あなたも名探偵

  • 東京創元社
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本棚登録 : 343
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488028336

作品紹介・あらすじ

謎を愛し論理を貴ぶ読者の方々は、ここまでの文章を読んで事件の真相に辿り着いたでしょうか。解決に導くための手掛かりは、紙上の名探偵たち同様、皆様にも既に手渡されています。冷静な観察と論理的思考を駆使すれば犯人を、そして小説の向こう側にいる作者も出し抜くことができるかもしれません。推理する愉悦に、どうぞ存分に浸ってください。六人の推理作家から投げられる手袋はひとつ――犯人は誰か? 豪華作家陣が贈る犯人当てアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • フーダニットがテーマの、犯人当てアンソロジー。
    これだけ読者への挑戦状が並ぶと、壮観。

    見取り図があったり、必要な情報を過不足なく伝えていくストーリーだったり。
    がちがちのミステリを楽しめる1冊。

    シリーズものなど、単行本で既読の話もあった。

    「アリバイのある容疑者たち」
    勝手にしゃべる。
    人間にあれこれ指図する。
    アレクサもどきのスマートスピーカーが、コミカルで楽しかった。

    「赤鉛筆は要らない」
    雪の上に残された足跡に、鍵のかかった小屋。
    いかにもミステリらしいストーリー。

    「伯林あげぱんの謎」は、単行本で既読。
    オチに、にやりとする。

  • 6人の作家の短編集。
    それぞれに謎解きパートとして用意されています。

    未読の作家さんやシリーズなどに登場している名探偵もいるようで、初見で人物がわかりにくいところもありました。改めて本編を読んでみようと思います。

  • 犯人当てアンソロジー。実力派揃いの短編集。好みの作家が大半なので、評価甘め。
    市川憂人さん、、、短編集「ボーンヤード」に収録されており、再読。足跡のトリックは落ち着いて考えると笑える。
    米澤穂信さん、、、これもシリーズものですかね。激辛パンを食べたのは誰かという日常の謎。よくできてます。
    東川篤哉さん、、、コメディミステリの大家。トリックは読めたけど、二転三転する仕掛け。
    麻耶雄嵩さん、、、偏愛作家。相変わらず登場人物の名前が読みにくい。無個性だし、人間が欠けてないと30年前から同じこと言われそう。とは言え、非常に犯人当て小説らしいロジカルな結末。被害者は誰?そして犯人は誰?という仕掛け。
    法月倫太郎さん、、、この人のアンソロジーの短編はほぼハズレという先入観があったが、今回は面白かった。事故物件の部屋で死んだ男。意外性のある結末もよい。
    白井智之さん、、、偏愛作家その2。未読短編でラッキー。ホラー映画の撮影の途中で、殺されたヒロインの犯人当て。「前夜に誰が被害者とセックスしたのか?」が犯人当てに繋がるという読み通りの展開。これも犯人当て小説としてはロジカルで素晴らしいが、白井智之ファンからすると、おとなしめ。

  • 「犯人は語り手」な薄暗い話から人の死なない学園ミステリー、人間臭い話、謎解きページまで被害者すら分からない話など作風の違う作品ばかりなのでわくわく一気に読めました。

  • 「伯林あげぱんの謎」米澤穂信 (ミステリーズ!Vol.93 2018.12月 2019.2月)

    小市民・小鳩と小山内さん。新聞部の時期ネタは「世界の年越し」ドイツでは年末に揚げパンにからしを入れて、誰にそれが当たるか遊ぶゲームがあるという。おりしも学校の近くにドイツパンの店がオープンし、その揚げパンを買って、誰にあたるかゲームを新聞部員で試したが、誰にも当たらなかった。そこに登場した小鳩。新聞部員内の人間関係とか、高校生活の場面が活き活きと描かれる。

    「巴里マカロンの謎」(創元推理文庫2020.1に収録された)


    2021.2.26初版 図書館

  • 犯人当てアンソロジー。とはいえ、考える前につい真相を覗いちゃうのだけど…
    個人的には市川憂人さんのと白井智之さんのが好き。白井さんのは下世話な設定の中に潜むロジカルがたまらない!

  • 楽しめました

  • 米澤さんと法月さんが良かった。読者への挑戦があるわりに、犯人がわかることがメインて感じでもなかったな。

  • 6篇からなる犯人あてクイズ。
    推理初心者の私は「伯林あげぱんの謎」「アリバイのある容疑者」は犯人あて成功しました!(個人的に犯人可能性のある登場人物が最初から5人以上はあてられないみたいです…)それぞれが長すぎないお話なので読み切りやすく、気軽に読める本だと思います。

  • 米沢穂信氏と東川篤哉氏のまでは面白かったんだけど(市川氏のはで読んだ気が)後はなんか徐々に興味が薄れて来たかな…なんだろ疲れたのかな…

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著者プロフィール

1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で、第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。他の著書に『ブルーローズは眠らない』、『グラスバードは還らない』(以上東京創元社)、『神とさざなみの密室』(新潮社)など。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

市川憂人の作品

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