- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480033116
感想・レビュー・書評
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ガワーの口上のお陰で分かりやすい劇になっている。シェイクスピアのロマンス劇は総じて読みやすく好きだ。wikiには昔は人気がなかったと書いてあるが。
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非常に楽しく読んだ。
売春宿での切り抜け方は非現実的だと思ったが。 -
あらすじが重かったので覚悟して読んだんですが、
結構ベタなハッピーエンドでした。笑
良く言えば古典、悪く言えばご都合主義ですが
「戯曲」って感じがして面白い。
売春宿のくだりは、今と昔の「身分」に対する意識の違いが
見えた気がします。 -
古代ギリシア。タイアの領主ペリクリーズは、求婚しようとした王女と父王の近親相姦を見抜いてしまったことから数奇な放浪の運命に巻き込まれる。船の難波、美しい王女タイーサとの結婚、彼女が命と引換に産んだ娘マリーナとの別れ。長い年月の果て、試練を耐え忍んだペリクリーズを最後の幸福が待ち受けていた……。
松岡訳シェイクスピア二冊目。シェイクスピア後期の“ロマンス劇”のなかで最初に書かれたものだそう。
展開が無茶でおもしろいし、ドラマティック。舞台の移り変わりがめまぐるしい。これはぜひとも舞台で観たいです。映画ではなく。詩人ガワーが狂言回しを演じるのと、黙劇が挿入されるのとで、きっとすてきな舞台になる。
主人公のペリクリーズが男前。ふたりのヒロイン、タイーサとマリーナも主体性があっていい。脇役では、その家来のヘリケイナスが高潔で好きでした。 -
2010/1/4購入
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最後にはすべてきれいにまとまりました(*^m^*)悲劇もいいけど、こういったハッピーエンドもおもしろいものですね〜(*´▽`*)
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●注釈が詳しくて訳が生き生きしてる、ということで借りてみました。
とても面白かったです。
●翻訳の方が、芝居がお好きのようで、台詞のリズムがいいんです。
●それから、「健康な猥褻さ」というのか、そういうのがあります。
シェイクスピアの時代の、野外劇場では、いまほど性に対してネガティブなイメージを持っていなかったらしくて、それに忠実に、面白く訳して有るので、
性の表現が人間らしさに繋がるというか、厭らしさを感じさせないというか・・・。
そういうところがすごく好きでした。
●シェイクスピアの話にはいろいろと下敷きがあって、時代によって何故か色々なバージョンがあるそうです。それも初めて知ったことで、面白かったです。
●『ぺリクリーズ』の語り手は後世(戯曲内の時代設定からしたら)の詩人、ガワーだったのですが、詩人が語り手っていうのは個人的に好きです。