古書カフェすみれ屋と悩める書店員 (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 317-2)
- 大和書房 (2017年3月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479306443
感想・レビュー・書評
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紙野さんの洞察力は今回も凄い。
すみれさんの他にも魅力的な女性が沢山登場して頼もしい。
サンドイッチ・ラプソディのジョーさんのハンバーガーをはじめ、食べてみたいお料理がまたまたたくさん。
今作は辻征夫さんの詩が引用されております。とても美しくて、こちらもぜひ読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつもながら紙野くんの勧めてくれる本は的を得ていてすごい。
サンドイッチのお話はなんだかよかった。
アメリカの文化のことをわかっているすみれや嫌がらせに屈しない楓はかっこいいな。 -
新しい仲間が加わり、カフェも盛況で読んでいてわくわくして楽しい。料理のこだわりがすごい。中で紹介される本にも興味が出た。
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sg
こんな古書カフェ行きたいっ! -
出てくる食べ物がぜんぶおいしそうでした。
紙野くんとすみれさん、いい感じだけど、どうなるのかな。 -
よくある謎解き店員系の作品ですが、料理と本を2つ組み合わせているところが特徴的です。
料理に関しては形容詞を盛り過ぎているせいでかえって魅力を感じませんが、本の選択は秀逸。
本と謎のどちらを先に決めてから書いているのか非常に気になります。やっぱり本かな。 -
紙野くん、いいですねぇ。
ほまりさんが、今後どんな立ち位置になっていくのか、気になります。 -
もっともっと本を読みたくなります。
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「この本、買っていただけませんか?」「それってつまり―いまわたしが話した不可解さの答えがこのなかにあると?」すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を薦めるとき、きっと何かが起こる―。初デートの相手のつれない行動の理由も、見つからない問い合わせ本のタイトルも、恋人が別れを匂わせた原因も、…すべてのヒントと答えは本のなかにある!?日常ミステリー第2弾!大切な一歩を踏み出す誰かを応援する、スウィート&ビターな4つのミステリー!
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「ほろ酔い姉さんの初恋」 「書店員の本懐」 「サンドイッチ・ラプソディ」 「彼女の流儀で」
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おいしそうな料理と、読みたくなる本が魅力のシリーズである。すみれ屋も順調に人気店になってきているようで、今回は新人のほまりさんも加わって、ちょっぴりにぎやかになったすみれ屋である。お料理はどれもおいしそうで、紙野くんが薦める本にもいずれも興味をそそられる。お客さんの悩みを聞いて、たちどころに推理を巡らせ、的確な本を薦めて謎を解き明かしてしまう紙野くんは、相変わらず素敵である。お客さんたちも、みんながおいしい料理を愛し、じっくり味わいながら愉しんでいる様子で、好感が持てる。謎を解きほぐすのは、やはり人のことを想うまごころなのだろうと思わされる一冊である。