- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488262037
感想・レビュー・書評
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障害を持つ娘のことを綴ったエッセイで人気を保っている女優エステラ。彼女の服役していた夫が病気のため特赦で出所、娘に会いたいと訪ねて来る。仕方なく娘の住むウェールズの田舎に案内するが、そこで事件は起こった…
登場人物が少ないしかなり昔の作品なので、ミステリとして驚愕の結末、というわけにはいかないが、エステラやその関係者の心理描写、真相を究明しようとするチャッキー警部と何やら隠し事をしている彼らのやりとりなど緊迫感があって楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
虚偽にはりめぐらされた世界に、現実に起きた事件のあれこれを思い出させられたり。ひどい話だが、母親として「愛がない…わけではない…」というところが余計に曲者。
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2015/08/19読了
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なわやねん、これ。
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クリスチアナ・ブランドの未訳だった長編。
登場人物の設定やストーリーの展開は良かったが、結末がやや予想通り過ぎたので、もう一ひねり欲しかった。
ただ、未訳長編が刊行されたのは有り難いので、他作品の復刊・初訳にも期待したい。 -
有名女優の周りに多くの人々が侍り、依存して生きていくというような状況ができあがったのはいつ頃の時代からなのだろうか。本書は1977年の作品ということなので、スターとその取り巻きが当たり前に描かれていても年代的にはおかしくない。厳密には主人公の女優に依存しているというのとも少し違うのだれど、このような関係が悲劇を生む、というのは古今東西どこでもありそうな話のようだ。
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構成はシンプル。
化かし合いは面白い。 -
ロンドンの女優エステラ。その絶大な人気は、体が不自由でウェールズに住んでいるという娘との交流を綴った新聞の連載エッセイに支えられていた。エステラの未来は順風満帆に思われた。服役中の危険人物の夫が、病気のため特赦で出所し、死ぬまえに娘に会いたいと言い出すまでは……。勃発した怪事件に挑むのは、警部チャッキー。
巨匠の技巧が冴える、本邦初訳の傑作ミステリ!
解説=福井健太