下から目線で読む『孫子』 (ちくま新書 856)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065605

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  • 勢いとはいったん有利になったら、その波にうまく乗ることである。
    戦いのコツは相手をだますことにある。戦いごとはきれいごとでない、倫理もヘッタクレもない。勝つためには相手をだまさねばならない。
    できるのにできない振りをし、あるのにない振りをし、近いのに遠い振りをし、遠いのに近い振りをする。有能な人はたいてい無能を装っている。だますつもりはなくても、その方が無難であると本能的にわかっている。無能を装えるものが一番有能である。大事なのは、自分でやるのではなく、相手にやってもらうのである。
    苦しみを情熱に変える才能。それがあれば困難につぶされない。もうひとつは悲しみを笑いに変える才能。それがあれば元気がわいてくる。
    一寸先は闇である。その苦しさを楽しむ方が良い。
    頼まれたら即答する。考える方が面倒くさい。
    どうすればより良い条件で巻けることができるかを考えることは重要。
    何が真実か、ということよりも何が真実ということになっているか、が重要。
    あるがままの自分を信じてやる。
    逃げ場がなくなれば死ぬ気でやる。オカルトを禁じれば、死ぬまで迷わない。

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著者プロフィール

1959年、福井県生まれ。東北大学文学部卒業。東北大学大学院修了。博士(文学)。現在、弘前大学教育学部教授。著書に『門無き門より入れ 精読「無門関」』(大蔵出版)『禅問答100撰』(東京堂出版)『龐居士の語録 さあこい!禅問答』(東方書店)『物語として読む 全訳論語・決定版』(トランスビュー)など。

「2020年 『哲学として読む 老子 全訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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