コブの怪しい魔法使い―(株)魔法製作所 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F ス 5-4 (株)魔法製作所)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488503055

感想・レビュー・書評

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  • 信じてたよ!!

  • わざわざニューヨークを離れ、実家のあるテキサスに引っ込んだのに、トラブルに巻き込まれる主人公。
    しかも兄が関わってる!?
    変わり者の祖母、個性的な兄3人とその妻、卒倒する母…と大家族のどたばたで、存在感の薄い父もラストでは憎いことやってくれます。

    カバーイラスト / 松本 圭以子
    カバーデザイン / 藤田 知子
    原題 "DON'T HEX WITH TEXAS"(2008)

  • シリーズ第4弾。

  • 読んで良かった。主人公のルーツをのぞき見ることができる、ちょっと俗な楽しみ方。作中でも愛される主人公で良かった。ほんとに。所感は、よっしゃーッていう感じである。楽しかった。

  • より大いなる善のために?故郷テキサス州コブに戻って三ヶ月、ってところからスタート。

    ハンバーガー好きで敬虔なヒンドゥー教徒ではないニタが親友。
    クリスマスに教会へ行く描写。
    ハンバーガー至上主義。

    母親に本当のことを教えてあげた方がいい気がする。

    ニタに対してつれなさ過ぎると言うか、もう少し友情を大切にしてる描写があっても良いと思うわ。何と言うか、故郷に帰ったことで、鼻持ちならないキャラに見える。

    マンハッタンでは田舎から出て来て都会に憧れるカントリーガール風で好感が持てたのだけれど、そこに数年いたからと言って、自分は都会的な洗練された女、みたいな態度で故郷の人たちを見下してる感がなぁ。
    ニタに対しても、元クォーターバックの同級生?に対しても。何か小馬鹿にしてるように見える。もしくは同情。

    世界の真実を知ってしまったことで、そりゃあ知らない人たちとの間には壁ができるだろうけどさ。何か釈然としないモヤモヤが。

    そしてやはりオーウェンみたいなキャラクターはツボにハマらないようです。パーフェクトイケメンみたいな。潜在能力高くて怒らせたら大変、みたいな穏やかキャラ。これがマーリンとかダンブルドアになると、お茶目に振舞う余裕があって好みになるんだけどなぁ。オーウェンみたいなキャラは主人公のライバルポジションの方がしっくり来る。流川楓みたいな。クラピカみたいな。

    初登場のケイティの兄と義姉、甥っ子姪っ子、町の人たちがまたみんな個性的。

    長兄フランクJr.が一番印象薄いかな。その妻モーリーと、末兄の嫁ベスがごっちゃになる。何となく、ハンナ・スウェンセンシリーズのリサのイメージと重なる。

    次兄のディーンは田舎町では一番のハンサムで悪ガキがそのまま大人になった風。一攫千金狙いでまともな仕事を得ようとしない。学歴もなくコンプレックスになっているらしい。脳内イメージは、『フルハウス』のスティーブ。アメリカの悪っぽいイケメンてああ言うイメージなのかなと。

    末兄テディは典型的なオタクくん?天才博士くん?様々な発明好き主人公とだぶる。
    『フランケンウィニー』『くもりときどきミートボール』『ルイスと未来泥棒』などなど。そんな雰囲気。良い人なのは間違いない。

    そうそう、次兄の嫁は田舎のイケイケお姉さんて感じ。他の嫁と主人公には嫌われてる。『カジュアルベイカンシー』のサマンサのイメージかな。チャラチャラしてる、って表現されてるけど。ストIIのガイルのステージで、背景で応援してるギャル、そんな感じ。

    母方の祖母、ブリジット。
    ちょっとイかれた婆ちゃんと思われてるけど、魔法が実在するとなると話は変わってくる?って言う存在。年齢的には翻訳された口調を見ると80歳以上かな、って雰囲気。長兄が幾つかわからないけど35歳として、母が50代後半……70代かな?

    ブラスバンドのスキルがイケてない女の子のシンボルとか失礼過ぎる…。

    ところどころもうちょっと描写が欲しいと言うか、時間の経過早いな、ってシーンがありましたが、トータルとして長いので、妥協した落とし所だったのかも。今回お気に入りのロッドの出番少なかったのは淋しかったですけどね。
    でも面白いキャラいっぱい出てきたし、良しとしよう。

    テディによしよしされたいものだ。

    しかし恋愛に関しては!最後の演出臭かったなー!!欧米人なら画になると思うけど!!あのオーウェンがそんなことを?!ってなった。まるでドラマか小説だわ。

  • なんて素敵なラストでしょう(笑)
    一息つくにはいい感じの終わり方でした。

  • やっぱり面白い!もうハマりにハマってます^^前回が嫌な終わり方だったので、気になって仕方なかった。オーウェンとの関係が気になって一気読みしちゃいました。本当はじっくりゆっくり読みたかったのに。相変わらずキュートなオーウェンにメロメロです^^こういう人が実際に居たらなー(笑)ケイティの家族が個性的過ぎて笑えました!なんだかんだで、みんないい人ですね。悪役ながらイドリスは間抜けで憎めない(笑)

  • 魔法使いシリーズ4冊目。
    ニューヨークを離れて魔法と関係のない故郷のテキサスに戻ってきたケイティに、魔法の匂いのする事件が起こる。
    さらにケイティの家族の秘密も明らかになる。
    まさかの展開に、まさにクライマックスに向けて走り出している感じ。
    ラストはちょっと臭すぎるけど、早く続きが読みたいです。

  • ㈱魔法製作所シリーズ4作目。

    前作の戦いの後、オーウェンの事を考え自ら会社を辞め実家に戻ったケイティ。
    今作ではテキサスが舞台となります。

    魔法とは無縁の故郷で平穏で退屈な日々を送るケイティ…といいたいところですが、彼女の家族が奇抜すぎてとても平穏とは言い難いです。
    なんなら魔法溢れるニューヨークの方がまだまともだったんじゃなかという気さえしてきます。
    この家族の中でよくケイティはまともに育ったものだ…いや、この家族だからこそ、彼女は辛抱強く理性的な女性に育ったのかもしれません。

    これまでのシリーズの中では本作が一番笑えました。
    もちろんハラハラドキドキの戦いや素敵なロマンスもたっぷりですが、とにもかくにもケイティの家族がおもしろすぎる!
    馴染み深い地と人々の中で、ケイティの突っ込みと皮肉もここぞとばかりに冴えわたっています。

    更には民間伝承など、これまでの秩序だった魔法とはまた一味違った魔法世界の一端も見え、テキサスという田舎の雄大さを感じられる展開も楽しかったです。

    ケイティの家族に大きな変化を齎した今回の事件ですが、オーウェンが、そしてなによりケイティが一回り強く成長したのがうれしい。真面目で慎重な性格が臆病さとも繋がっていましたが、危険な橋を渡ろうとする大胆さを決意したケイティはたくましいです。

    1歩も2歩も大きく進んだ二人の関係に今後も目が離せない。
    アメリカという遠く文化も違う国の魔法が登場するファンタジーでありながら、登場人物達や人々の生活に親近感が持てます。
    大笑いして、ホロリとして、暖かく楽しい1冊でした。



    ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・













    次々とその本質が明らかになるケイティの家族達。
    その派手な家族の中で、地味で表に出てこなかった普通の人間であるパパが、しかし本当はなにもかも見透かしているようにそっとケイティの背中を押したのには感動でした。
    長男は……あれ、いたっけ。


    そしてなにより今作ではイドリスがかわいい!!
    モーテルでケイティを捕えた時の気味の悪さ、しかし次の瞬間にはコメディの主役となってしまうイドリスには笑いっぱなしでした。ロックスターと間違われてるし。
    特に最後のぽろぽろと泣いて降伏してしまうのがとてもかわいいです。もちろん悪党なのですが、悪ガキが調子に乗りすぎて後悔しているようで、その未熟さが憎めません。
    このシリーズで一番いいキャラだと思います。

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