- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480423405
感想・レビュー・書評
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6年前から行方不明の弟のことも、仕事や隣人のことも、終始一定の温度で語られているからか、そのまますんなり受け入れてしまえる。
姉である主人公にとってはどれも特別じゃない日常なのかと錯覚しそうになるけれど、そんなわけはないのだろう。片づけをしたり貯水湖を見に行く場面では、現実に引き戻されるように寂しさを感じた。 -
1つ1つの物語が読み進めるうちに繋がっていくから、どのシーンも油断できない。ミステリーをあまり読まないので、不慣れだったものの新鮮だった。
三の宮さんや萌との会話も面白い。
それにしても真哉くんが、切ない…よ。 -
行方不明になった弟の姉・周子目線。入り組んだ人間関係が「ネクタイ」を通してだんだん明らかになっていくミステリーっぽい展開は面白かったけれど、う〜むそこまでグッと来なかった
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男同士の密かな感情をそっと覗き見る隠微さになんというか、BL好きな人の心をこう…そっと撫でてゆくようなそんな気持ちになった。
長野さんの作品では同性同士の関係になると、どちらがどうみたいな役割が決まっていたりするものが多い中でどちらとも言えない感じを醸し出している感じが個人的には好感が持てた。
服飾品の中でネクタイと言えば「束縛」をやはり端的に表現するものなのだろうか…と彼等の一連の情事を見るにつけ連想させられる事になった。
後半の「アラクネ」のレースと蜘蛛の巣を思い浮かばせる情景は幻想的で印象に残った。 -
学校の図書室で表紙を見て借りてきたので、読んでいる途中で同性愛を取り入れた作品だと気付き、少々驚きました。(実際にこんなに身近にそう何人も同性愛者がいるものなのか?と疑問に思いました)
すごく人物の関係性がいりくんでます。和くんがこの話が進んでく上での重要人物ですね。弟がいなくなって何年もたってから、周子が知らかった弟のことがどんどんわかっていきます。周子たち家族が弟真哉の死を受け入れていく過程が、止まっていた時がようやく流れていく感じがします。いつも大切な人の面影を生活の中で自然と探してしまうのは、なんだか切ないですね。弟のことに区切りをつけて、一歩進もうとする家族の姿が印象的でした。
会話文など回りくどい書き方があったりして、少し読みづらかったです。 -
周子…だと…!?(笑)
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長野さんっぽくないかもだけど、ほんわり、柔らかい空気が流れるような作品で、けっこうスキでした。
ピアノの音が聴きたくなります。 -
衣服の描写が綺麗
ネクタイとかシャツとかいい…
今回は女子が主人公だからふつうの話かと思ったら安定のほもだった
副島くんすき