わたしの本当の子どもたち (創元SF文庫)

制作 : 渡邊 利道 
  • 東京創元社
4.07
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本棚登録 : 182
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488749033

感想・レビュー・書評

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  • ジョー・ウォルトンは『図書室の魔法』に続いて2作目。前作がかなりはっちゃけた感じだったのに比べて、こちらは余韻とじんわり染み込む感じがとても素敵な作品。
    たらればSF(?)なんだけど、「選択」って、もう、善いも悪いも、ないんだよね、ただでも、それを主体的に行うことそのものに善さはある気がする。結果はどうあれ。

  • 芯のしっかりした女性があるときはレズビアンとして、あるときは夫に強いたげられる妻として生きていく。設定がSFなのに回りの人たちとのやり取り、社会との関わりがやけに具体的でリアルで、小説読まされてる感がない。運命はわからない、どんな人生になるかわからないが、社会参加しながら生きてくことが大切だと思った。
    とてもすてきなタイトル。子どもにたいしての失望は決してなく、小さなこと(人に思いやりのある態度をとったなど)が嬉しい。親の気持ちが溢れてる。

  • 私たちは日々選択している。日々は選択の積み重ねで出来ている。
    選択しなかったほうの人生はどうだったのか、そっちのほうがよかったのか、と考える瞬間がたまにあるかもしれない。考えてみたところで、選んだ今を生きるしかないのであるが。

    選んだ人生と選ばなかった人生をリアルに細かく描いて膨らませていくのであるが、なんか結局はプラマイするとどっちもどっちでは…というのが私の偽らざる所感です。

    だから結局、選んだ人生を生ききればいいんだよ、ということか。

  • 普段SFはあまり手に取らないのですが、ファージング3部作の作者なので読んでみました。同じく歴史改変もので今回も楽しめました。このページ数とは思えない中身の濃さです。
    カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」もそうですが、設定がちゃんと確立されているSFなら苦手な人も読めるということですね。

  • ジョー・ウォルトン最新作。
    ある認知症患者を主人公に、若き日の決断で分岐したパラレル世界を描いている。それぞれの人生の対比、どちらの世界でも少しずつ史実とは変化している歴史など、読み応えがあって面白かった。次回作も邦訳されるといいなぁ。

  • 対比がうまい。もうちょっと書き込んでほしいとこもあったけど。

  • 義姉お勧めの一冊。
    体力いるんだろうな・・・。

  • 気が違ってしまうことへの恐怖感が煽られる…

  • 2021/9/4購入

  • 結婚するかしないか、人生の選択で変わりうる人生を、並行して描く。
    結婚しなければ自分の道を進めて幸せだったかもしれないけれど、その結婚でうまれた子供達には出会えない。
    自分でも、ついつい何度も考える事なので、読んでいてせつない。
    そして、どの道筋を選んでも、人は生きて死んでいく。
    自分に置き換えて、入り込んで考えてしまった。

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