八号古墳に消えて (創元推理文庫) (創元推理文庫 M く 4-3)
- 東京創元社 (2004年1月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488442033
感想・レビュー・書評
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黒川作品初期の大阪を舞台にした本格警察小説。複雑に絡み合った謎を2人のやり取りを通しながら解き解いていく。実は本格ミステリに通ずる「トライ&エラー」をしているのだが、くだらない会話も多いのでそれが見え隠れしているのが大変に可笑しい。本作は初期のレギュラー、クロさんマメちゃんの「クロマメ」コンビが活躍する作品で関西の遺跡発掘に対する闇を十分に描き出している。これも同じだが発生する事件は陰惨で犯人もかなり残虐なのだが、テンポがよくてサクサク読める。ラストのクロさんが犯人にかけるコメントがしびれる。
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登場人物が立っていて関西弁でのやりとりが面白い。大阪の人なら地理がわかってもって面白いのだろうけど。
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黒豆シリーズ/ 考古学界の確執/ ミステリとしてはどうかな/
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購入済み
2021.09.11.読了。
1988年の作品だが、古さを感じさせないところが黒川作品のすごいところ。
黒マメの軽妙なやり取りはやはり本作のエッセンス。
小説の面白さとはやはり文章の良し悪しによるのかもしれない。黒川作品を読むとそのことを強く感じる -
黒さんとマメさんのやりとりが毎度毎度テンポよく進んでいく。いかんせん関西の地理間隔がまったくないのが、著者の面白さを半減させているのだが・・・
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黒マメコンビシリーズ。
大阪府警捜査一課宮元班の黒木刑事と亀田刑事、通称・黒マメコンビが活躍します。
遺跡発掘現場で大学教授の遺体が発見され、後に他殺と断定される。
教授の周辺人物の洗い出しや、考古学会の現状を探っていくうちに、犯人像が浮かび上がってくるが、そこには犯人の緻密なアリバイ工作が。
そのアリバイ工作を科学捜査や地道な聞き込みで少しずつ崩していく黒マメ。
簡単な推理では解けない手の込んだ推理になっています。
またいつものように関西弁で、やる気のない黒木と、お調子者の亀田の掛け合いが面白いです。 -
開発現場で遺跡発見で調査費用が開発業者持ちとは驚き、ましてや費用が莫大、工事は止まるはじゃ始末におけない。
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黒マメの掛け合いが最高。これだけずっと読んでられる。