スタイルズ荘の怪事件【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488105488

作品紹介・あらすじ

その毒殺事件は、療養休暇中のヘイスティングが滞在していた旧友の〈スタイルズ荘〉で起きた。被害者は二十歳ほど年下の男と婚約した旧友の継母で、凶器はストリキーネだった。粉々に砕けたコーヒー・カップ、事件の前に被害者が発した意味深な言葉、そして燃やされていた遺言。雲をつかむような事件に挑むのは、灰色の脳細胞で難事件を解決する名探偵エルキュール・ポワロ。ミステリの女王の記念すべきデビュー作が新訳で登場!

感想・レビュー・書評

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  • 111108さんのポアロおすすめ5から。

    序盤、メアリが出ていった途端、イーヴィが必死の面持ちで、「ミスター・ヘイスティングス、あなたは誠実なかたね。信頼してもいい?」「お願いしたいのはただ、しっかりと目を開いておくことだけ」「何よりも重要なのは、ミスター・ヘイスティングス、あの悪魔をみはることーエミリーの夫をね!」と言い始める場面、物語が始まるゾクゾク感がすごかった。
    そして期待を裏切らず、上質な作品だった!
    この真犯人、見破れる人いないのでは?さすがクリスティ、めちゃくちゃ読者を揺すぶってくる。

    シリーズ第1作だけども、こちらはもうポワロが名探偵だと知っているので、迷ワトソンのヘイスティングスがやたらとポワロをなめた発言をして失望したりするのにニヤリ、という感じ。

    それにしてもヘイスティングスとか、キャヴェンディッシュとか、イングルソープとか、口に出したくなる名前!

    • 111108さん
      ロッキーさん、こんばんは。

      おすすめ5、まだ覚えていてくれて嬉しいです♪

      おすすめしておいて何ですが、図書館本だったみたいで家になくて細...
      ロッキーさん、こんばんは。

      おすすめ5、まだ覚えていてくれて嬉しいです♪

      おすすめしておいて何ですが、図書館本だったみたいで家になくて細かい所うろ覚えです、すみません。
      でもこの話の肝はもちろん覚えてます。後々別のミステリーでも出会う事もあるし、何と言ってもヘイスティングス‼︎本当にいいキャラなんですよね〜
      ぜひ口に出して呼んでください♪
      2023/01/14
    • ロッキーさん
      111108さん

      コメントありがとうございます!
      ポアロ物は、まずは111108さんのおすすめに沿ってとにかく読んでいて、おかげさまでハズ...
      111108さん

      コメントありがとうございます!
      ポアロ物は、まずは111108さんのおすすめに沿ってとにかく読んでいて、おかげさまでハズレなしです!

      別のミステリーでもこの話の感じのトリックに出会うことがあるんですね!いい作品を読みました。
      犯人、絶対この人だけはあり得ないだろうと思ってた人物でした笑

      ヘイスティングス、急に気持ちが高まってシンシアに求婚しちゃったり、すぐ拗ねちゃったりして、ポンコツ具合が可愛すぎました笑
      2023/01/15
  • 昔の訳では何度か読んでます
    ポアロとヘイスティングスの初登場作品。
    こちらもぜひ読んでみたい!

  • 霜月さんの「アガサ・クリスティ完全攻略」を読み、早速クリスティ及びポアロのデビュー作を読む。

    早川さんの「スタイルズ荘の怪事件」を持ってるはずなのだが、積読本に埋もれて見つからず創元推理文庫版を買いに走りました。早川さんのが見つかったらまた読みます。

    よく作家のデビュー作にはその作家のエッセンスがつまっているとは言うが、正しく本作もそんな感じがする。道具立てもクリスティの好みっぽいし、ポアロとヘイスティングの掛け合いも、しっかり型が出来ている。話のテンポも必要以上にスピーディでなく自分にはあっている。

    なんとなくクリスティ自身を思わせる人物も登場するし結構楽しめました。

    次のクリスティ作品は何を読もうかな。

  • アガサ・クリスティのデビュー作で、名探偵ポワロの初登場作品。
    何度もドラマ版を観ているので、犯人は誰かわかっているけど、ドラマではなかった所とかあるので原作の方がより面白かった。

  • アガサ・クリスティーのデビュー作にして、かのエルキュール・ポアロの初登場作品。つまり、伝説の始まりの一冊。

    新訳版はアンソニー・ホロヴィッツの翻訳も手掛けている、山田蘭。古い作品にも関わらず、読みやすかった。

  • 名探偵ポワロのシリーズ一作目ということで、今まで読んだことがなかったのですが、今回この新訳版を手に取り初めて読みました。作中のヘイスティングズのように最後までポワロに翻弄されて楽しめました。それにしてもデビュー作とは思えない完成度で、未読の名高いシリーズ作品を読むのが今から楽しみです。

  • ポアロシリーズの最初であり、クリスティのデビュー作でもあるこちらを読みきりました!
    印象的なのは何度か出てくる法廷でのやり取り。
    読み手まで緊張する程の白熱した言葉のやり取りが凄かったです。
    ポアロの印象も掴みきれない感じがあり、そこが良さなのだと分かりました。
    相変わらず登場人物に混乱しつつも(でも意外とサクサク読めた!)、楽しめました♡

  • とても難解な事件でした。
    読者に対して、二重三重に罠が仕掛けられているので、いくら注意深く読んでも真相に気づくのは至難の業だと思います。
    ホームズとワトソンのような、ポワロとヘイスティングスの掛け合いも面白かったです。
    テンポがよく、とても読みやすかったです。

  • クリスティなのはもちろん、訳者が山田蘭氏ということで、期待して読みました。
    期待どおりの面白さです。
    デビュー作だけあって、クリスティらしさがてんこ盛り。ヘイスティングズの性格がまだ固まってない感じもありますが、基本が押さえられたミステリーとして、オススメです。

  • ポアロ最後の事件『カーテン』を先に読んでしまったので、これを読まないとアレだよな……ということで読みました。
    ワトソン役のヘイディングさんにちょっとイケズな印象がある。
    トリックはとても面白かったけれども、登場人物があまり好きになれない感じで、そういう意味では残念。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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