1995年 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067456

感想・レビュー・書評

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  • 正直あんまり内容はなかったと思う。
    ただ面白いのは今の20歳の若者が18年前の1995年にタイムスリップしてもおどろかないだろうと。それは1995年が携帯もそれなりにコンパクトだし、ネットも一応ある。バブルのジュリアナじゃないけど、ファッションも違和感がない。女性の眉毛もこれ以前は太いけど、1995年は細眉のはじまり。イチローはいるし、ガキの使いあらへんで!を見れる。安室もいる。違和感があるとすれば、スタバが日本にないくらいだと。それだけ1995年は時代の転換期だったという内容。

    確かに1995年はいろいろあった。
    阪神大震災、野茂ドジャースへ、地下鉄サリン、知事に青島とノック、テレサテン死亡、函館空港でハイジャック、今話題の八王子スーパー殺人事件、村山談話、オリックス震災の年に優勝、ビートルズ25年ぶりシングル(フリーアズアバード)、ウィンドウズ95、相撲若貴決戦、そして最後に新日対UWF!

  • いつ「中村英里子は現在パリ在住」が入ってくるかワクワクしていたけど、でなかったーー。
    1995年を生きたことがある人が読めば、あのとき何が起こっててそれがどう今に繋がってるか良く整理できそう。
    歴史を横に見る手法は「1985」という本を下敷きに、としていたけど、逆に、一番振り返って面白くないのは何年なんだろうなぁ。

  • 阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件の1995年。現代史の転機とされる年に何が終わり始まったのか?政治、経済、国際情勢、テクノロジー、消費・文化、事件・メデイアから検証。当時、感じたことを思い出す。1本遅い丸の内線に乗っていたら今はないのかも。

  • この本を読んで、最も驚いてしまったのは1995年が、もう18年も前だということ。そんなに、そんなに昔なのかい。ワシ、おっさんやん。。。

    読みやすいのに、情報の密度が濃いのでもう一度読んでもいいかもしれない。参考文献も面白そうだ。

  • 期待外れ。オウム的なものに引かれた時代性について掘り下げられていない。ただ、この点は筆者の意図するところではなかったかも。百科事典の1995年のところを眺めているのとさほど変わらない。

  • 阪神大震災では岡山と広島の県境でも少し揺れた。
    学校に行くとみんなあの揺れで起きたみたいな話があって「あれで起きないバカいるのかよ」みたいなことを言ったら美術の先生が起きなかったけどなにか?みたいな返しをした記憶。
    オウムもテレビの中でだけ、地下鉄サリンのサリンもだけど地下鉄なんかなかったし乗った事なかったからイメージが沸かなかった。そのぐらいに東京は遠かった。
    エアマックス95の実物はあの年に見ただろうか? 結局あの95年に出たエアマックス95やエアフットスケープやエアズームフライトなんかの実物を見たり買えるようになったのはその数年後だった。エアマックスとGショックのプレミアム化で自分の欲しいものとのちに価値がつくから手に入れておこう、ヤフオクで売ろうという本来の価値とは違う部分でファッションアイテムが注目されたのはやはりこの年からだったように思える。

    『エヴァ』が始まって毎週ではなく時折部活帰りに家で見ていた。やはりハマったのは劇場版が公開するからそのための深夜での再放送だったけど、覚えているのは内容ではなくエンディングの逆さまで水中に浮かぶ綾波のイメージが僕の最初のエヴァのイメージだった。シンジ達と同じ14歳である中二の年で、リアルシンジ世代と一部で言われていたが、いつしかミサトさんたちの年齢を超したと思ったら『Q』でまたミサトさんたちに年を追い抜かれてしまった。

    僕個人では1995年は野島伸司脚本『未成年』が放映された年であり、ドラマにハマっていきその後の人生を確実に間違えた方向に向かわせた一年だった。


    オウム事件について書かれている部分を読むと今やっているドラマの『クロコーチ』の三億事件のように警視庁長官を狙った狙撃事件など時間が経ってドラマや小説などで描かれて、現在と1995年を繋ぐものが現れるだろうなと思った。

    1995年に生まれた人は18歳、幼くてまったく記憶にない人たちや以降に生まれた人が読むとどう感じるのか。確かにタイムスリップしてもバブルの頃よりは違和感はないんだろうな。

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著者プロフィール

速水健朗 Kenro Hayamizu1973年生まれ。食や政治から都市にジャニーズなど手広く論じる物書き。たまにラジオやテレビにも出演。「団地団」「福島第一原発観光化計画」などでも活動中。著書に『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)、『1995年』(ちくま新書)、『都市と消費とディズニーの夢』(角川Oneテーマ21)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)などがある。

「2014年 『すべてのニュースは賞味期限切れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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