まともな家の子供はいない (ちくま文庫 つ 16-3)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 375
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480433374

感想・レビュー・書評

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  • まともな家ってなんだろう。
    少なくともうちはまともだと思ってたけど
    自分があまりまともとは思えない。

    まともってなんだろう。

    「自分のしたことを裏書される」
    忘れちゃいけないのはこれ。

  • 2018.6.5読了

  • 著者はやさぐれた女の子を書くのが上手いと思う

  • 「まともな家の子供はいない」このタイトルにつきる。
    いつか娘もそうなるのかな。

  • 居場所としての図書館。
    コーヒーに使うお金は無い、食堂のおにぎりセット480円は高いと感じる高校生の感覚。
    虐待ほど深刻なものでなくても、家に居るのが辛い子はいる。10代というのは不機嫌なものだったなぁ。

  • 私はもう主人公たちの親の年代ですが、中学生のセキコに感情移入しながら読み進めました。

    すぐに仕事を辞めてくる父親、それを許す母親、要領の良い妹、イライラしているのは自分だけ……。
    「心配しなくていいのよ」「情けない親だって思うわよ」とセキコの母親は耳触りの良い言葉だけを並べ立てるけれど何の解決にもなってないし、働きに出てもいない父親からいっぱしの父親ぶった上から目線の批判をされると反発もしたくなるというものです。
    ちなみに、子供に親の性行為を見せるのは虐待にあたるんですよね。

    表題作も、もう1つの『サバイブ』も、一見「まとも」に見える家庭でも様々な問題を抱えている……。
    どちらもスッキリした結末ではなく、登場人物のある1人が言うとおり「まともな家庭なんてないもんなのか」と再認識するだけで読後感は決して良いとは言えません。
    ですが、セキコの苛立ちを「反抗期w」などと笑い飛ばさず、彼女たち思春期の少年少女の気持ちと真正面から向き合う事は大切なんだろうな、と考えさせられました。

  • 家にいたくなくて図書館は空いてなくて
    安く粘れる喫茶店を探すっての私もやってたな。
    高校生くらいのころにこの本と出会っていたかった。

  • 違和感…そりゃそうだよね。
    まともかどうかなんて、分からないんだから。
    自分ち基準で判断するんだから。
    そして今日も我が家は緑色のドリンクが
    出てくるのだ。うーん、なんて健康的‼

  • 高校受験を控えている少女の多感さが、家族への苛立ちや友人との付合いなどを通じて描かれています。

    作者が幾度となく手掛けてきた(いわゆる)仕事小説とは、やや異なる一面があらわれているように思えます。

  • なるほどなー。としか言いようがない。思春期のころの自分の心が思い出せないんだもの。

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著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

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