木でできた海 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F キ 1-13)

著者 : ジョナサン・キャロル 市田泉

• 東京創元社 (2009年4月20日発売)

感想・レビュー・書評

[lonesinkerさんの感想 · 2010年12月12日]

『蜂の巣にキス』『薪の結婚』と、最近の作品にはちょっとがっかりしてたけど、これで久々にキャロル熱復活。

[yotyotyotさんの感想 · 2009年10月5日]

なんかわけわかんなかった

[nekonekonemureさんの感想 · 2009年8月27日]

090816

[decoさんの感想 · 2009年6月6日]

いつものキャロルと違った。
ちなみに処女作が日本邦訳で出てからずっとのお付き合い。一部の作品はほんとに好きだし、結局好きな作家になるんだと思う。
出来としては凄く良かったとは思えない。多分一番出来が悪い『我らが影の声』のちょい上くらい。だけどやっぱり愛すべき犬は出てきて、ウィーンは出てくるんだな、と思った。

「一人一人の小さな過ちとか無知とかが世界の乱れ」ってテーマはやっぱ共通。ただもう一つのキャロル執心のテーマ「父と息子（キリスト教的意味ではなく、多分キャロルのファザコンが関係してるだけ）も顔を出すんだけど、これが強すぎると処女作以外はいつもバランスを崩しちゃう傾向にあると思う。あと、今回のアプローチはあんまりキャロル向きじゃない。これはディック的アプローチだと思うし、この話に必ずしも必要な要素じゃないって思った。
あと、老いについてかなり書いてるのは、キャロルが老いを感じてるからなのかなー、とか漠然と思った。

だけど「木でできた海で、どうやってボートを漕ぐのか?」 って問いはすごくよかった。 こういう奇跡みたいな言葉と出会えるから、キャロルとの付き合いはやめられないんだ。

[obatyさんの感想 · 2009年5月29日]

2009年5月28日購入