戦争報道 (ちくま新書 387)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480059871

感想・レビュー・書評

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  • メディアという単語が、何やらネガティブな表現のように感じるのは私だけだろうか。
    もちろん、メディアが我々に伝えてくれる情報は今や我々になくてはならないと感じている。
    しかし、メディアに情報を吹き込むのもまた人間であると感じる。

    ここまでは、従来からメディアについて感じていたこと。

    本書は、私が体験していない3つの報道を教えてくれた。
    第二次世界大戦・ベトナム戦争・湾岸戦争である。

    1984年の作者と戦争報道の関係に、納得した。

    地獄の黙示録、見たいと思いながら今に至っている。
    そろそろ見るかと。

  • [ 内容 ]
    ジャーナリズムは、戦場の悲惨を世に訴える一方で、ときに率先して好戦論を喚起し、戦火に油を注ぐような役割も担ってきた。
    このような奇妙に歪んだ構図が生まれるのはなぜか?
    本書は、第二次世界大戦からベトナム戦争、そして9・11にいたる戦争報道のあゆみを、文学・映画からインターネットにまで射程を広げて丹念にたどることで、ジャーナリズムと戦争との危うい関係を浮き彫りにし、根底より問いなおす。

    [ 目次 ]
    第1章 第二次世界大戦中の戦争報道(同盟通信社―ナショナル・ニュース・エージェンシーを目指して;BBC時代のジョージ・オーウェル―『紅茶を受け皿で』の背景)
    第2章 ベトナム戦争の報道(ジャーナリズムと文学―ハルバースタム・岡村昭彦・開高健;ジャーナリズムと映画―『地獄の黙示録』という戦争報道)
    第3章 湾岸危機以後の戦争報道(「報道と宣伝」再論―PR会社の台頭;戦争報道とインターネット―信頼の失墜;ビデオ・ジャーナリストの挑戦―今ある戦争報道の先へ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 結構ややこしい、入り組んだことを書いているのに読みやすかった。
    いくつかの内容は既に知っていたけれど、共同、時事、電通の関係とか
    「地獄の黙示録」の解釈とかがかなり興味深かった。

    公共性=滅私奉公→奉公=報国という戦前における日本での図式もわりとしっくりきた。

    もっと英語勉強しようとおもった。

    自らの見識を広める為には海外のソースももっとみないとだよなぁ。

  • ジャーナリズムは、戦場の悲惨を世に訴える一方で、ときに率先して好戦論を喚起し、戦火に油を注ぐような役割も担ってきた。このような奇妙に歪んだ構図が生まれるのはなぜか?本書は、第二次世界大戦からベトナム戦争、そして9・11にいたる戦争報道のあゆみを、文学・映画からインターネットにまで射程を広げて丹念にたどることで、ジャーナリズムと戦争との危うい関係を浮き彫りにし、根底より問いなおす。

著者プロフィール

昭和21 年、長野市に生まれ。
長野高校、早稲田大学を卒業後、信越放送(SBC)に入社。報道部記者を経て、ラジオを中心にディレクターやプロデューサーを務める。平成10 年に「つれづれ遊学舎」を設立して独立、現在はラジオパーソナリティー、フリーキャスターとして活躍。
主な出演番組は、「武田徹のつれづれ散歩道」「武田徹の『言葉はちから』」(いずれもSBC ラジオ)、「武田徹のラジオ熟年倶楽部」(FM ぜんこうじ)など。

「2022年 『武田徹つれづれ一徹人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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