あるヒステリー分析の断片: ドーラの症例 (ちくま学芸文庫 フ 4-6)
- 筑摩書房 (2006年5月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480089847
作品紹介・あらすじ
ドーラに何が起こったのか。夜尿、偏頭痛、咳、そして失声、失神。このユダヤ人少女の病は長く重い。原因はわからない、あるいは多すぎる。しかしフロイトは言う、「口を閉ざす者は指先で語り、体中の毛穴からは秘密が漏れ出てくる」と。その分析と治療ははたして成功したのだろうか。「夢とヒステリー」と題された本作は、『ヒステリー研究』と『夢解釈』を書いたフロイトが、精神分析の理論と技法をいっそう成熟させた有名な症例研究である。疾病利得、症状行為、転移といった基礎概念に具体的な裏づけが与えられる。そのロマネスクな文体の魅力に加え、「いままでに書いたなかでもっとも精妙なもの」とフロイトが自賛する作品が新訳で登場。
感想・レビュー・書評
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ヒステリー全般については発病動機をなかなか打ち負かせないというところに、精神分析を含めたあらゆる治療法の弱点がある。運のめぐりあわせは、こうしたことをもっと簡単に解決する。
夢で空想される状況は、夢形成の条件に従って選ばれるものであり、その結果、空想される状況において小児期の状況が繰り返されることになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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