死者を起こせ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ウ 12-1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488236021

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  • 『ネプチューンの影』で好きになったフレッド・ヴァルカスだが、こっちは別のシリーズ。古代、中世、第一次大戦のそれぞれ研究者の3人と元刑事が同居生活を送りながら、お隣で起きた不思議な事件を発端に起きる失踪事件や殺人を調査する。3人プラス1人のキャラが皆際立っていて楽しいし、アマチュア3人の発想とプロの推理がうまく噛み合っている。犯人が10年も被害者を恨み、周到に手の込んだ犯行を準備するには、恨みのきっかけが軽すぎる気もするけど、そんなもんなのかな。

  • 三聖人の活躍!というよりも書いてる作者が活躍。金のない学者が共同でボロ館を借りてる。叔父さんも。叔父さんの語る甥の幼少時代の暴露話がいい。
    事件はご近所で起きる。発端は拗らせた嫉妬。表の顔を死守しつつ、敵に対しては味方を装い接する。敵が偶然にも自分の尊厳を傷つけたのは事実だが、勿論故意であるはずもなく、天災のような物だったとやり過ごせなかった。嫉妬にとりつかれてはいけないな。他人だから言えるんだけどさ。しかし三聖人、たのしーい。もっと書いて欲しいが、無理矢理創作しても良いものはできないと作者は知っている。

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