古書カフェすみれ屋と悩める書店員 (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 317-2)

著者 :
  • 大和書房
3.76
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本棚登録 : 543
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479306443

感想・レビュー・書評

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  • 紙野さんの洞察力は今回も凄い。
    すみれさんの他にも魅力的な女性が沢山登場して頼もしい。
    サンドイッチ・ラプソディのジョーさんのハンバーガーをはじめ、食べてみたいお料理がまたまたたくさん。
    今作は辻征夫さんの詩が引用されております。とても美しくて、こちらもぜひ読んでみたい。

  • いつもながら紙野くんの勧めてくれる本は的を得ていてすごい。
    サンドイッチのお話はなんだかよかった。
    アメリカの文化のことをわかっているすみれや嫌がらせに屈しない楓はかっこいいな。

  • 新しい仲間が加わり、カフェも盛況で読んでいてわくわくして楽しい。料理のこだわりがすごい。中で紹介される本にも興味が出た。

  • sg
    こんな古書カフェ行きたいっ!

  • 出てくる食べ物がぜんぶおいしそうでした。
    紙野くんとすみれさん、いい感じだけど、どうなるのかな。

  • よくある謎解き店員系の作品ですが、料理と本を2つ組み合わせているところが特徴的です。
    料理に関しては形容詞を盛り過ぎているせいでかえって魅力を感じませんが、本の選択は秀逸。
    本と謎のどちらを先に決めてから書いているのか非常に気になります。やっぱり本かな。

  • 紙野くん、いいですねぇ。
    ほまりさんが、今後どんな立ち位置になっていくのか、気になります。

  • 古書カフェすみれ屋シリーズ2弾。

    あいかわらずすみれ屋の料理がめちゃ凝っている。
    あまり料理にこだわりのない自分としては、すみれの料理への探求心にひれ伏すばかり。

    一人でこれだけの料理の仕込みから片付けまでやってたら、まわらないんじゃないか…と心配してたら案の定。
    今回からすみれ屋のファンで、おいしいものが大好きな新キャラほまれも加わった。
    すみれの料理のファンを自認するだけあって、一層すみれ屋の料理の描写が詳しく、そして美味しそうに表現されてる。出てくるメニューを読むたびにググってしまう。

    ほろ酔い姉さんの初恋…酒を愛する32歳独身女性の初デートの失敗の訳
    (パテ・ド・カンパーニュを使った飴色玉葱のタルティーヌ)

    書店員の本懐…センスあるPOPを作る後輩に嫉妬してしまう先輩が原点に立ち返る(フィーリズチーズサンドイッチ、パン・シュープリーズ)

    サンドイッチ・ラプソディ…老人性うつになったおばあちゃんが呟いた、ジョーさんのハンバーガーの謎解きと、ホットドッグをテーマにした新作メニュー開発に追われる話。ジョーからそこまで連想できるかぁ!!紙野は神か!(チリドッグ、スロッピージョー)

    彼女の流儀で…華道家元のぼっちゃんの彼女が、結婚を反対している彼の親族に料理を振る舞うことになった。
    綿密に打ち合わせしたのに、当日彼女が作ったメニューは打ち合わせと全く別メニュー。
    彼女に理由を聞くと、理由が分からないなら別れると通告される。(ビーフタキートス)

    古典落語…長屋の花見
    脳の右側で描け
    著ウディ・アレン これでおあいこ
    著幸田文 台所のおと

  • もっともっと本を読みたくなります。

  • +++
    「この本、買っていただけませんか?」「それってつまり―いまわたしが話した不可解さの答えがこのなかにあると?」すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を薦めるとき、きっと何かが起こる―。初デートの相手のつれない行動の理由も、見つからない問い合わせ本のタイトルも、恋人が別れを匂わせた原因も、…すべてのヒントと答えは本のなかにある!?日常ミステリー第2弾!大切な一歩を踏み出す誰かを応援する、スウィート&ビターな4つのミステリー!
    +++
    「ほろ酔い姉さんの初恋」 「書店員の本懐」 「サンドイッチ・ラプソディ」 「彼女の流儀で」
    +++

    おいしそうな料理と、読みたくなる本が魅力のシリーズである。すみれ屋も順調に人気店になってきているようで、今回は新人のほまりさんも加わって、ちょっぴりにぎやかになったすみれ屋である。お料理はどれもおいしそうで、紙野くんが薦める本にもいずれも興味をそそられる。お客さんの悩みを聞いて、たちどころに推理を巡らせ、的確な本を薦めて謎を解き明かしてしまう紙野くんは、相変わらず素敵である。お客さんたちも、みんながおいしい料理を愛し、じっくり味わいながら愉しんでいる様子で、好感が持てる。謎を解きほぐすのは、やはり人のことを想うまごころなのだろうと思わされる一冊である。

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著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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