死者を起こせ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ウ 12-1)
- 東京創元社 (2002年6月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488236021
感想・レビュー・書評
-
フランスのミステリ、面白い!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公のマルクが常に悩んでいるのがすごく印象的でした。
三人の聖者が登場し、それぞれの内面をよく描いた一冊 -
2009/05読了。大変おもしろい。
-
パリのおんぼろ館に住む事になったマルコ、マタイ、ルカの三聖人が事件を解決するシリーズ第一弾。著者のフレッド・ヴァルガスはミステリー作家であり考古学者。小説の主人公3人もそれぞれ専門の異なる歴史学者である。この3人がとても魅力的でエキセントリックな若者であり、ストーリーを盛り上げてくれる。3人のいるおんぼろ館の隣に住む引退したオペラ歌手の婦人が、ある日突然覚えのない庭に植えられた木に怯え、相談にくるところから話がはじまります。やがてご婦人は失踪。行方を追いたどりついた真実とは?
-
三賢人シリーズ第一弾。アダムスベルグシリーズよりも読みやすいです。
-
3人の学者ならではの奇妙な言動が最後に事件を解決する。探偵役にうってつけな引退刑事が側にいるけど彼の役割は情報収集と交通整理。頭が良くて時間がある学者は探偵向き。ルカは後半どんどんヘンになってきて楽しかった。私はマティアスが好きだ。引用もうまいけどそれ以外にもハッとする言葉があって、こういうところフランス映画っぽいと思いながら読んだ。恋愛ももどかしいほどゆっくり。もしマティアスが自分の恋心を優先させていたらどうなっていただろう。裸でいて困惑するシーンとか家から裸で出てくるシーンとか文字だと即イメージすることが難しいので映画の方がより楽しめそう。
-
中世研究者・マルク、第一次大戦研究者・リュシアン、先史研究者マティアスの3人の若者(三十代半ばくらい)とマルクの叔父で元刑事。うち3人は失業中。
クソに片足突っ込んだような4人ボロ館で暮らすうち、事件に巻き込まれる。
いつも黒い服でカッとなりやすい繊細でいつも石蹴りをしながら歩くマルク。
いつでもネクタイでみんなにうるさがられるほどお喋りのリュシアン。
隙あらば全裸になりたがるが、信頼の置ける洗練された野生児マティアス。
この三人がめっちゃ好きだ!!さりげないユーモアとかすごく好き。
刑事の話に聞き耳を立てながら気がつくと必要以上にパンを切っているマティアス。それをフォローする二人。「僕パン大好き」……マティアスがすごく可愛いっす。以外に仲間思いのリュシアンも好きっ。一番可愛いのはマルクだけどな! -
フランスのミステリ、帯に「三聖人」とか書いてあるのをちらっと見て、げ、フランスの歴史ミステリなんてパスだわ、と思っていたのが、おもしろそうな評判をきいたので読んでみたらすごくおもしろかった。まったく歴史ミステリではなく、時代は現代で、これはユーモアミステリに入るのでは、と思うんだけど。とぼけたような味わいがあってよかった。歴史学者の男が三人、三十五歳だけど失業中とかアルバイトとか。プラス三人のうちのひとりの叔父さん、元刑事。ボロ館で同居していて。三人の研究分野がそれぞれ、古代、中世、第一次大戦中で、性格や行動もその時代っぽい。あいつは狩猟採集民だから〜、とか。三人とも変人だけど、なんだかものすごくキュートに思えて。淡々としてるのに、意外とお互いのことを思いやっているところとか。ドラマやマンガによくある、下宿に住む若者たちの話みたいな感じ。ほのぼの。いや、殺人のミステリなんだけれど。でも謎解きも二転三転してなかなか本格的なのでは?(わたしにはよくわからないけど)。
-
三人のクソに嵌った歴史学者が事件を解き明かす。登場人物が魅力的。大好き。07/03/23再読。
-
三聖人のキャラクターが好きだった。シリーズ全部読もうと思う。