- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480804204
感想・レビュー・書評
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Y
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オタク万歳!
同人誌作りの時間を捻出するため、商社の花形セクションから社史編纂室に飛ばされた幸代。そこにいたのは同じような変わり者だらけ?そんなメンバーたちと、すでに予定が押している社史を完成させることは出来るのか?正直、架空の国サリメリを巡る「裏社史」抜きでも十分に面白い作品になった気がする。アジアへの戦後補償問題のこのような捉え方はそれだけもひとつの物語として通用したはず。残念ながら、少々まとまりに欠ける印象。 -
楽しく読めた。
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初三浦しをん。ライトな語り口。テンポよく話が進む。読みやすい。
主人公の川田幸代の腐小説にうっかり萌えてしまった。定年間近な受、三十も年下の攻・・・・ありかなしかでいったら、ありだろと思ってしまう私、あ、オワッタなと思った。
いや、まじで、川田さんリアルに存在していてくれないかな。川田さんの腐小説を読めるなら、買うぞ。
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川田幸代、29歳、会社員、腐女子。
星間商事株式会社社史編纂室勤務の幸代は、創立61周年目に社史を発刊するべく、お色気のみっこちゃん、ヤリチン先輩・矢田、定年間際の本間課長、幽霊部長とともに奮闘する。
歴史をさかのぼっていくと、海外での事業に絡んだ暗い過去にぶつかり、妨害する輩が出現。
同人誌を発行する幸代たちグループに触発された課長が、とんでもないことを言いだす。
無事に星間商事の歴史を詳らかにできるのか?
「舟を編む」のようなお仕事小説。
腐女子という新たなテイストもあり、また違った感じで面白い。 -
37:同人誌やBL、いわゆる「オタク」に詳しい三浦さんならではの主人公設定だなあと思いました。ですが、作中作とからめて物語が進行するのは同じく三浦さんの「ロマンス小説の七日間」とよく似ているのが気になりました。楽しく読めたけど、ドツボかと言われるとそうでもなく……エッセイのようにはっちゃけすぎても物語が動かないんだろうけど、そこかしこに見える遠慮が、物語の面白さをも控えめにしているように思います。
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登場人物のキャラクターが濃くて面白かった。「舟を編む」と似た空気を感じたが、主人公が女性でありしかもオタクというところで、雰囲気がまた180度変わっていた。
三浦さんの作品、とっても読みやすくて好きだー(^_^)
2018/05/11 -
サクッと読めて、読後感も良い。女性の幸せは人それぞれって感じの話。
三浦しをん、引き出しが多い。 -
久しぶりに三浦しをんさんを再開。とってもさわやかでしかも推理的な要素もバッチリあって面白かったです。小説内の登場人物が書く小説は、三浦さんが本当は書きたい小説って感じの思い切りでした。登場人物ひとりひとりにキャラがあって、楽しく読めました。