- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479011132
感想・レビュー・書評
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親業とは、子育てのこと。子供が育つ上で、親がどのように関わるべきかが書かれている。
印象に残ったのは
・親はしろうとである
・親は、人間であり、神様ではない。
・子供は、親が言う通りの子供になることが多い。
・ただ耳をかすだけでもよい。子供が抱える感情を、誰かが受け止めてもらったと感じるようにする
・わたしメッセージの方が、抵抗や反抗を生むことが少ない
・人は、自分で自分を怒らせている
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もうすぐ生まれてくるわが子と良い関係を築くために!と読んでみました。
新社会人で就職した学習塾の上司に勧められた本で、そのまま読まずじまいでしたが、妊娠を機に読んでみたらとても勉強になりました。
産まれてもしばらくは使わないかもしれないですが、知っている・知っていないでは違うと思うので読んでおいて良かったです。
また、わが子だけでなく、色々なコミュニケーションの場面でも活躍する知識だと思いました。
1 能動的聞き方
2 わたしメッセージ
3 勝負なし法
この3つがポイント。
1では、相手の思っていることを把握し、それを声に出して伝える。
子ども(大人も)は「相手が自分のことを受け入れてくれる」と思う。
2では、「【あなた】がはやく片付けて準備しなさい!」という言い方ではなく、「【わたし】は約束の時間に間に合わないかもしれないのが心配だ」というような言い方で伝える。
自分も1人の人間として正直に思っていることを伝えてよい。ただ相手を否定する言い方はしない。子どもじゃない相手(例えばビジネスパートナーなど)には自分の意見を伝えたいとき、相手に命令したり、否定するような言い方はしないはず。
子どもも1人の人格を持った人間として扱うことがポイント。
3では、親子間で衝突があった場合、親か子どもの一方が「勝つ」という結果にするのではなく、お互いがなるべく納得できる妥協点を話し合う。
そこまで持っていくまでには1と2のポイントが必要。子どもの意見を受け入れながらも「わたしの意見」との衝突点を明確にして、その解決法を一緒に考える。その際、子どもの出した案を否定しない。
自分の子どもと言っても、1人の人格を持った人間として尊重することが大切だと思いました。
どうしても自分の子どもは下に見てしまいがち。でも同等の人間として受け入れれば、親が勝つ・負けるではなく、他の同等の人と接する時と同じように、話し合う土壌が出来ていくと思います。
子どもとのコミュケーションで困ったら見返したい本。
そして夫にも是非読んでおいてほしい!
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とても勉強になった。カウンセリングマインドでよく言われるアイメッセージや、リフレクションの本当の意義がしっかり説明されていて、「そんなん効果あるかよ、鸚鵡返しなんて馬鹿にしてるみたいだよ」と感じていたことは間違えてなかったんだな。でもそれは、多分初級中の初級、簡易化された型だけを教えるときにそうならざるをえなかったんだろうな。そんなの全然教える意味ないと思うけど。子どもを別人格の人間として、敬意をもって接することって頭では分かるけど、実際は至る所でコントロールしようとしてる自分がいることに気付く。私と彼女は別。それを常々自分に言い聞かせてないと。
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友人のオススメにて読了。親子関係にも役立つけど、会社なんかでも役立つよというその言葉通りでした。
昔、会社関係で「アサーティブ・コミュニケーション」という研修を受けさせてもらって、たいへん役に立っているのですが、それと相通ずるようなコミュニケーションの基本が本著には書かれています。
自分が勝つでも、相手を勝たせるでもない、話し合いの中でお互いに落としどころを見つけていく第三の選択肢。このコミュニケーションの重要性を伝えています。
子どもを鋳型にはめようとする行為は、そんな権利が親には無いってことは自覚しながらも、ついつい口を出してしまったりして、難しいものです。自戒を込めて!
終盤に出てきた言葉がなかなか印象的だったので下記。調べてみたところ「ニーバーの祈り」と言うそうですね。
「神よ、私に変えられることを変える勇気と、私に変えられないことを受け入れる平穏と、そして、変えられることと変えられないことの違いを知る叡智を授け給え。」 -
ファミリーレッスンを読んだらこれを読んでみよう。絶対読む価値あり!
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とにかく目から鱗。育児において、これまで自分が正しいと思ってきたことが間違いだったことに気づかされる。子供を尊重し、子供が自ら答えを出せるように導けるようになる。現在「親業セミナー」を受講中につき再度読み返している。受講してから読むとさらに心に刻まれる。能動的な聞き方が出来るようになりたい。
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人と意見が食い違ってイライラするとき、人を言葉で屈服させたいという欲求に負けそうなとき、この本を思い出して深呼吸する。人との関係をスムーズにしたい人に。
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図書館で借りた。
青少年が犯罪を犯した、などというニュースは枚挙に暇がない。犯罪まで行かなくとも、ティーンエイジャーが何らかのレールを踏み外すことなんて普通に"よくあること"だ。そしてそれを受けてよく出る言葉が「親の顔が見てみたい」「親の育て方が悪い」などなど…。それに対して、本書冒頭に出てくる一節「親は非難はされるが訓練は受けていない」その訓練または訓練を積んだ上でする"育て方"が本書『親業』である。
本書は親として子どもにどのように接すれば良いのかを記した「親になるための教科書」だ。教科書と言うと、堅苦しく感じるかもしれないが、難しい言葉は全く使っておらず、非常に読みやすい。
親としての…が、もちろんメインテーマであるが、ひいては子どもに限らず、コミュニケーションの基本としても活用できると感じた。私はこのようなジャンルの本を読むのは初めてだが、内容のほとんどはどこかで聞いた記憶があると感じた。それが整理されて体系的になっているのが非常に良いと思った。それらのほとんどは、とても大事なコミュニケーションのポイントであると認識していたものが多い。
人間として身に付けたいスキルの一つと感じる。大切にしたい。 -
YouTubeで引きこもりの子どもを家から出す、親との関係改善の手助けをする福祉団体の動画を見て、親に対するカウンセリング時間が長かったことが印象に残った
そのことから親と子の関係でググッていると出てきた本
気になったため図書館から借りた
読んでいて、これはアサーティブコミュニケーションだ、となった。youメッセージではなく、Iメッセージを使うとか、まさに。
親と子という密接な関係性柄、一心同体に考えてしまうが、子は子であり自分とは違うこと、友人に対してだったら言わないようなことを子には平気で言い、子を傷つけることなど、子どもであったとしても、人として尊重するというスタンスが、親子という以前に対人関係の話なんだなと改めて思った。
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【概略】
誰もが親になる可能性を秘めているが、親として備えておくべき素養や姿勢は、どのようにして身につけていくのだろうか。自身が子どもだった時に感じたフラストレーションは、どこかに置き忘れられたように、多くの人は子どもから親になる時にいびつなクラスチェンジをする。親業(Parent Effectiveness Training)では、権力を活用せず、また子どもに妥協せず、勝負のない形を目指す。活用される能動的な聞き方・わたしメッセージは、親子間に限らず活用できることも、本書を通じて学ぶことができる。
2023年05月06日 読了
【書評】
基礎心理カウンセラーの講座で知ったトマス・ゴードン。アクティブ・リスニングとアイ・メッセージ、そして(子どもに)参加をさせる感覚というキーワードが印象的で。ずっと昔に本棚に入れておいたものを今回ちょいとばかり親子関係の講演をする必要があり、読んでみた。
子育て経験がなく、子ども経験しかない自分だけど、刺さるねぇグサグサと。アイタタタタタと感じてしまうところ、いっぱい。物事を勝ち負けに落とし込んでしまうところなんで、もうね。読み進むにつれ、そうなんだよなぁそうなんだよなぁ・・・と恐縮モード。親子間だけではなく上司と部下、教師と生徒といった上下がついてしまいそうな状況での応用がめっちゃ効くと思う。
ちょいとばかり自身の話になるけれど、自分がアイタタタタとなる状況って、距離が近い時になっちゃう。物理的・精神的な距離。柴犬・おはぎにすら、そうだもの。だから自身が親なんかになっちゃったら、ヤバかった。この距離感を自覚してないと、ね。いい意味で「どうでもいい」距離感だと、いいんだよね。この前のめり感を払拭しないとなと再認識。
マインド的なところは読み手によって多種多様。さて問題はもう少し具体的な箇所。とりわけアクティブリスニング・アイメッセージの部分で、どうやったら自分自身に落とし込めるか?そんな感覚を持ちながら読み進んだ。残り一週ちょいで、なんとかして「お土産をもって帰ってもらえる」ぐらいなレベルにもっていきたい。この書き方は、=まだその宿題ができてないという意味で、焦りを感じてる。相手(ここでは子ども)が言うことをオウム返しにせず、相手の言うことの裏側に秘められている感情をフィードバックする。12個に定められたNG展開にもっていかない・・・。どうしようかね。
来週の土曜日までに該当箇所を何度か読み返さねば。
楽しみにしてて(誰に向かって語ってるんだ?笑)。
子どもいないけど、親業訓練協会に入会しようかな。