- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488723057
作品紹介・あらすじ
ヘスターはストーカーのシュライクに助けられ、今更トムやレンのもとに戻ることもできず、賞金稼ぎとして暮らしていた。だがレンと親しかった青年セオを偶然助けたことから、忘れたはずの過去が彼女につきまといはじめる。セオは〈グリーンストーム〉の内紛と陰謀に巻きこまれ、現将軍夫人と共に囚われの身となっていたのだ。ヘスターとセオは再びトムとレンに会うことができるのか? ガーディアン賞受賞、〈移動都市〉四部作完結。
感想・レビュー・書評
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ヘスターがまたトムと一緒になれて良かった。いろんなことがあって、ヘスターはひどいことをしたけど、でもトムのことがずっと好きだった。ヘスターは、強くて、勇敢で、美しい。トムは、優しすぎるし、無茶なこともするけれども、二人がこういうふうな終わりを迎えたことは良かったと思う。
時代は変わっても、人々の暮らしは、その時々に合わせて、続いていく。トムとヘスターの体は土にかえり、レンとセオの子供は成長して、そしてその子供も死んでゆき、移動都市時代の記憶が失われても、命はめぐり、世界はあり続ける。
人間のあやまちは何度でも繰り返され、その度は世界はボロボロになり、いつか人間が住めない世界になるかもしれない。そうなったら、また別の生物が世界を謳歌するかもしれない。万物は流転する。たとえ、この地球がなくなっても、宇宙全体から見れば、それもほんの小さな出来事にしかすぎない。
いつかシュライクが死ぬ時、そして生き返る時、何を見るのだろうか。 -
ジュブナイルな本はさっさと早く邦訳出さなきゃダメじゃないかー。ローティーンの時に「移動都市」を読んだ我が子に続き出たけど読む?と聞いたらそんなの興味無いと言われちゃったよ。。。