旋舞の千年都市 上 (創元海外SF叢書)

  • 東京創元社
3.14
  • (1)
  • (5)
  • (5)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 68
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488014506

作品紹介・あらすじ

犠牲者ゼロの奇妙なテロ事件がすべての始まりだった! 科学と神秘が同居する近未来のイスタンブールで6人が繰り広げる大冒険。キャンベル記念賞・英国SF協会賞受賞作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自爆テロ、蜜人、人体のコンピュータ化、天然ガス・・・。他にもキーワードになるものがあった気がするが、まあ様々なアイテムが登場する。物語の舞台は未来のトルコ。ヨーロッパとアジアが出会う場所で、様々な人々が物語を展開する。上巻ではそれぞれ独立したアイテムのような感じだが、下巻では気持ちよくまとまるのだろうか。登場人物が多く、場面切り替えも多いので、気を付けないと自分はどの場所にいるのか迷子になるが、上巻では我慢するしかなさそうだ。下巻の盛り上がりに期待。

  • 面白かったです。登場人物がほとんど覚えられない上に、話がぽんぽんと飛んでごちゃごちゃしているのですが、好きな混沌とした空気でした。イスタンブールの地理も、地図が付いているのですがわからなかったな…でも、自爆テロに遭遇してから精霊が見えるようになった青年や、ナノボットを操る心臓に疾患を持った少年、不思議な「蜜人」の行方や、これらが下巻で関わり合ってくるのかな、と楽しみです。上巻は一冊まるっと序章なんだと思いました。

  • トルコのイスタンブールを舞台に、様々な登場人物が行き交う群像劇。
    まず目を惹くのは冒頭のシーン。まるで鳥の視線を借りて徐々にイスタンブールの姿が露わになって行く様子が映画を思わせる。
    ことSFジャンルで、『混沌としてエネルギッシュな大都市』というと、香港のようにアジアの大都市をモデルにしたものが多かったように記憶しているが、イスタンブールはまた違った印象。日本人の感覚からすると、エキゾチシズムを感じるのに、香港は近すぎるのかも……?
    登場人物は各々が全く異なる目的で動いているのだが、これが下巻でどう結びつくのか非常に楽しみ。

全4件中 1 - 4件を表示

イアン・マクドナルドの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×