリにアクセスするのにひと手間かかるようにする。
朝の巡回をやめる。
アプリからはログアウトする。
事件はほっておく。週一戦術でまとめて読む。
時間がきたら、ルーターを落とす。
待ち時間が30分あったら、今日のハイライトに取り掛かる。
メールは一日の終わりにチェックする。
一回目は10時、2回目は夕方、のみ。
テレビはたまに、楽しむ。そのほうが楽しい。
自分で締め切りを作る。
ハイライトは、細かく動詞で構成する。すぐに取り掛かれるように。
目立つタイマーをセットする。
紙から始める。
退屈を楽しむ。一意専心する。
狩猟採集生活に向いた生活をするほうが調子がいいはず=動く、リアルフードを食べる、カフェインをうまく使う、歩き回る。歩くと、その間にハイライトを考えるので時間が節約になる。
腕立て、スクワット、デッドリフトをやれるだけやって1分ずつ休む。
ときどき断食=16時間断食。
カフェインは、アデノシンと似ている物質。アデノシン受容体に結合するので、眠りを誘発しなくなる。カフェインの効果が薄れるともっと眠くなるはず。
朝、カフェインなしで目を覚ます。9時半ごろ、最初のカフェインを取る。疲れる前に取らないとアデノシン受容体に取り付けない。
カフェインの門限を決める。5~時間が半減期。
瞑想は、音声ガイド付きの瞑想アプリをつかって、3分から始める。集中しやすくなる。
画面なしで、食事をする。
時間おたくのための参考書
『人生は「幸せ計画」でうまくいく』
『大事なことに集中する気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法』
『週4時間だけ働く』
『最高の自分を引き出す脳が喜ぶ仕事術』
『瞬間のちから』
『マインドセット「やればできる」の研究』
『ヘルシーな加工食品はかなりヤバい』 -
正確に書くと星3.5。
面白かったし、最初の方はためになった。
これは仕事向けの本だなと思った。
運動がよいとかはどこの本でも割と書いてある。
でも、この本の良いところは、研究機関が調べたのではなくて、個人二人が調べたところだと思った。
ところどころ2人の意見が違って、その二つの意見が書かれているところもあり、そこもまた良いと思った。 -
スマホ脳と内容が似ていたが、より具体的なのがこちらかなー!