配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 5-1 成風堂書店事件メモ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 3821
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488487010

感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんの仕事を少しだけ覗くような体験ができたのが興味深く面白かった。
    例えば美容院や喫茶店などへの雑誌の配達は確かにこれも本屋さんの立派な仕事だなぁと。
    私が通っている美容院ではタブレットで雑誌読み放題に最近変わって、便利なようだけど本屋さんの仕事が一つ減ったのかなとちょっと寂しいような気持ちが浮かんだ。
    他にはディスプレイや平台の積み方。今度本屋に行った時には注目して見てみたい!

    短編集の上、全体的にさらっとした印象を受ける文体で読みやすかった。
    エピソードとしては六冊目のメッセージとディスプレイ・リプレイが好み。
    ただ登場人物の個性があまり自分には伝わってこなくて、その点が残念だった。

  • 書店が舞台というだけで、ちょっと気分が上がった。
    書店員の日常の仕事を覗けたのは興味深く、特にアバウトなヒントから本を特定していくのが、とてもおもしろかった。
    謎解きに関しては、少し性急に感じてしまい、もう少し丁寧でもよいかなと思った。
    多少納得いかない終わり方もあったが、楽しく読めた。
    気軽に負担なく読め、ストレスフリーでよかったと思う。

    2024/02/10 22:11

  • 書店員が主人公の短編ミステリー。
    勘のいい大学生アルバイトの多絵が書店のお客様が持ち込む謎を問く。
    謎解きが難しくキャラクターもあまり個性がなく個人的にはやや物足りなく感じた。

  • 書店を舞台にした軽ミステリで読むに易い児童文学のような本だった。ミステリとはいえ平和な謎解きゲームの様相。

    筆致は軽快で読みやすくサクサク読めたなー。宗田理とかああいう感じだ。

    Kindleでお風呂読みしてたんだけど、そういうお風呂とかトイレとか隙間時間にちょろっと読むのに最適かと。小話的なね。

    シリーズになってるので他もライトに読みたい時用にキープかなーと思ってる。嫌な感じが全然無いのも気持ち的に楽ではある。

  • 成風堂書店シリーズ#1
    年末やばい、営業日がない!とばたばたしているこんな日でもサクッと読めるエンタメ系ミステリー。手堅い面白さ。あー現実逃避に本屋に行きたい。

  • 日常ミステリー短編集なのだが、決してほのぼのではない。作品によってはサスペンス調でもあり、重すぎず軽すぎず。シリーズ他作も読んでみたい。

  • 書店や本にまつわる謎解き話しは好き。次回作も読もうと思う。
    残念なのは、主人公の杏子さんが本好きとは感じられないセリフをたまに言うことや多絵ちゃん頼りが過ぎること。モヤっとしてしまう。

  • 書店ミステリだけどミステリ要素は少なめかな。アルバイトの多絵の勘の鋭さと書店の大変ざがよく出ていた。

  • <心の声と口から出る声>

     日常の謎というジャンル、穏やかな展開が多めですかね。
     入院患者に本が届く話は好きです。読む人の心理状況やその時取り囲んでいた環境に合わせて、本の味わいが変化するのはすごく共感できます。

     ただ、、地の文と、登場人物のセリフとの結びつき方、というのか、繋がり方というのか、そこに隙間をちょっと感じてしまいました。丈の合ってないスーツみたいな、地の文と、「」、感。着られている自分と、宙に浮いているスーツ、みたいな。独立している感をちょくちょく感じてしまって、そこが少し、、って感じでした。

     まあ、それはそれ、で横に置いておいて。本好きにとって書店が舞台の物語ってのは、それだけでなんかワクワクしますね。

  • 今まで好んで読んできたミステリーと違い、伏線回収であっと驚くことはない。誰も死なない平和な終わり。
    本屋の実際の仕事や裏側を知ることができた。

著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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