アーサー王ここに眠る (創元ブックランド)

  • 東京創元社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019679

作品紹介・あらすじ

ブリテン島、紀元五百年ごろ。ひとりの司令官に率いられた荒々しい騎馬の集団が、館を襲い火を放った。命からがら逃れ出たみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男にひろわれる。タカのような風貌のその男の名はミルディン。ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える吟遊詩人。言葉を巧みにあやつり、人々の心を手玉に取る不思議な男。ひとりぼったのグウィナの運命は、その日から一変する。少女の目からアーサー王伝説を語る、心揺さぶる物語。カーネギー賞受賞の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • アーサー王伝説が好きな人ならば読む価値のある一冊だと思う。
    物語、それを語ることについて深く考えさせられる。
    著者の職業がイラストレーターでもあるためか、描写が詳細でとても美しい。

    自分が英文学を研究しようとしていて、伝説とファンタジーを常に身近に思っているせいもあるが、伝説がどのように織り上げられていくのか、伝説がどのような作用を持ち、今に伝えられてきたか、そのことを改めて考えさせられる。

  • 語り継がれた伝説は人々の願望が反映されたもの…であれば、ほんとのところはどうだったのか?という話で、わたし的には大好物。名前は少々違うけれど、アーサー王に仕える騎士たちやマーリン(魔法使いということになっているけど実際のモデルはどんな人だったんだろう?)の物語が、実際にあったこと「っぽい」話に変換され、さらに少女の目を通して描かれる。
    アーサー王伝説の物語をひととおり読んでからこの本を手にしたほうが良い。

  • ちょっと珍しい書き出しのアーサー王伝説
    こういうの、もっとあるんだろうな…

  • アーサー王に仕える吟遊詩人ミルディンに拾われたグウィナは、男装してミルディンの従者となった。吟遊詩人がいかに現実のアーサー王を脚色して「物語」を広めていくかを傍で見つめる少女の物語。
    「物語」がいかにして人の心をつかむか、そして「物語」に語る者はどのような思いを込めて語るのか、ということについてとても考えさせられた。「物語」に思い入れのある人におすすめです。本筋の話は、とても泥臭いものだったけれど、そのテーマにとてもひきつけられた。
    そしてミルディンの愛情には涙(泣いてないけど)。その愛情もまた「物語」なのか、というところが階層構造になっていてまた面白い。羽住都さんの挿画が美麗。 表紙の白い生足が垂涎(笑)。

  • 平成28年5月の特集「ヨーロッパを知る」

  • アーサー王が素敵に描かれていないのが残念。

  • 面白かった。マーヒーの「不完全な魔法使い」を、もう少し地に足をつけて描いた感じ。

    しかし表紙等が全然中身に合ってない。これはちょっとなぁーってくらい合ってない。訳も、読みやすいのに、突然変な時がある。特にしょっぱな主人公の出会いのとこと、奥方の逢引現場を押さえられるとこに違和感…。

  • [ 内容 ]
    ブリテン島、紀元五百年ごろ。
    ひとりの司令官に率いられた荒々しい騎馬の集団が、館を襲い火を放った。
    命からがら逃れ出たみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男にひろわれる。
    タカのような風貌のその男の名はミルディン。
    ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える吟遊詩人。
    言葉を巧みにあやつり、人々の心を手玉に取る不思議な男。
    ひとりぼったのグウィナの運命は、その日から一変する。
    少女の目からアーサー王伝説を語る、心揺さぶる物語。
    カーネギー賞受賞の傑作。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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    [ 読了した日 ]

  • 資料番号:020201018
    請求記号:933リ

  • カーネギー賞受賞

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