世界一くさい食べもの ――なぜ食べられないような食べものがあるのか? (ちくまQブックス)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480251183

作品紹介・あらすじ

脱ぎたてのお父さんの靴下の60倍以上くさいという魚の缶詰「シュール・ストレミング」。世界にはなぜこんな食べものが存在するのか? その謎に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年3月19日読了。世界中の「くさい食べ物」を実食した著者によるその体験記と、くささの必然性・栄養学的見地からの有用性などを子ども向けに優しく解説した本。過去の著作の数々から引用・薄めたような内容ではあるがわかりやすく何より題材が魅力的で面白い。味に偏見がないと自負している私ではあるが、過去には臭豆腐・くさや・羊の血の腸詰めは食べられなかった…今ならおいしくいただけるのだろうか。激烈なくささのいくつかの食品は本場でも苦手な人がいたりするようだが、次世代の若者にも受け継がれていくものなのだろうか。本文中でくささを5つの星で評価しているが、基準が不明…。

  • ちくまQブックスシリーズの読書会のために読みました。

    ちくまQブックスシリーズは10代向けに問屋学びを提供する本が多いのですが、この本は著者の小泉さんが好きなものをひたすらに語る本でした。好きなものに突き進んで良いんだよと背中で語る本なのかも知れないです。

    読書会で、ズレがあるから面白い、という話をしてくれた人がいて、まさにくさいもの好きが自分とズレまくっていて、笑うしかないっていう感じでした。いや、ちょっと引きましたが。

    個人的には豆腐ようが紹介されてなかったのが残念でした。あと、世界一に輝いたシュールストレミングはいつかどこかでお目にかかりたいような、そっとしておいた方が良いような。知ってしまったことによる自分が怖いですね

  • 2024年3-4月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00601485

  • 図書館で。
    シュールストレミングの話は読んだことあるなぁなんて思いながら読みました。韓国のホンフェ?エイのくさやみたいなのは先生以外お腹を壊したというのがシュール。
    個人的にはウォッシュ系のチーズもあまり得意ではないので、臭い食べ物は本当にすごい臭いんだろうなぁ…と思いながら読みました。とは言え日本食も結構臭い食べ物多いですよね。ぬか漬けも結構匂うし。

  • 娯楽として楽しく読める。発酵の仕組みに関する記述も少々あるが、どちらかというと著者の軽妙な語りを楽しむための本。飲酒にまつわる話も多いので子ども向けとしては若干気になるところではある。

  • 「このにおいには
    人類の英知がつまっている!
    脱ぎたてのお父さんの靴下の60倍以上くさいという魚の缶詰「シュール・ストレミング」。世界にはなぜこんな食べものが存在するのか? その謎に迫る。」

    著者:小泉武夫(こいずみ・たけお)
    東京農業大学名誉教授。農学博士。専門は食文化論、発酵学、醸造学。現在、日本各地の大学の客員教授や、発酵食品ソムリエ講座・発酵の学校校長、特定非営利活動法人発酵文化推進機構理事長などを務める。『くさい食べもの大全』(東京堂出版)、『最終結論「発酵食品」の奇跡』(文藝春秋)、『食いしん坊発明家』(新潮社)、『漬け物大全』(講談社学術文庫)、『醤油・味噌・酢はすごい』(中公新書)など、多数の著書がある。

  • くさい食べ物というものをわかりやすく、実体験を交えて紹介している。
    さすが「発酵」などの分野では第一人者の小泉武夫さんの本。小泉さんならではの語り口で、とてもおもしろく読めました。

  • 視聴覚については、ある程度コアなものにも耐性アリだと思っているんだけど、嗅覚は本当にダメ。方向性が違うかもしれんけど、あらゆる体臭も絶対的に受け付けんし。必然的に、本書で取り上げられる諸々も、食べたことあるものも好きではないし、ないものも食べたいとは全く思えず。となると当然、調理方法などにも興味は沸きませんわな。

  • この本を読んで衝撃をうけたこと:
    フグの卵巣の糠漬けで、微生物が毒を食べることで毒が無くなるというメカニズムの説明が書いてあり驚いた。しかしWikipediaによると、微生物説は間違いであると書いてあり(しかもけっこう前に否定されている)、2度驚いた。
    それを除けば、薄いのに内容が濃くて読みやすく新しい発見がある本である。
    この本を読んで実践したこと:
    焼きくさやをAmazonで注文した

  • 食べ物の形容で「催涙性」って初めて見た。「食事をしているというより拷問にあっているような感じ」「死亡寸前に陥るようなにおい」「強烈猛烈激烈な臭気」と、とにかくくささの表現が豊かで、文章自体がおもしろかった。好奇心と研究者魂がすごい。

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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