昭和史の10大事件

  • 東京書籍
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487809264

作品紹介・あらすじ

戦後70年にあたる今年、昭和史回顧本の決定版。
『日本のいちばん長い日』『昭和史』などで知られる作家・昭和史研究家の半藤一利氏と、2.26事件に材をとった歴史ミステリー『蒲生邸事件』の宮部みゆき氏とが、「日本を変えた昭和の10大事件」は何かを選び、それがなぜ重大事件なのかを徹底討論!
2.26事件や新憲法発布から、半藤氏が参加しそびれたヘルシンキオリンピック、ゴジラ出現、果ては最初のストリップショーなど、議論は白熱、紛糾。
いった何が選ばれたのか。ご自身の昭和史と重ねてご覧ください。
付記としておふたりそれぞれの10大事件も掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 忠生図書館 4/15 期限4/29 読了4/25朝 4/28返却

  • 取り上げる人によって昭和のトピックが違うのは面白い
    対談はあまり読む機会が少ないがこれは読みやすかった

  • 楽しく拝読。自分の若かりし時代、両親が生きた時代ってこうなんだったんだ、と感慨。単なる事実だけでなく、また、対談集ということもあり、また戦時中だけの話でもないことから、当時の空気感が伝わって来ました。楽しかったです。

  • 半藤一利さんがリアルタイムの昭和を語る先生で、生徒に近い存在が宮部みゆきさんという雰囲気の対談。読者の我々も、半藤さんに導かれていく。

    大政翼賛会は、東京會舘にあったとは。今や結婚式を挙げる場所になっているが、まさかあんなところに…と驚いた。
    また、半藤さんが友人に誘われ、東京裁判の傍聴席に参加していたとは!その他にも、たくさんの半藤さんの体験が聴けて楽しい。

    「戦地に向かう若者は、一銭五厘のハガキで徴兵され、亡くなっていく。命が軽すぎる」と語る半藤さん。切ない…

  •  半藤氏の「歴史探偵」への呼び水になるかと思いきや、昭和も遠くなりにけりの感あり。

  • ふむ

  • ここに挙げられた10大事件だけでなく、他の出来事もこの二人がどんな視点で話すのか知りたくなる。
    ところで『戦後、歴史地理修身の授業が禁止された』というのに驚いた。修身はともかく、地理も歴史も戦争に勝った負けたに関係なく必要なことなんじゃないのかなあ・・・?確かに歴史の授業は現代まで辿り着かないままタイムアップとなってしまったけれど、自分の国の歴史を知るというのはとても大切なことだと思うし、辿り着けない授業だったからこそ(今はどうなのかしれないけれど)、一面しか見れなくて自分の都合いいように解釈するようになっちゃってるんじゃなかろうか。

  • 対談を書籍化したもの。
    そのため、サクサク読めるが内容自体は濃いものです。
    事件記者とミステリ作家の視点は異なるのですが、それが物事の本質を両面から照らし出していると思いました。
    事件の当時の状況を知っている人と後から知った人の見方といってもよいかもしれません。
    対談ならではの醍醐味でしょう。
    本でも書かれていますが、憲法9条改正が言われている今、憲法9条を論じるにはまずこの本で予習が必要でしょう。

  • 歴史探偵と推理小説家を組み合わせて、それぞれが選んだ昭和史のトピックを語らせようという企画。選出した事件には個性が現れているが、全体の構成がいびつで、かつ話題も時折脱線するので、結局放談に近い内容になっている。もう少し事件と話題の焦点を絞った編集にして欲しかった。

  • 作者を見て私が読まないわけないでしょう!的な。
    図書館で目に入った瞬間飛びつきましたよ。 笑

    内容としては、お二人が思う昭和の10大事件を挙げて持ち寄り、その事件について語る対談。
    あれ?意外?なことも入ってるんだけど、話を聞いてるとなるほどーと思える。
    半藤さんは実体験からの、宮部さんは事件の物語性という視点からお話しされるんだけど、不思議と同じ地点に収束するんだよねえ。
    難しいこと考えずにさくさくワクワク読めるので楽しかった!

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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