台湾とは何か (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068910

感想・レビュー・書評

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  • 2016/6/4

  • 312.224||No

  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=7544

  • 2024年の台湾総統選が間近に迫っているけれど、台湾政治をふわっとしか知らないので読んでみた。読んでよかった。特に、馬英九政権の台湾についての理解が進んだ。台湾関連のニュースの解像度もかなり上がった。

    改めて、難しい場所だと感じる。特に、「第五章 台湾アイデンティティ」「第六章 例外と虚構の地「台湾」」を読むと、台湾への言及の仕方に迷い、幾分慎重にもなる。

    それでもやっぱり、この場所が大好きで、これからも通い続けて台湾の文化を一層理解したいと思う。

    本書は、蔡英文が総統に就任した直後の2016年に出版された。あれから、世界の状況も大きく動いた。1月に総統選を迎える台湾から目が離せない。

    野嶋剛さんの新刊『台湾の本音』がまもなく発売ということで、楽しみ。

  • 平易な文章でわかりやすい。紹介されていた司馬『台湾紀行』と小林『台湾論』は読んでおきたい。興味深い記述は以下のとおり。
    ・1953年に中国は十一段線のうちトンキン湾線と北部湾線を削除
    ・2013年に台湾外交部は「釣魚台の争いにおいて中国大陸と合作しない我が国の立場」を発表
    ・村山談話において、台湾をどう位置づけるかはまともに議論した形跡なし。「返還」されたことで日本社会の認知の中で台湾という存在が消失したのでは。

  • 台湾について少し何かを知りたいと思って借りた本。
    しかし、読み始めて最初の序章、次の第1章がとてもお堅い内容。台湾の政治に多少なりとも興味を持っていなければなかなか読み進められない。もうほとんどやめようかと思ってぱらぱらと読み飛ばして第2章に入った途端面白くなった。
    著者は朝日新聞で中国語圏に留学する機会を得て台湾の大学を選択するも、会社の方針で中国に変更させられた
    という。この体験談から、2016年当時の日本と中国、台湾との関係がとてもよくわかった。
    日本は台湾と正式な国交を結んでいないため、台湾との関係をまじめに考えようとすると矛盾が多く、「思考停止」せざるを得なくなる。台湾人も、独立国台湾を望む人が増えているというが、かといって積極的な独立運動は行わず「現状維持」波が多数を占めているという。
    経済的にも文化的にも魅力の多い台湾は、政治的には複雑な立場に置かれているようだ。
    他の本も読んで台湾のことをもっと知らなければいけないと思った。

  • 東2法経図・6F指定:B1/7/Ishii

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著者プロフィール

野嶋 剛(のじま・つよし):1968年生まれ。ジャーナリスト、大東文化大学教授。朝日新聞入社後、シンガポール支局長、政治部、台北支局長、国際編集部次長、アエラ編集部などを経て、2016年4月に独立。『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『認識・TAIWAN・電影――映画で知る台湾』(明石書店)、『蒋介石を救った帝国軍人――台湾軍事顧問団・白団の真相』(ちくま文庫)、『台湾とは何か』『香港とは何か』(ちくま新書)、『新中国論――台湾・香港と習近平体制』(平凡社新書)など著書多数。著書の多くが中国、台湾で翻訳刊行されている。

「2023年 『日本の台湾人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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