- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488028336
作品紹介・あらすじ
謎を愛し論理を貴ぶ読者の方々は、ここまでの文章を読んで事件の真相に辿り着いたでしょうか。解決に導くための手掛かりは、紙上の名探偵たち同様、皆様にも既に手渡されています。冷静な観察と論理的思考を駆使すれば犯人を、そして小説の向こう側にいる作者も出し抜くことができるかもしれません。推理する愉悦に、どうぞ存分に浸ってください。六人の推理作家から投げられる手袋はひとつ――犯人は誰か? 豪華作家陣が贈る犯人当てアンソロジー。
感想・レビュー・書評
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フーダニットがテーマの、犯人当てアンソロジー。
これだけ読者への挑戦状が並ぶと、壮観。
見取り図があったり、必要な情報を過不足なく伝えていくストーリーだったり。
がちがちのミステリを楽しめる1冊。
シリーズものなど、単行本で既読の話もあった。
「アリバイのある容疑者たち」
勝手にしゃべる。
人間にあれこれ指図する。
アレクサもどきのスマートスピーカーが、コミカルで楽しかった。
「赤鉛筆は要らない」
雪の上に残された足跡に、鍵のかかった小屋。
いかにもミステリらしいストーリー。
「伯林あげぱんの謎」は、単行本で既読。
オチに、にやりとする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
6人の作家の短編集。
それぞれに謎解きパートとして用意されています。
未読の作家さんやシリーズなどに登場している名探偵もいるようで、初見で人物がわかりにくいところもありました。改めて本編を読んでみようと思います。 -
「伯林あげぱんの謎」米澤穂信 (ミステリーズ!Vol.93 2018.12月 2019.2月)
小市民・小鳩と小山内さん。新聞部の時期ネタは「世界の年越し」ドイツでは年末に揚げパンにからしを入れて、誰にそれが当たるか遊ぶゲームがあるという。おりしも学校の近くにドイツパンの店がオープンし、その揚げパンを買って、誰にあたるかゲームを新聞部員で試したが、誰にも当たらなかった。そこに登場した小鳩。新聞部員内の人間関係とか、高校生活の場面が活き活きと描かれる。
「巴里マカロンの謎」(創元推理文庫2020.1に収録された)
2021.2.26初版 図書館 -
犯人当てアンソロジー。とはいえ、考える前につい真相を覗いちゃうのだけど…
個人的には市川憂人さんのと白井智之さんのが好き。白井さんのは下世話な設定の中に潜むロジカルがたまらない! -
楽しめました
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米澤さんと法月さんが良かった。読者への挑戦があるわりに、犯人がわかることがメインて感じでもなかったな。
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6篇からなる犯人あてクイズ。
推理初心者の私は「伯林あげぱんの謎」「アリバイのある容疑者」は犯人あて成功しました!(個人的に犯人可能性のある登場人物が最初から5人以上はあてられないみたいです…)それぞれが長すぎないお話なので読み切りやすく、気軽に読める本だと思います。 -
米沢穂信氏と東川篤哉氏のまでは面白かったんだけど(市川氏のはで読んだ気が)後はなんか徐々に興味が薄れて来たかな…なんだろ疲れたのかな…