風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 1041
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488443139

作品紹介・あらすじ

夏祭りにやって来た、裏染天馬と柚乃たち風ヶ丘高校の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物してもお釣りに五十円玉が含まれるのはなぜ? 名作『競作五十円玉二十枚の謎』をモチーフに挑んだ表題作ほか、天馬の妹の華麗な謎解きも収録した全五編。“若き平成のエラリー・クイーン”が日常の謎に挑戦。人気イラストレーター・田中寛崇による新規書き下ろし扉絵つき。

感想・レビュー・書評

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  • 探偵・裏染天馬シリーズ第3弾
    5篇の短編+おまけ
    学園での様々な謎に裏染天馬の推理が冴える。謎解きもしっかりしていて、ちゃんとわからなかった。
    そして、みんなの学園生活を感じられて楽しい。高校生してるわ~

    特に面白かったのは
    「針宮理恵子のサードインパクト」
    針宮さん可愛いわ〜。早乙女君とのその後が気になる

    「その花瓶にご注意を」
    裏染鏡華ちゃんの推理。鏡華ちゃんのキャラが良い。鏡花ちゃんと姫毬ちゃんのやりとりが可愛いわ〜

    おまけを読んで、さらに裏染天馬のことが気になるわ〜

  • 裏染天馬シリーズの第3弾 読みました。
    連作短編集でして表紙の夏を彩るお祭りのお話を含めて、読みやすくて面白かったです。
    これまた1・2作品の事件とは異なり、登場人物達も凄くいきいきしていましたね。

  • 当初はこの作品だけ日常系の謎で短編集とのことだったのでスキップしようかと思っていたけど、裏染天馬シリーズにすっかりハマってしまったので即購入。
    日常系のミステリーはあまり読んだことがないけど、こちらもしっかり論理立てて真実が導かれる過程がとても面白かった。
    あとは体育館などで出てきたキャラがまた再登場するとちょっと嬉しかったり。
    天馬と柚乃ちゃんの掛け合いが好きです。

  • シリーズ第三弾。

    “日常の謎”系の連作五話&“おまけ”が収録されている短編集となっております。

    このシリーズは、ロジカルな謎解きに重きをおいているので、日常の謎とは相性バッチリなはず!と思っていたんですよね~。
    まさに、その魅力が凝縮されている一冊かと思います。

    学食の外に放置された丼の謎を解く、第一話「もう一色選べる丼」。
    夏祭りの屋台で、どの店もお釣りが50円玉ばかりなのはこれ如何に・・?第二話(表題作「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」。
    彼氏の早乙女君を心配する、針宮さんの不器用な心情が瑞々しい第三話「針宮理恵子のサードインパクト」。
    演劇部OBが体験した、抱き合った少女二人の消失とは・・?第四話「天使たちの残暑見舞い」。
    天馬の妹・鏡華が、花瓶を割った人物を追求する第五話「その花瓶にご注意を」。
    ・・・第一話から第四話は天馬のキレキレのロジックを堪能できますし、第五話は鏡華と仙堂警部の娘(!)・姫毬さんとのやり取りを楽しみながら、鏡華の切れ味鋭い謎解きっぷりを見せてもらえます。
    個人的には、“おまけ”の「世界一居心地の悪いサウナ」が大好きで、終始ニヤニヤしながら読んでいました。
    何だかんだで“似た者同士”の二人のやり取りが面白すぎます~ww、
    “彼”が“世界で一番会いたくない相手”ってのも気になるところですよね。

    各キャラクターそれぞれ味があって魅力的なのですが、“裏染ファミリー”が一歩抜きんでている感じです(こうなってくるとオカンが気になります)。
    ところで、いつになく“百合の香り”が芳しい本書ですが、第四話で柚乃と早苗がやらされていた検証現場を鏡華が目撃したら悶絶しただろうな・・と、ほくそ笑んだ私でした。

    あと、これは希望なのですが、針宮さんと早乙女くんの“水族館デート”の話が読みたいです!
    それで、デート中に事件(謎)が起こって何故か居合わせた天馬が解決・・みたいな“水族館のほにゃらら~丸美水族館アゲイン~”的な話を、青崎さん是非よろしくお願いします~♪

    • 111108さん
      あやごぜさん
      私も針宮さんと早乙女くんのお付き合い見守りたいです♡
      〝水族館のほにゃらら〜丸美水族館アゲイン〜“読みたい!
      あやごぜさん
      私も針宮さんと早乙女くんのお付き合い見守りたいです♡
      〝水族館のほにゃらら〜丸美水族館アゲイン〜“読みたい!
      2023/12/11
    • あやごぜさん
      111108さん。コメントありがとうございます♪

      針宮さんと早乙女くんは、不器用で甘酸っぱくて、キュンキュンしながら見守りたくなっちゃ...
      111108さん。コメントありがとうございます♪

      針宮さんと早乙女くんは、不器用で甘酸っぱくて、キュンキュンしながら見守りたくなっちゃうカップルですよね(´艸`*)
      せっかく天馬から丸美水族館のパスポート貰った(押し付けられた?)ことですし、デートの話(勿論謎解きあり)是非読みたいですよね~(^^♪
      2023/12/12
  • 裏染君と柚乃ちゃん達に会いたくて手に取りました。裏染君の明晰な頭脳を少し分けて欲しいものです(切実)。少し影がある所もたまりませんね。妹の鏡華ちゃんの推理も冴えています。どのお話も、解決はとても爽快感があります。続きが非常に待ち遠しいです。

  • いつもとは違った謎解き!ても良い楽しい

  • ミステリー書評
    読書レベル 初級
    ボリューム 250頁
    ストーリー ★★★★
    読みやすさ ★★★★★
    トリック  ★★★
    伏線・展開 ★★★
    知識・教養 ★★★
    読後の余韻 ★★★★★
    一言感想:殺人なしのミステリが好な方、青崎有吾著の裏染&袴田シリーズが好きな方にオススメの5編+『おまけ』からなる短編集です。

    今回は、ラブコメ要素が強過ぎるくらいのミステリです。殺人事件も起こらずに、のほほん気分なミステリなので気楽に読めます。特に本のタイトルにもなっている「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」が私の好みでしたが、『おまけ』に登場する人物がスペシャル過ぎてこれも大満足でした(笑。

  • 裏染天馬シリーズ第3作。
    今回は、日常の謎を集めた短編集。

    何気ない要素をもとに論理を組み立て、意外な真相を導き出す作風に、短編集は合う。

    学食の外に放置された食器の謎。
    五十円玉でお釣りを渡すお祭りの謎。
    いつの間にか割られた花瓶の謎。

    などなど、謎設定も変わっていて、おもしろかった。

    シリーズのキャラクターの個性を楽しめる話。

  • 3.5

  • 裏染天馬シリーズ第3弾。
    今度は天馬、他1名が日常の謎の解決に挑む。

    なんと言っても時間軸の密度とこれまでの作品とのオーバーラップ具合にテンションが上がる。
    第一話は『体育館の殺人』の2週間後(6月下旬から7月上旬くらいか)、第二話は『水族館の殺人』の10日後(体育館の殺人が8月前半だったので8月中旬)。
    そして夏休み中の話題が2話続き、最後は次作『図書館の殺人』の1日前(9月10日)。

    こんなに短期間の設定で展開されていくシリーズものなんて読んだことがない。
    『体育館の殺人』と『水族館の殺人』の時間軸ですら”近いな”と思ったのに、まさかこの作品達の間に5話もねじ込んでくるなんて。
    ある意味この学園生活の終わりが見えず、喜ばしい。

    そして館ものの間を縫うようなストーリーの中で補強される登場人物達のキャラ設定。
    裏染、柚乃、早苗、向坂の主役陣はもとより、針宮、梶原等名脇役達のキャラ補強にも余念がなく、このシリーズの世界観を確固たるものにしている。

    ただ、トリックやミステリとしてはやはり小粒揃いだったかな。
    日常の謎系はえてしてその周辺を楽しむものだと思っているので、それ自体はそんなもんだと思っているが、やはりこのシリーズの目玉、「読者への挑戦状」ありの長編の方が天馬の頭脳がひときわ輝くと思う。

    タイトル作品のモチーフとなっている『競作 五十円玉二十枚の謎』も若竹七海さん発のリドルストーリーとのことで気になったなぁ。

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著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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