犯罪症候群 (ちくま学芸文庫 へ 2-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480080189

感想・レビュー・書評

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  • 「(犯罪者は)自分の指紋を焼いて足取りを消そうとするが、指紋はまた復活するから意味がない。なら捜査機関が持ってる犯罪者ファイルを焼けばいいのに何故そうしないのか」とか「不眠症を経験した事の無い人間は異常」とか「スポーツマンが全員馬鹿なのは統計でも明らか」とか、割と極端な切り口の文章がところどころに出てくるが、ネタなのか本気なのかサッパリ解らない。津山殺人に対する松本清張と横溝正史の文体考察は興味深かった。

  • 別役実の犯罪についての哲学的(?)考察

    別役実なので、真っ赤なウソを真面目な顔で書いていることにだまされまいと用心していたが、やはり最初の30ページは騙された。

    後半は過去の重大犯罪について独自の視点からその犯罪の意味と世界の中での立ち位置について考察しているように思えた。

    横溝正史と松本清張の「津山三十人殺し」のとらえ方の違いを比較したものが興味深かった。

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著者プロフィール

1937年、旧満州生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。東京土建一般労組書記を経て、1967年、劇作家になる。岸田國士戯曲賞、紀伊國屋演劇賞、鶴屋南北戯曲賞、朝日賞など受賞多数。2020年3月3日逝去。

「2024年 『増補版 言葉への戦術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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