お友だちからお願いします

著者 :
  • 大和書房
3.57
  • (122)
  • (352)
  • (410)
  • (42)
  • (9)
本棚登録 : 2741
感想 : 388
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479681717

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 三浦さんが気軽に隣でおしゃべりしている感じのエッセイ。

    久しぶりにお茶をのみながら、のんびり、近況を語り合い、「そういえばこんなことあったのよ、あはは~」とくつろぐような。
    そんな雰囲気。

    子供向けの文章のワークショップを開催した一篇。
    走れメロスの「メロス以外の登場人物になって、考える。」ってのはなかなか面白いな。流石小説家の目の付け所。

    日比谷野外音楽堂の描写、たしかにあのオープンスペースの独特の解放感ってあるよなーと共感。
    私も数回しかいったことが無いが、ジャズ、レゲエどちらも絶妙に場にあってたなー。とか。

    ただ、三浦さんのすごいところは、
    『音への集中力が増せば増すほど、思考や感情がどんどんまわりだし、ついには実際にえんそうされている曲とはまったく関係のない、自分の内なる世界へ飛翔できる瞬間が訪れる』
    とか言ってしまうところ。

    私にはこんな瞬間はない。
    さすが小説家。センスが違うな。

  • だいたいこんな毎日ですが、こんな私でよかったら──。どこを切ってもミウラシヲンが迸る!本屋大賞に輝く人気作家の極上エッセイ集
    「Amazon内容紹介」より

    電車の中でも読めるエッセイ.面白くないということではない.脳内の妄想がさく裂する他本の内容に比べたら、おとなしい方なのだろう.いつもながらの着眼点の独特さは健在.

  • 確かに男子高校生ってすごい多人数で固まってるな〜!役割分担の話めちゃくちゃ興味深かった。性差って言葉が使いづらくなってきてる昨今だけど、やっぱ男と女の集団って違うんだなあ。

    戸来村のキリストの墓を見に行った話で、GHQがキリストの墓を見に来てたから米兵にチョコレートがもらえたっていう歴史的エピソードに「死してなお、地域に貢献。さすがキリストだ。」という謎の感想がついてるの笑ってしまった。

    旅行の後に汚い部屋に帰るのが嫌なのめちゃくちゃわかる…いや部屋をきれいにしろという話なのですが…

  • 小説しか読んでなかった三浦しをんさんのエッセイ
    面白おかしく読んでいた。
    自らの事をブスブスとあまりに強調するので
    ネットで検索してしまった。
    どこがブスなんだろう?
    美女とは言えないけど嫌いではない顔つき
    人を嫌な気分にさせなければブスじゃない
    偉そうにそう思いつつ改めて読み進めた。

  • 「お友だちからお願いします」と、言ったことも言われたこともない。友だちってのは、気づいたらなっているものだ。しかし、なんだかいい言葉である。[...] そのさきへの期待と希望を感じさせるではないか。(1ページ)

    日常で垣間見える、クスリと笑える光景の数々。
    ぼーっとしていると見過ごしてしまう毎日の愛おしさに気づかせてくれるエッセイ集。

  • 大好きな三浦しをんさん
    エッセイもすごく楽しい
    少し前の本だけど 期待してページをめくった
    うん たしかに 面白い!
    「よそゆき仕様」と著者の弁だがなかなかなか
    でもだからか 期待しすぎたからか
    ちょっと肩すかし

    ≪ お友だち 生きていくには 必須アイテム ≫

  • しをんさんのエッセイは面白いと思う。

    エッセイと小説は書くチャンネルが違うと思うんだけど、この人はどっちも面白い。凄いと思う。

    この本も面白かったです。

    エッセイって小説よりも旬が短いからこの本が文庫化される頃にはまたもう一つ時代が進んでるんだろうなぁ・・・

  • 三浦しをんのエッセイは決して人前で読むべからず。


    三浦しをんの作品を好きな人はもちろん楽しめると思うが
    そうでない人も肩肘はらず、楽しく読めるし
    作者を短に感じる事が出来るエッセイだと思う。

    私は主に電車の中で読んでいたのだが、思わずニヤニヤしてしまうものもチラホラ。
    日常を、あんなに面白おかしく書ける所も凄いが、そんな事が次々起こってしまう作者本人凄いと思ってしまいました。笑

  • 寝室のドア横に映画の小道具だったアノ表札を立てかけているとは!!いいなあ…。
    そして全く走らない人なのに、想像力だけでアノ名作を書けちゃうんだから、すごい。(もちろん作家は想像力で書くのが当たり前ではあるけれど、数々のマラソン題材ものの小説があるが、その作家さん達は結構ご自身が走る人だったりするのに比べて)

  • 作家さんっていうのは毎日楽しそうだ。
    見ているところが細かい。注意していないと気にも留めないところを見てる。他のエッセイもみたい。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×