ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2)) (創元推理文庫 523-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488523022

感想・レビュー・書評

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  • クラスメイトが貸してくれた2冊目のラヴクラフトですが実はもう1冊ラブクラフトを読破しています。
    全ての全集を読んだ訳ではありませんのでお詳しいファンの方に怒られるかもしれないですがお話のパターンが見えて来ました。

    ①海から異形の者がやって来て、それを見た人間の気がおかしくなってしまい周りも巻き込んで最終的にはドギャーン!!

    ②異形の者に出会ってしまったり儀式に出くわして気がおかしくなり精神病院に入れられる率が高い。

    ③身内とか知人の遺品の中に訳の分からない文献を見つけてしまい、気になって調べてるうちにドギャーン!!

    ④怪しい建物の地下や未開の地の奥はろくな事がない。

    ⑤何パターンもある呪文が、イアー!とかテケリ・リ!!とかどれもちょっと笑える

    ⑥ラヴクラフト氏、恐らく犬好き。

    ⑦船乗りはたいていろくな目に合わない。

    これだけではあまりにもクトゥルフ神話に失礼なので、ざっと簡単にクトゥルフ神話の触りだけまとめてみました。

    異形のものは太古に地球を支配しており、現在は姿を消しています。滅多に現れないのですがたまに人類と接触してしまい、その人や周りにいた人を狂わせてしまいます。
    クトゥルフ神話と言えば邪神と呼ばれる異形の存在が欠かせないらしいのですが、神話の名を冠した「クトゥルフ」が有名だそうで、彼(彼女かも)はかつて地球を支配していたのですが、すったもんだあって(邪神同士の戦いとか)今は南太平洋の海中深くに沈んでいる古代都市『ルルイエ』でおやすみしています。
    クトゥルフさんはタコの頭にイカの足が生えた顔、カギ爪の付いた手足にぬめぬめした鱗が身体にビッシリというお姿。このクトゥルフさんの思念派に当てられて、悪夢を見たり精神錯乱を起こした人が現れてどギャーン!となるみたいです。

    お仲間の邪神にかの有名なニャルラトホテプさんがいらっしゃるようですが、3冊しか読んでいない私の理解はここまでです。

    ラヴクラフトの作中ではこれらに当てられたり、出会ってしまったり、未開の地でうっかり古代都市に足を踏み入れたりしてしまったり、クトゥルフを神とするクトゥルフ教団の儀式の痕跡を見つけてしまったりして大変な目に合っているようです。

    さて、軽く前知識も入ったのでこれでお世話になっているultramanさんに教えて頂いたクトゥルフ神話をベースにした『魔界水滸伝』をより楽しめます!
    実は並行して読んでいたのですが、もう面白くてワクワクしてます。

    いあー!!!

    • yukimisakeさん
      とりあえずで言う言葉じゃない笑笑
      とりあえずで言う言葉じゃない笑笑
      2024/02/05
    • yukimisakeさん
      友達はMacBookなんですけどね笑
      AIまだまだ勉強中なんですが、そうなんですか!今のうち荒稼ぎしといてもろて笑
      友達はMacBookなんですけどね笑
      AIまだまだ勉強中なんですが、そうなんですか!今のうち荒稼ぎしといてもろて笑
      2024/02/05
    • ultraman719さん
      イヤ〜!(めっちゃ遅いレス)
      イヤ〜!(めっちゃ遅いレス)
      2024/02/19
  • 独特な世界観を持つ怪奇小説家、ラヴクラフト全集の第2巻です。
    短編が多い中、長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録しています。
    じっくりと狂気が語られ、読者を暗い深淵へ導きます。
    ラヴクラフトを楽しむためには、逞しい想像・妄想力が欲しいものです。
    第3巻にも期待します。

  • "クトゥルフの呼び声"というタイトルは有名だが、話自体はさほど長くない割に読みずらかった。叔父の資料を中心とした情報収集の話が主で、退屈に感じた。悪魔的儀式のシーンや、終盤の石柱の台座の扉を開けてからの話は面白かった。他者が死んだり狂っていく中で、ヨハンソンの行動力が凄まじい。

    "エーリッヒ・ツァンの音楽"は映像化して欲しあくらい光景がありありと思い浮かべられ、奇怪であり、読みやすかった。

    "チャールズ・ウォードの奇怪な事件"は落ちが分かってしまっていたので微妙。しかし、医師の根気というか、活躍が凄すぎて笑った。


    フングルイ・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ウガ=ナグル・フタグン
    (死せるクトゥルフが、ル・リエーの家で、夢見ながら待っている。)p28

  • 引越しなどで散逸していた創元推理文庫のラブクラフト全集を、再度買い直した。2巻には、「クトゥルフの呼び声」、他2篇が採録されている。
    この中で最も気に入ったのは、中編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」である。怪しげな古代魔術に魅入られて次第に変貌を遂げていく、主人公。
    苦労しながらも、彼の「ゴール」に向かって前進していく過程は、ちょっと謎解きと似た面白さがある。
    また、細部まで作りこまれた世界観がたまらないのと同時に、古代探求に熱中する主人公の姿に、ある種の共感を覚えてしまう。(決して、こうなりたいというわけではないが・・・あしからず)。

  • ラブクラフトが安定したホラー風味ファンタジーの書き手だというのは納得したが
    なぜクトゥルフ神話になり得たのは理解できないのは
    やはりホラーがさっぱりわからないからか文化の違いか
    本当に日本人というか英語とその文化圏にないひとが
    ラブクラフトのそうぞうするホラーというのを理解しているのだろうか
    ホラーに理解はいらないのかもしれないが

  •  1に引き続き、正体不明のものを正体不明のままで恐ろしさをかき立てる描写を楽しむコズミック・ホラー。TRPGでおなじみの神話異性物や展開により、あれの元ネタはこれなのかという風に眺められた。秋の夜のお供に良い一冊。

  • 古風で回りくどい文体に辟易しながらも、
    読了。

  • ・クトゥルフの呼び声
     これに出てくるクトゥルフという単語から、クトゥルフ神話と呼ばれるようになったらしい。地球規模で複数の人間に似たような恐怖の夢を見させることができる存在。それが海底のル・リエーの家で眠っていると。なかなか壮大なスケールの恐怖感がよい。

    ・エーリッヒ・ツァンの音楽
     呪いの旋律とでもいうべき音楽を奏でるエーリッヒ。実はその旋律で魔物と闘っていたのだろうか。短いながらも印象深い話。

    ・チャールズ・ウォードの奇怪な事件
     ネクロマンサーが一般社会に暮らしていたらどうなるか、という話。長い割にはインパクトがなかった。魔術師対決が見られるとは思っていなかった。そこだけが目が覚める思いがした。

  • 『エーリヒ・ツァンの音楽』がオススメ。

  • 『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』が素晴らしい。
    ラヴクラフトには珍しいらしい長編だけど、
    長さに見合った壮大なストーリー。
    やっぱりラヴクラフトは必読だな。

    ところでこれは映画化されているらしいけれど、
    微妙なところだ。
    B級でもいいけど「ポー」を騙るのはちょっと...。
    ポーもラヴクラフトもどちらも可哀相だ。

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