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- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480084262
感想・レビュー・書評
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西洋哲学の歴史を鑑みながら存在論をもって芸術を再考する
著作。読み応えもあり考えさせられることも少なくはないの
だが、ここで扱う芸術とは未だ美と未分化だった頃の芸術で
あり、いささか素朴さを感じてしまう。説明無しで断定する
ことも何カ所かあり少し気になった。「芸術の哲学」では
なく、「美の哲学」かも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芸術を、真理を具体的かつ構成的に呈示する営みとして把握しようとする試み。その過程で、アリストテレス、ニーチェ、ハイデガー、ガーダマーの存在論的美学の系譜を構成していく。そしてフロイトやユングの詩人論を転換点として、現代の思想家によって主観主義的美学と批判されてきたショーペンハウアーやカントの芸術論を、存在論的美学の系譜に含めて解釈するという研究が展開されている。西洋哲学の伝統である芸術論を極めて理解しやすい形で提示してくれている好著。
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メモ)
存在論的美学…芸術作品が担うのは存在の真実。真実の世界が開示される場が芸術であり、美(シェーン)はその客観的真実の輝き(シャイネン)と現出(エルシャイネン)の結果に過ぎない。アリストテレス、ニーチェ、ハイデッガー、ガダマー、ショーペンハウアー。 ←→ 近代主観主義的美学 P369他
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