- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017118
感想・レビュー・書評
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再読
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最初のお話:「Pの妄想」だけ読んだ。悪くないけど、、、登場人物が多くて、読むのに疲れちゃう。推理小説って読者に対してのヒントはこのくらいが普通なのかな?スッキリ感が少なくて、ここまででいいかもと思ってしまった。
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「Pの妄想」、「Fの告発」、「Yの誘拐」の三編が収録された連作集。
ちょっと納得がいかないと思うところもあるのですが、些細な矛盾から展開される推理は論理的で、本格に対するこだわりが伝わってきます。
特に他の二編の倍以上のボリュームがある「Yの誘拐」は、連作の最後を飾るのに相応しい作品で読み応えがありました。 -
【Pの妄想】【Fの告発】【Yの誘拐】収録。
四階建てマンションのオーナーと住人三人(刑事、翻訳家、精神科医)が事件の推理合戦するお話。
【Pの妄想】は、「何故、彼女はペットボトルの紅茶ではなく缶の紅茶を飲んだのか」に対しての解答に納得出来ず。トリックもそんな都合良くいくとは思えませんでした。
【Fの告発】は、古典的なトリックをアレンジして大きなサプライズを生んでいますが、相当無理があるので手放しでは賞賛出来ませんでした。
【Yの誘拐】は、犯人の一人が発した「Yという奴が偽物なんだ」という一言から二転三転していくプロットと、連作短編集ならではの仕掛けが秀逸でした。
三編とも突っ込みどころは多々ありますが、ミステリーのポイントはしっかりしているので読み応えはあると思います。 -
130715読了。
もったいない。
面白いからいいけど、
トリック先行でつくっているのかな。
つじつま合わないところがある。 -
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東京、三鷹市の井の頭公園の近くに“AHM”という四階建てのマンションがある。その最上階に住むオーナー・峰原卓の部屋に集まるのは、警視庁捜査一課の刑事・後藤慎司、翻訳家・奈良井明世、精神科医・竹野理絵の三人。彼らは紅茶を楽しみながら、慎司が関わった事件の真相を解明すべく推理を競う。毒殺されるという妄想に駆られていた婦人を巡る殺人事件、指紋照合システムに守られた部屋の中で発見された死体、そして三転四転する悪魔的な誘拐爆殺事件―精緻なロジックと鋭利なプロット、そして意外な幕切れ。本格ミステリ界期待の俊英が満を持して放つパズラーの精華。
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「Pの妄想」 「Fの告発」 「Yの誘拐」
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マンションの最上階にあるオーナーの部屋に、年齢も職業も性格も異なる人々が集って、紅茶を愉しみながら謎解きをする、という設定は興味をそそられる。精神科医・理絵の目のつけどころに感心し、翻訳家・明世と刑事・後藤の掛け合いに苦笑いさせられ、オーナー・峰原の慧眼に驚かされる。だが、いささか偶然に頼りすぎている感が無きにしも非ず、なところが勿体無くもある。そして最後の作品では、峰原の慧眼によって説かれたと思った謎が、それでは終わらず驚かされるが、そこもちょっぴり詰めが甘いような気がする。面白くないわけではないが少し物足りなくもある一冊である。