薔薇の輪 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
3.05
  • (1)
  • (7)
  • (28)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 130
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488262037

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 障害を持つ娘のことを綴ったエッセイで人気を保っている女優エステラ。彼女の服役していた夫が病気のため特赦で出所、娘に会いたいと訪ねて来る。仕方なく娘の住むウェールズの田舎に案内するが、そこで事件は起こった…
    登場人物が少ないしかなり昔の作品なので、ミステリとして驚愕の結末、というわけにはいかないが、エステラやその関係者の心理描写、真相を究明しようとするチャッキー警部と何やら隠し事をしている彼らのやりとりなど緊迫感があって楽しめた。

  • 虚偽にはりめぐらされた世界に、現実に起きた事件のあれこれを思い出させられたり。ひどい話だが、母親として「愛がない…わけではない…」というところが余計に曲者。

  • 40年ほど前の作品ということで古くささは否めない.アガサクリスティの作品を読んでいるようだ.結末も何となく予想できたもので,ちょっと期待はずれかな.

  • 2015/08/19読了

  • なわやねん、これ。

  • クリスチアナ・ブランドの未訳だった長編。
    登場人物の設定やストーリーの展開は良かったが、結末がやや予想通り過ぎたので、もう一ひねり欲しかった。
    ただ、未訳長編が刊行されたのは有り難いので、他作品の復刊・初訳にも期待したい。

  • 有名女優の周りに多くの人々が侍り、依存して生きていくというような状況ができあがったのはいつ頃の時代からなのだろうか。本書は1977年の作品ということなので、スターとその取り巻きが当たり前に描かれていても年代的にはおかしくない。厳密には主人公の女優に依存しているというのとも少し違うのだれど、このような関係が悲劇を生む、というのは古今東西どこでもありそうな話のようだ。

  • 構成はシンプル。
    化かし合いは面白い。

  • 某角川映画原作作品のように、最初は倒叙作品の演出(エステラ視点で固定)にして徐々に視点を切り替えていく形にした方がすっきりとまとまった気がする。クリスチアナ・ブランドは多くの登場人物がそれぞれ大騒ぎしている中に伏線とミスリードを上手く盛り込んでくるのが得意だと個人的に思っており、登場人物の少ない「薔薇の輪」は本領発揮があまり出来ていない。なおマスコミと芸能人に対する皮肉な視線はいつもの筆使い。スヴェンガーリについては「悪魔スヴェンガリ」という映画を例に挙げた方が分かり易かったような…本筋に全く関係ない所では、矢鱈に"まんいち"という言葉を使用していたのが気になる。

  • ロンドンの女優エステラ。その絶大な人気は、体が不自由でウェールズに住んでいるという娘との交流を綴った新聞の連載エッセイに支えられていた。エステラの未来は順風満帆に思われた。服役中の危険人物の夫が、病気のため特赦で出所し、死ぬまえに娘に会いたいと言い出すまでは……。勃発した怪事件に挑むのは、警部チャッキー。
    巨匠の技巧が冴える、本邦初訳の傑作ミステリ! 
    解説=福井健太

全25件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

Christianna Brand

「2007年 『ぶち猫 コックリル警部の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クリスチアナ・ブランドの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジョエル・タウン...
米澤 穂信
フェルディナント...
ピエール ルメー...
ロバート・ゴダー...
アンソニー・ホロ...
フェルディナント...
ミネット・ウォル...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×