- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480058188
作品紹介・あらすじ
三〇歳を過ぎても親元に同居して、レジャー旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女-パラサイト・シングル。今の日本には、こんな連中が一〇〇〇万人もいる!いったいなぜ、こうした人種があらわれ増殖したのか?そして、自立と苦労を厭い現状維持を望む彼らがになう日本社会の未来像とは?パラサイト・シングルの生態を分析することで、未婚化・少子化現象、さらには経済不況まで、今の日本が抱える数々の問題を、すっきり理解することができる。精緻な社会調査をもとに、いつのまにか一大勢力となっているパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活とその未来を鋭く洞察する。
感想・レビュー・書評
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2011/10/11(~120) 12(~204終)
パラサイトシングル=フリーターもしくは社会人で親元で生活するものの事。
パラサイトシングルは社会の不景気を増幅させるらしい。
完全に私だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不況も少年犯罪の増加も、晩婚化・少子化もなんでもかんでもパラサイト・シングルのせいにして、とにかく若者を批判しています。■「一人暮らし=自立」だとして、家を出ることばかりを主張しますが、それで諸問題が解決すると本気で思っているのでしょうか?仮に全ての未婚者が一人暮らしをしたとすると、それこそワーキング・プアだらけになってさらに不況・晩婚化・少子化が進むことになるのは明らかです。そもそも「一人暮らし=自立」という公式が成り立つかどうかも疑問ですが。■1000万人の若者が「甘え」で親と同居しているはずがない。お金さえあれば、一人暮らしして自由気ままに過ごし、恋人と半同棲的な生活を送りたいに決まっているじゃないですか。 ■著者には、一人暮らしではとてもやっていけない低収入の人がいる、という発想がないのかもしれません。経済・社会問題は、まず経済・社会構造にその原因を探してください。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/38294 -
20年前に書かれたとは思えないほど、現代の状況とも当てはまる。
パラサイトシングルの生活状況、問題点、発生した時代背景、海外との比較がなされている。
生活状況とかは読んでてあるあると思ったり、こんなことにもパラサイトシングルが関係したのかと新しい発見があって、さくさく読めた。 -
時間があれば
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「少々の苦労があるかもしれないと思って新しい世界に入ることができる人が、結婚して子を産み育てられる。この苦労の覚悟ができない人が、パラサイトシングルに留まっているのである。」
ケインズ理論が底辺にありそうで、提案されている政策には賛成しかねる部分も多い。 -
親と同居している独身の人間をこの本ではパラサイトと呼んでいる。この本が出版された11年前に流行したようなしないような単語である。生活費を親に入れずに親の家に住み贅沢三昧するのであればそう呼んでもいいのかもしれないが、単に親と同居する人をパラサイトと呼んでしまうと失礼であると思う。24章にわけて社会を説明していたがパラサイトと直接関係するであろう章は数章で、あとはパラサイトにこじつけて、パラサイトと言いたいだけやろと突っ込みたくなった。他の人のレビューを見てみると私と同じように思っている人が多かった。(笑)
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1999年著なので16も前の本です。
今読んで、う~ん、どうかな、あまり同意はできないかな。親と一緒にすむのが問題ではなく、経済的に自立していない、できない社会構造になっているのが問題なのであるような気がします。親と同居する成人のいる家族のありたかは、別に否定されることはないと思いました。
パラサイトシングルの負の部分の訴えよりも欧米との文化や社会システムの違いが興味深かったです。 -
パラサイトは「寄生者」。親の脛を齧っている独身者のことで、そういう時代の分析。
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